HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ライター:倉田阿耶

【書評】「広告にみえない」ものが広告になる。『広告がなくなる日』

広告に対してどんなイメージを持っているだろうか?広告めっちゃ好きです!みたいな人はあまりいないと思う。むしろ、見たくもないときに見たくもないものを見せられて嫌いだ。と評者は思ってしまう。 そんな嫌われ者とも言える広告に対する、著者の提案と愛…

【書評】デザイン経営に積極的な企業ほど、顧客から愛される。『これからのデザイン経営 常識や経験が通用しない時代に顧客に必要とされる企業が実践している経営戦略』

デザインとは、あらゆるものを”より良くする”ための行為である。そして”より良い”と感じるのは私たち人である。となると、発想の真ん中には必ず「人がどう感じるか」を置くことが重要になる。 著者は本書を通して、「これからの経営にはデザインの創造性と美…

【書評】人間の自己肯定感は、読書によってコントロールできる。『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』

著者は書評YouTuberである。難しくてなかなか手を出しづらい古典作品を、とてもわかりやすく噛み砕いて説明してくれるので、評者は日頃からとてもお世話になっている。低めの渋い声が魅力的で、ダンディーでかっこいいおじさんを想像しながら本の説明を聞く…

【書評】「好き」が起点となり、知らない人同士がつながっていく。『買い物ゼロ秒時代の未来地図 2025年、人は「買い物」をしなくなる<生活者編>』

私たちは、なぜ買い物をするのだろうか。もちろん、「生きるために生活必需品を得るため」という答えが返ってくるだろう。それでは、もしも生活必需品は自動的に手に入るとしたら、私たちは買い物をしなくなるのだろうか。 コロナによって、時代の流れは変わ…

【書評】おじさんによるおじさんのための、世知辛い世の中を生き抜く指南書。『おじさんは、地味な資格で稼いでく。』

本書は、自称”冴えないおじさん”の著者が、会社の隅っこに追いやられて日々を生きる世のおじさんたちに向けて、地味ながらも幸せにこの世の中を生き抜く術を書いたものである。 40代半ばにしても課長になれず、窓際係長に留まっていた冴えないおじさんが、人…

【書評】因果関係や時系列でばかり物事を考えるから、人は生きることが苦しくなる。『SALON DESIGN No.08 2020 Nov.』

前号は電子版で読んだので、次は紙版を購入してみた。豪華著名人へのインタビュー記事や万博特設ページがあり、豊富な内容なので電子版でも十分楽しく読めるのだが、やはり紙には紙の良さがある。思えば雑誌というものを久しく買っていなかった。表紙に映る…

【書評】頭に汗をかいているか?『行動が結果を変える ハック大学式 最強の仕事術』

情報が公平に行き渡る世の中において、差をつけるのは「学習量」と「行動量」である。驚くことに、日本人は大人になってからの勉強量が先進国の中でもワースト1位なんだそうだ。理由は、「別にやらなくても何となく生きていけるから」。つまりこれを逆手に…

【書評】頭に汗をかいているか?『行動が結果を変える ハック大学式 最強の仕事術』

情報が公平に行き渡る世の中において、差をつけるのは「学習量」と「行動量」である。驚くことに、日本人は大人になってからの勉強量が先進国の中でもワースト1位なんだそうだ。理由は、「別にやらなくても何となく生きていけるから」。つまりこれを逆手に…

【書評】自分の囚われている「鎖」は何だろう。『クリスマスキャロル』

「私は心の中でクリスマスをたたえ、年中その気持ちを持ち続けていきたい」チャールズ・ディケンズの言葉である。ついこの間クリスマスが終わってしまい、あの温かな雰囲気が好きな評者は少し寂しい気持ちになっていたのだが、本書を読んでまたクリスマス気…

【書評】人生における執行猶予の期間が欲しかった。『深夜特急2 マレー半島・シンガポール』

香港・マカオに別れを告げた著者は、意気揚々とバンコクへ飛んだ。しかしそこは想像とは全くかけ離れた街だった。バンコクという街は、いくら歩いても捉えられなかった。それは人々についても同じだった。いつまでたっても、著者にとってバンコクは曖昧で、…

【書評】この社会を構成するすべての人が、一種の幻想を共有している。『会計が動かす世界の歴史 なぜ「文字」より先に「簿記」が生まれたのか』

面白い物語には必ず、魅力的な登場人物がいる。これは歴史の本にも言えることだ。しかし人間の寿命というのは驚くほど短く、歴史を貫いて登場させられる主人公がいないという問題がある。だから、本書の主人公は人類以外のものである。歴史上、長きにわたり…

【書評】まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ。『深夜特急1 香港・マカオ』

著者ははじめて訪れた異国である韓国のソウルに降り立った時、いったいここからどれほど歩けばパリに辿り着けるのだろう、という感慨を抱いた。そして26歳になった著者はある日思い立った。「インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗り合いバスで行こ…

【書評】アートには、人と人をつなげる力がある。『コミュニケーションを生み出すアートの力 日本で生まれた「トリックアート」が人の心をつかむ秘密』

「トリックアート」とは、絵画の技術を駆使し、人間の錯覚を利用することで、平面の絵なのに立体的に見えたり、見る角度によって印象が変化したりするユニークなアートのことだ。 評者は「アート」なんて言われると、なんとなく高尚で、近寄りがたいイメージ…

【書評】人生は虚無感との戦いだ。『トカトントン』

太宰治が感じていた虚無感がひしひしと伝わってくる作品である。読中は悲劇っぽく感じるのだが、読後、全体を俯瞰してみてみるとやはり喜劇に思える。なんとも中毒性がある作品だ。 本作は1947年に発表された、太宰治の短編である。主人公の青年がある小説家…

【書評】逃げちゃダメな場所なんてない。居場所は自分で選択できる。『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』

2017年11月、著者はがん告知を受けた。そしてその年の12月、著者はブログに本心を綴った。「自分の人生は幸せだった」と。わざわざことばにして書いたのは、周囲の人たちへの牽制だった。 著者は3年間という余命宣告を受けた。これからの3年間、自分なりに前…

【書評】後悔と不安が、最も自律神経を乱す。『医者がやっている自律神経を整える働き方』

評者はHIUに入り、様々な人たちと出会って話をする中で、いつも思うことがある。それは、「なんて若々しい人が多いんだろう」ということだ。 本書によると、自律神経を整えるうえで決定的に重要なのは、「ムダを手放す力」のようだ。そうか、若々しく溌剌と…

【書評】我執、エゴイズムという薄気味悪いものの力で生きている人間とは一体何なのだろう。『こころ』

則天去私…小さな私にとらわれず、身を天地自然に委ねて生きていくこと。夏目漱石が晩年に理想とした境地を表した言葉。宗教的な悟りを意味するとも、漱石の文学観とも解されている。 主人公である学生の私は、鎌倉の海岸で先生に出会う。周りの大人とは違っ…

【書評】我がままを、貫け。覚悟、集中、自由を手に入れた男の物語。『ワルあがき』

人が本当にやりたいことをするとき、周りからは馬鹿にする声が聞こえてくるかもしれない。しかしそれは本当に外側から聞こえているのだろうか。自分自身の声ではないだろうか。 いつも、心の中には「これをやって何になるのか」という冷静な、冷めた目線を持…

【書評】誰かの記憶に残り続けるということ『幼なじみ』

本書は、佐藤正午氏がデビュー直後に書いた、幻の未発表作品である。本屋をふらついている時に、表紙の雰囲気と、帯に書かれていた「あなたの心の中に生きているのは、誰ですか?」という文章に惹きつけられて、手に取った。 50代の男性が、幼なじみの訃報を…

【書評】グロくてカオスな女の世界、とくとご覧あれ!『かわいそうだね?』

「かわいそうだね?」「亜美ちゃんは美人」の二編を収録。どちらもこれでもか!というくらいに女の世界を緻密に描く。女性は大いに共感し、心のもやもやを言語化できる喜びを味わい、男性は驚きと恐怖を感じるかもしれない。 表題作の「かわいそうだね?」は…

【書評】会議に白熱するような議論は不要!『ゼロから学べる!ファシリテーション超技術』

ファシリテーターとは、ただ会議を進行する人ではなく、”場づくりを演出する人”のことである。会議をデザインし、会議をリードし、参加者にとって心地よい場づくりをすることが求められる。みんなの頭の中の情報をいかに引き出せるか。安心安全の場をいかに…

【書評】絵本がもたらしてくれる”目覚めたまま見る夢”のなかで、子どもは確実に成長していく。『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』

”植物はある日突然芽を出します。種を蒔いたことを忘れてしまうくらい、長い期間、土のなかで必要な水分と養分を吸収した種は、準備が整った瞬間、ひょっこりと芽を出します。そしてにょきにょきと生長を始めます。土のなかでじっとしている時間は、何も起き…

【書評】どうせ人間なんて無意味な存在なんだから、神様に身を委ねてみれば?『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』

人の脳は、放っておくと悪いことばかりを探し出す。つまり不幸になる。だから不平不満を募らせ、愚痴ばかり言っている人、不幸を嘆き続けている人というのは、幸せになる努力を怠っているということだ。彼らは考えているように見せかけて、実は何も考えてい…

【書評】人間の「心」というものを描き切った小説家の素顔とはどんなものだったのか。『坊ちゃんの時代』

私たちがよく目にする写真の夏目漱石は、いつも物憂げで思慮深そうな、澄ました顔をしている。これぞ”日本の小説家"という顔である。近代日本文学の頂点に立つ作家の一人なのだから、それは当然文句のつけようもない。 しかし本書での彼は、小心者で、臆病で…

【書評】人間にとって知らないことが分かるということはこれ以上にない快感。『1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365』

そういえば、お正月って何を祝ってるんだろう?酒造りの歴史って?地震ってなんで起こるんだっけ?天皇っていつからいるの?竹取物語ってどんな話?花火はどうやって生まれたの?禅を日本に伝えたのは誰?日本で初めて恐竜化石が見つかったのはいつ?全身麻…

【書評】人生は選択の連続であり、大切なのは何をしたかではなく、それをどう受け取るか『君の膵臓をたべたい』

「残り少ない私の人生の手助けをさせてあげてもいいよ」内向的で、自分の世界に閉じこもりがちな「僕」と、僕とは正反対の性格の、いつもクラスの中心で笑っている「君」。今までも、これからも、きっと関わることのないはずだった二人は、ある日彼女が落と…

【書評】「孤独のグルメ」しか知らないのは谷口ジローを何も知らないに等しい。『犬を飼う そして...猫を飼う』

コルク代表、編集者の佐渡島庸平さんが、Youtubeで「必読漫画」として本書を紹介していた。著者のことをB級グルメ漫画「孤独のグルメ」を描いた人として知っている人は多いだろう。 しかし、「「孤独のグルメ」しか知らないというのは谷口ジローを何も知らな…

【書評】時間とはすなわち生活であり、人間の生きる生活は、その人の心の中にある。『モモ』

「時間」とは、いったい何だろう?機械的にはかることのできる時間が問題ではない。そうではなくて、人間の心のうちの時間、人間が人間らしく生きることを可能にする時間、そういう時間が私たちからだんだんと失われてきた。このとらえどころのない、謎のよ…

【書評】何かを書けることは、何かを変えること。100の言葉よりまず絵にしてみよう!『なんでも図解 絵心ゼロでもできる!爆速アウトプット術』

子供の頃は紙とペンさえあればずっと絵を描いていたのに、大人になると驚くほど絵を描く機会ってなくなる。これは非常にもったいない。絵や図には、頭の中のイメージを伝える力がある。リアルタイムで、イメージを具体的に共有するのにもってこいのツールな…

【書評】人間の脳は職業選択に向いていない!?『科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方』

「適職」とはなんだろうか?自分の才能が発揮できる仕事?好きなことができる仕事?楽して稼げる仕事?人に喜びを与えたい?人それぞれあるだろう。だが全ての人に共通して言えるのは、「幸せに暮らしたい」ということではないだろうか。 いかに憧れの会社に…