2024-01-01から1年間の記事一覧
本書は、何と、科学的に運を高める方法を解説している。僕は、運と聞くと、非科学的なものと思うのだが、この本では違うらしい。多くの人も、運と聞くと、何となく占いっぽかったり、インチキ臭かったり、何だか自己啓発っぽくて怪しい、そんな感情が湧いて…
まず最初に断っておくが、僕はニュースを見ない。嘘を言っていることが多く、意見の取り方は偏ってるし(そもそも意見は証拠にならないが)、更にネガティブな情報が多く、見るに値しないのだ。とはいえ、情報を得ることは大事なのだろう。情報は自分から掴み…
誰に対しても応対を変えない人が素直でいいと評価される中、相手に合わせて人格を変えることの有用性を説いている。それこそが本当の意味で相手に共感し、理解レベルも合わせて対話するということ。 多重人格をマスターすると多くの効果を得ることができる。…
世の中、お金についての矛盾が多い。例えば、「お金は大事!」と言っておきながら、いざ収入について聞くと、「何でそんなこと言わなきゃいけないの!」と怒る、とか。1回は経験ないだろうか?他にも、お金ない!」とか言いながら、平気でお菓子やカップ麺な…
争いは、人間として避けられるものではない。そもそも人間は動物であり、本能も持っている。争いの1つの形は、お互いか相手に敵意を向けて、武力衝突が起きた形である。縄張り意識もあり、自分が正義だとそれぞれが怒っている。が、その争いに至るまでに要素…
本書は、薪について多くの視点から解説した本である。舞台はノルウェーで、薪が盛んらしい。実は、ノルウェーは薪大国で、一種の産業にもなっているらしい。普段、薪のことなんて全然考えたことがなかったので、かなり新鮮な気持ちで読むことができた。薪に…
この本は、哲学書なのであるが、固い本ではない。学問の基礎となり、今の僕らでも充分に活かせる内容として書かれている。本書に登場する「ソクラテス」という哲学者は、「無知の知」というのを体現している、非常に優れた人物だ。本書では、その美しさが滲…
本書では、「長期的な見通しを持って行動するのが大切だよ!」というのを、具体例をふんだんに集めて解説している。この本の内容は、僕にとって、当たり前すぎるくらい、当たり前の内容が書かれている。僕自身筋トレや毒女、数学、物理学の勉強、瞑想を散々続…
著者の幼少期は、風呂なし市営住宅で暮らす母子家庭で、経済的に厳しい環境だったため高校は給料をもらいながら学べる全寮制の陸上自衛隊高等工科学校。しかし、その高校も中退。その後も順風満帆とはいえない社会人のスタートだった。紆余曲折を経て不動産…
この小説は、ロシアの作家、フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキーによって書かれたものなんですね。しかし、小説とは言っても、現代の小説とは桁違いな点が1つあるんですよ。それは、人間関係に関する感情を、極限までに深くした点。今から、簡単な…
著者は大手進学塾、大学等の教育機関で延べ4000人以上の学生に英語を教えた実績を持つ人気講師。授業のかたわらで英語学習メディアの執筆・監修も担当している。 効率のよい英語勉強法というと「単語を発音とセットで覚える」「リスニング音源を繰り返し聴い…
岡田斗司夫氏が、「オススメするSF小説と言うならこの三作」と掲げた内の一作。なので、ものは試しと手にしてみた。作者のカート・ヴォネガット・ジュニアのことは知らなかった。本作は長篇二作目で、当時無名だったが、後年にはヴォネガット初期の代表作と…
著者は、国立大学の大学院を修了した後、サラリーマンとして25年以上勤務する技術者。母子家庭に育ったため経済的支援を得ることができず、学費の多くを奨学金で賄って大学院を卒業したが、同時に600万円の返済義務を負うことになった。社会に出たあと、奨学…
著者は、発展途上国の子供たちに映画を上映するNPO法人の代表。若い頃に映画監督を目指して、日本大学芸術学部映像学科を専攻するも、結局は夢を諦めて事務員の職に就く。30歳を過ぎたとき、人生の転機にぶつかり、行ったことのない、地縁もない「カンボジア…
著者は、大学卒業後、出版業界を渡り歩いた編集者のプロ。同業界で実績を積んだ後、会社役員を務めた経験を生かして、自分の出版社を立ち上げた女性経営者でもある。この本は、著者の人生の苦悩と気づき、起業後の活動をまとめたものである。本書を読んで、…
端正な目次を眺めていたら、胸のぐじゃぐじゃが、すーっと腰まで降りていった。それぞれの生活を、己の精神で踏ん張っている、彼女たちとの連帯を感じられたからだ。 本誌は、2023年春に創刊したばかりで、本号で漸(ようや)く3号目。数ある同人詩誌の中で…
著者は、広告代理店勤務の経験を活かして、ひとり広告代理店を立ち上げた主婦。そんな、ひとり社長が提唱する副業は、「看板広告」。看板の設置までは手間がかかるものの契約後は、毎年、請求書を発送するだけで売り上げが立つという。もちろん、広告のデザ…
「今までに書いたものの中で最高だし、どうしてこんなものが書けたのか、自分でも見当がつかない」ディック本人がそう語る本作は、ディック後期の傑作とされている。 三千万人もの視聴者を誇るマルチタレントのジェイスン・タヴァナーは、或る事件で瀕死の状…
先日、10月16日掲載の書評で、冒頭の「ドア」の節は要らず、「おくるみ」から、私なら始める、と批評した。つまり、「おくるみ」の節が、ほんとうに見事なのである。詩人らしく、一言一句全て整い正確で、それゆえ破れている。読み進めない理由はない。 つぎ…
著者は、外資系の証券会社を20年間渡り歩いた日本人女性。現在は、将来のお金に不安を抱いている方々に、お金の管理や増やし方について教える学校を主催するお金の先生。 2019年に世間をざわつかせた「老後2000万円問題」、老後資金が足りなくなる根拠は下記…
先週、2024年10月、韓国で初のノーベル文学賞作家が誕生しました。日本では村上春樹の受賞が長年期待されてきただけに、隣国のライバルである韓国人の受賞は、私たち日本人にとっていくらかモヤる結果だったと推察されます。SNS上では急に村上春樹の作品批判…
著者は、累計4万人の受講生の声と人生を好転させてきたボイストレーニングスクール代表。「声を変えるだけで、人生が変わるの?」と思う方もいると思うが、声が変わると間違いなく人生は変わる。蚊の鳴くような声で高額商品を売る営業マンが、やり手営業マン…
京都の伝え方で、近所のピアノが毎日聞こえてくる時に「ピアノ上達しましたね。」なんて伝えます。ピアノがうるさいのですが、直接はっきり伝えません。 家を買って、これからもローンが長いのであまり隣と仲を悪くするのが嫌で伝えられない。そんな時には、…
こんなものを子どものうちから読ませるなんて、日本の教育者はばかなんだろうか。こんなものから学ぶから、「女には学がない方が尊い」だとか、「田舎はださい」だとか、自称インテリたちの間で価値観が醸成され続けてきたのではないか。教育学部附属の生徒…
約150年前の明治に70万部も売れた名著を教育学者の斉藤孝さんが現代語訳され、スッと入ってくる内容です。訳者は「学問のすすめ」は現代を生きる我々にも読む意義が十分にあると力説されてます。 まず男尊女卑の色濃い明治下で福澤諭吉は女性に不公平な社会…
末期の膵臓癌と診断された著者の亡くなるまでの5ヶ月弱の日々の日記。素直な言葉で綴られているからこそ吸い込まれるように一気読みしてしてしまった。そして凹んだ。 人間の「生」と「死」がリアルに伝わってきて感情揺さぶられた。カフェで読んでたら泣き…
大昔のSF小説では、近未来には火星くらいには地球人も到達していて、植民地にしているだろうというのがいかにも当たり前的だった。1964年発表の本作の舞台も火星であり、どうやって環境を整備したかは語られはしないが、普通に人類が大気の下に暮らしている…
明治後期、人里離れた山中で犬を相棒にひとり狩猟をして生きていた熊爪は、ある日、血痕を辿った先で負傷した男を見つける。男は、冬眠していない熊「穴持たず」を追っていたと言うが…。人と獣の業と悲哀を織り交ぜた、理屈なき命の応酬の果てはーーー。----…
Netflixで話題の地面師たち。映像よりも活字派ということもあり、こちらの小説を読書。 IR誘致を見込んだ苫小牧の不動産詐欺計画。しかし、この詐欺計画は苫小牧でのIR誘致が難しいと判断するや、すぐに白紙となる。 大物地面師•ハリソン山中の新たな標的は…
発達障害といえば、会社員や学校に合わないことから話題になっていますが、他とやり方が違うのがわかっています。まず持って、行動するときに得意なことが違うんです。特性に合わせて上手な生き方をすれば、今よりもずっと楽しくなります。今回ご紹介する本…