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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】後悔と不安が、最も自律神経を乱す。『医者がやっている自律神経を整える働き方』

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評者はHIUに入り、様々な人たちと出会って話をする中で、いつも思うことがある。それは、「なんて若々しい人が多いんだろう」ということだ。

本書によると、自律神経を整えるうえで決定的に重要なのは、「ムダを手放す力」のようだ。そうか、若々しく溌剌とした人たちに共通するのは、「ムダを手放して楽しいことだけに焦点を当てている」という点だったのか。本書を読んでそう納得した次第である。

自律神経を整えるためにはもちろん、働き方、つまりは生き方を変えなければいけない。言葉にすると簡単に聞こえるけれど、なぜ人はそれをできないのだろうか?

その原因は、「いままでの自分」を手放せないことにある。

自分にとって価値がないもの、自分ではどうにも動かせないことについては、さっさと手放して、見切りをつける。これができる人は、自律神経が乱れないそうだ。

そして人がなかなか手放せないもののうち、最も自律神経バランスを乱すもの。それは後悔と不安である。

これらに共通しているのは、「いま、目の前にあるわけではない」ということだ。こんなものを大切に持ち続けるメリットは、全くもって、何一つないのだ。逆に、後悔や不安という「究極のムダ」を手放すことができれば、もうほとんど手放せないものなどなくなる。

ここで大切なのは、「これからの人生では「いまの自分」がいちばん若い」という事実である。
「いまがいちばん若くてなんでもできる」と思っている人と、「もう年だから何もできない」と思っている人。両者の違いは圧倒的だ。「いまの自分」に集中していれば、年齢なんて関係ないのだ。

「いま」に焦点を当てることで、過去への後悔や未来への不安にとらわれることはなくなる。

逆に言うと、「いま」を大事にしなければ、「未来」は決して開けないのだ。

著者は腸のスペシャリストとして有名な、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏である。本書は、医学的知識を踏まえつつも、物事への向き合い方、作法、姿勢の話が主な内容となっている。

本書を読んで、何か自身の行動を一つ変えてみる。考え方を一つ改めてみる。それだけでも自律神経は少しずつ整い、「いま」の自分もきっとよくなっていくのではないだろうか。現代人必読の本だと思う。

 

医者がやっている自律神経を整える働き方

医者がやっている自律神経を整える働き方

  • 作者:小林弘幸
  • 発売日: 2020/11/25
  • メディア: 単行本