HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2024-01-01から1年間の記事一覧

【書評】わたしも、自分のものだったすべてに別れを告げる。『2061年宇宙の旅』

一作目の『2001年宇宙の旅』が1968年、二作目『2010年宇宙の旅』は1982年に、そして本作は1987年に発表されている。タイトルでお分かりの様に、前作『2010年宇宙の旅』から51年も経過しているという奇抜さ。そんな第三作目が一体何を物語ると言うのか。主人…

【書評】こころをフルオープンにできなければ、信頼関係は築けない『上機嫌のすすめ』

著者は、サラリーマンを辞め、書道の仕事を始めた頃、人からバカにされたくない、少しでも格好良く見せたいという自分の無駄な自尊心やプライドが邪魔をし、人と話をする際も、自分の弱みを見せたくないために、しなくてもいい言い訳をしたり、自分の本音の…

【書評】流行の秘密を解き明かす一冊 - 『急に売れ始めるにはワケがある』

皆さんこんにちは。マルコム・グラッドウェルの「急に売れ始めるにはワケがある」は、2000年に初版が出版されて以来、時代を超えて愛読される名著です。この本は、なぜある現象や製品が突然流行するのか、その背後にある原理を解き明かしています。 グラッド…

【書評】「プログラマーとしてはこんな人に憧れるという理想形」『岩田さん』

任天堂の元代表取締役社長を務めた(故)岩田 聡氏が日頃どのようなことを考え、話していたか、若くしてこの世を去った岩田さんのエピソードや言葉のかけらからその人柄を知り、きっとあなたも惹かれてしまうはず。 コンピューター好きの岩田さんがアルバイト…

【書評】部下を持つ前に読んでおきたい『結果を出すチームのリーダーがやっていること』

本書は、大企業のプロジェクトリーダーを歴任したエンジニアが書いたリーダー本。組織により、求められるリーダー像は異なるが、現在の日本は、ボトムアップ型を必要としているところが多い。メンバー各人にやりがいを持たせ、チームを自動化させることで生…

【書評】『死の貝』 - 日本住血吸虫症との闘い

皆さんこんにちは。『死の貝』は、山梨県のある村で発見された地方病、日本住血吸虫症の原因究明から治療法の開発、予防策の実施に至るまでの長い戦いを詳細に記録しています。 物語は江戸時代に遡り、甲府盆地の釜無川流域で謎の病が発生する場面から始まり…

【書評】手元に置いておきたい一冊『徹底的にかみくだいた「自己目標管理」ドラッカーが本来伝えたかった目標管理』

皆さんの会社でも目標管理は行なっているだろう。目標管理はドラッカーが実は考えたものだ。しかし、翻訳時に間違えたのか本来は自己目標管理だった。自身で目標を考え、自身で評価すること。その過程で組織の方針と自身のキャリアを考えることができるのが…

【書評】生存本能が試されるサバイバルホラー『アイアムアヒーロー』

『アイアムアヒーロー』は、花沢 健吾によるサバイバルホラー漫画だ。主人公は、平凡な漫画家アシスタントの鈴木 英雄。突如発生した謎の感染症により人々がゾンビ化し、混乱と恐怖が広がる中、英雄は生き残るための戦いを余儀なくされる。日常が一変する瞬…

【書評】奮闘する営業マンの成長物語 - 『営業零課接待班』

皆さんこんにちは。営業職の経験はありますか?本作の主人公、真島等は新卒で法務課に配属されますが、入社四年目に営業一課に異動。成果を上げられず、ある日人事部から「退職勧奨」を受けます。しかし、専務肝入りの「営業零課」で再起を図ることに。そこ…

【書評】「さあ、日本から世界へ。いってらっしゃい!」『ウルトラ・ニッチ ULTRA NICHE』

海外に在住経験のある著者だからこそ、日本の良すばらしさを客観的に認識し、自分の感性を信じ、強い思い入れを持って、ニッチなところをトコトン突き詰め、磨き込んでグローバルメジャーを目指す!WAGYUMAFIAの現在進行形の世界へのチャレンジ! 元々映画や…

【書評】管理職になるのは得なのか、損なのか『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法』

管理職になると仕事量が増え、責任が増えるが、残業代がつかずむしろ給料がさがる。ちょっとしたことでハラスメントと言われる。Z世代と定年退職した年上部下を持ち毎日ストレスが高い。なぜこうなったのか、どうすればよいのか。そんな問題に答えるのが本書…

【書評】お手軽・気軽にホームページが作れる! 『はじめるNotion 使いかたを自由にデザインするための、基本、コツ、アイデア』

『はじめるNotion』は、情報整理ツール「Notion」を初心者から上級者まで幅広く活用するためのガイドブックだ。本書では、基本的な使い方から応用的な活用方法まで、実際の事例を交えて詳しく解説している。初心者でもわかりやすく、段階的にスキルを習得で…

【書評】 エンパシーを持って、アナーキーに生きよう!『他者の靴を履く』

1996年から英国ブライトン在住のライター•コラムニストのブレイディみかこさん。彼女が2019年に書いた著書、“ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー“の中で登場する『エンパシー』という言葉。 『シンパシー』を【共感】と訳す。では、“エンパシー“は何…

【書評】あれから9年、再び木星への旅が始まる。『2010年宇宙の旅』

大ヒットーーーそんな在り来たりの言葉では言い表せない不朽の名画『2001年宇宙の旅』。その続編はあり得ないと長年言い続けていたアーサー・C・クラークが、1977年の引退宣言、そして1979年の作家復活を経て、ついに1982年1月に発表したのが本作である。『2…

【書評】あなたは今年何歳ですか?平均寿命に意味はない『ネオ東京改造計画〜新章 年齢を撤廃する〜』

日本人は世界の中でも、かなり年齢を気にする国民だとつくづく思う。それは、20代半ば頃から始まる。例え、今何歳であったとしても、若くありたいと外見にも内面にも気を使ったり、色々努力をしているにもかかわらず、予防線をはっているのか、なぜか自分の…

【書評】 人はどう生き、どう死ぬのか。 医療×哲学をテーマとした『スピノザの診察室』

主人公の雄町哲郎(マチ先生)は、妹の死をきっかけに、大学病院の医局を辞め、 京都の町医者として働くことを決める。妹の最愛の息子である、中学生の龍之助の世話をするためだ。 大学とは違い、最先端の医療器材による治療はできないが、患者1人1人とより…

【書評】『アイスランド 大使の食卓』 - アイスランドの食と文化を味わう

皆さんこんにちは。今回は『アイスランド 大使の食卓』についてご紹介します。この本では、在日本アイスランド大使ステファンさんの奥様が、様々なアイスランド料理のレシピを紹介しています。 アイスランドの特産品としては、ラム肉やタラ、サーモンなどの…

【今だけ!】amazon audibleで聞けるおすすめ本34選【1ヶ月無料】

amazon audibleとはamazonによる本を聞くことができるサービスです。 スマホなどで流しながら本を聞くことができるため、電車や車の中で本を聞くことができます。 また、倍速モードなどを使えば、読むよりも速い速度で本の内容を理解することができるサービ…

井川意高氏の自伝「熔ける」は、ギャンブルに深く没頭し、その結果として特別背任で起訴され実刑を受けた経験を赤裸々に描いています。しかし、この本は単なる告白にとどまらず、彼の幼少期からの厳しい育ちや、ビジネスマンとしての数々の成功、さらには銀…

【書評】学校では学べない。経験からの話は面白い『ネオ東京改造計画〜新章 未来人教育を育成する〜』

未来人になるための学びは、HIU(堀江貴文イノベーション大学校)で得られる。評者の周りには、仕事の話ができる人も、面白いビジネスの話をしてくれる人も、さらには話が通じる人もいないため、ここが唯一のビジネスの話が聞ける楽しい場だ。主宰者である堀…

【書評】競馬場の裏側を徹底解剖!小島友実さんの『馬場のすべて教えます』

皆さんこんにちは。今日紹介するのは競馬キャスターの小島友実さんによる、競馬場の馬場に関するマニアックでディープな本『馬場のすべて教えます』です。 本書では、JRAの各競馬場(と東西2箇所のトレセン)の芝コースやダートコースについて、芝の品種や砂の…

【書評】Great !  I am proud of you !『異文化理解の全テクニック』

本書は、著者が海外駐在や外資系企業勤務等で20カ国以上の人々と仕事をしてきた経験により感じた、外国語を学ぶことよりも大切な異文化コミュニケーションのヒントについてまとめられたものである。 人は誰でも得意なこともあれば、不得意なこともあるが、日…

【書評】『地面師たち』 - リアルな事件を元に描かれたスリリングな物語

皆さんこんにちは。今日は、2017年に実際に起きた、積水ハウスが55億円を騙し取られた土地詐欺事件を基に描かれた小説『地面師たち』についてご紹介します。この小説は、現実の事件をベースにしつつも、フィクションとして緻密に描かれた作品です。 物語の概…

【書評】ヤクザが”人情”でいざ世直し!『任侠シネマ』

暴力団の親分が文化を論じ世直しを公言し、小さな映画館をコンサルする。暴力団と言っても小さな暴力団でお金を持っていない。もちろん警察にも目をつけられている。だけど知恵とアイデアで潰れかけの映画座を立て直し。 暴力団でお金も持っていないけど、義…

【書評】キラキラした生活を見つめる中級国民の声を集めたような本『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』

共感するけどしたくない。心を抉る内容に読んでいる自分の顔を知りたくなる。 SNSで一流の人と自分を比較してしまう。そんな自分がすごく嫌になる。言語化したことはなかった気持ちを見事に言語化してます。爽快感なのか、劣等感なのか、いろんな感情を持っ…

【書評】宝探しがしたくなる小説『水曜の朝午前三時』

「有り得たかもしれないもう一つの人生、そのことを考えない日はなかった……」。叶わなかった恋を描く、究極の大人のラブストーリー。恋の痛みと人生の重み。 悪口ばかりだったヒロインが最後の最後にポジティブな言葉を残していた。人生を通して教訓は死に際…

【書評】デザインで、ブランドの魅力を引き出すことができる。『デザインを、経営のそばに。』

デザインはビジネスに役立つ力であるが、まだまだ十分に活用されていない。この解決の為には、デザイナーがデザインの必要性や使い方を論理的に説明し、理解いただける様にする必要がある。電通出身のアートディレクターである著者は、その様に考えて本書を…

【書評】『ハンニバル -地中海の覇権をかけて』 戦術の天才の軌跡

みなさんこんにちは。今日紹介するのは歴史の本、「ハンニバル 地中海の覇権をかけて」です。 古代の名将ハンニバルハンニバル・バルカは、カルタゴの名将として、ローマとの間で起きたポエニ戦争で特に有名です。彼の戦術と指揮能力は今日でも称賛されてい…

【書評】今がチャンス。今すぐ行動しないと失ってしまう『ネオ東京改造計画』

本書は、4年前の東京都知事選挙前に出版されたものであるが、いまだに東京都に大きな変化は見られない。そこで、今回は6つの新提言を加えアップデートされた。 評者は、秋葉原と両国で着物やリメイク品を販売するPOP UPストアを運営しているが、外国人観光客…

【書評】「自然の恵みを感じながら生きる心地よいライフスタイル」『フランスの田舎に心ひかれて』

フランスの田舎に移住した家族の生活の衣食住、医療、教育、文化など現地で体験したことや日本との違いなどが紹介されている。ページをめくる度に風景や料理、お子さんの写真などに心が和む。野菜や果物を近所でお裾割りし合ったり、野原で花を摘んだり、川…