HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】椎名誠の意外な一面を知る一冊。『きみたちのぼうけん そらと うみと ぐうちゃんと』

ぼくが椎名誠の名を知ったのは中学生の頃だった様な気がする。FMラジオで夜間に流れていたラジオドラマで、彼のデビュー作であるエッセイ『さらば国分寺書店のオババ』が放送されたのを聴いたのだ。多分。そのドラマの出演者は伊武雅刀。確か。えー、ここま…

【書評】温泉巡りラブコメ『温泉へゆこう!』

またgo to travel が始まりそうな雰囲気だ。どこか温泉にでも行きたいなぁと思ってるあなたにオススメなのが本作。実際に存在する温泉が出てくるこの漫画だ。 主人公とヒロインは同じ会社に勤める社員。接待だとかなんとか適当な理由をつけて仕事で日本中の…

【書評】酒は歴史を知るとより面白い『知っておきたい「酒」の世界史』

酒の歴史は蜂蜜酒やワインなどの果実酒から始まる。四大文明の頃には穀物からも酒を作れるようになりビールや日本酒が誕生。さらに蒸留技術の発達はウォッカ、ブランデー、ウイスキー、焼酎などの蒸留酒を生み、大航海時代にはシェリー酒、テキーラ、ラム等…

【書評】村上 春樹作品を読んで『海辺のカフカ 上・下』

主人公「カフカ」ともう一人の主人公「ナカタさん」の物語、読者の想像力を掻き立てる、とても不思議で壮大なファンタジー小説。 物語は、主人公である15歳の少年「カフカ」が父親との関係に悩み、家出をし、四国に向かう冒険旅から始まる。 一方、もう一人…

【書評】成功していてかつ幸せな人の共通点は、敵対する人の幸せや成功を願える人『ポジティブの教科書』

大地震の恐怖により、心身ともに乱れた著者の母親を救った本書には、幸せになる3つの基本と11の法則が書かれている。著者は子供の頃から他人と比べること、競うこと、勝つことに興味がなく、人を喜ばせたい、感動してもらいたいという欲望が自分のエネルギー…

【書評】中身はポジティブ満載『人たらしの教科書』

「人たらし」という言葉はネガティブなイメージがあり、失礼ながらサブタイトルが『遊びながら年収一千万に!』という何とも安っぽさを感じてしまう本書であるが、中身は非常にポジティブで参考になることも多いと感じた一冊である。 冒頭は筆者の子供時代か…

【書評】江戸中期までは将軍様だって一日二食だった。『“図説”江戸おもしろ雑学知識』

あんまりこういった知識あれこれ披露本には興味を示すことが無いのだが、こいつはなかなか印象深い一冊であった。おっと、なんでえ、そいつぁ、という様な当時の習わしや、その頃ならではの風情なども面白い。また、時代劇などで観せられていたものが、全く…

【書評】「資本論」を理解したいなら『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』

ドイツの経済学者カール・マルクスの著書「資本論」。この経済古典を池上彰氏が講義形式で解説している。 資本論を読んで、難解と感じた人は少なくないだろう。それはマルクスの理論が複雑だからなのか。実はそうではない。資本論は現代を生きる我々にしたら…

【書評】数式を使わずめちゃくちゃ説明する因果推論『実証分析入門 データから「因果関係」を読み解く作法』

ノーベル賞受賞者の多い国はチョコレートの消費量が多いと言う。ということはチョコを食べまくればノーベル賞が多く出るのだろうか?。そうではもちろんない。これが相関関係はあるが因果関係はないという現象である。 AI、機械学習のブームでいろんな相関関…

【書評】人間関係作りの考え方も学べるし、すぐ実践できることも多い『人たらしの教科書』

基本的に著者の実体験に基づいた人脈の作り方が書いてあるという感じ。著者の人間臭い部分や失敗談も交えて書かれているので楽しく読めるし、興味がない箇所は斜め読みするような感じで読めば2~3時間で読める。読むことに対する負荷はかなり低い。それでい…

【書評】永井豪じゃないよ。桜多吾作の『マジンガーZ』

石川賢のゲッターロボに続く、永井豪じゃないロボット漫画シリーズ第二弾だ。ただし、ゲッターは元からほぼ完全に石川賢のオリジナル作品だったが、今回のマジンガーZは永井豪がオリジナル作者なのが違うところ。おれのガキの頃。その頃は、テレビ漫画(アニ…

【書評】素直に遊びまくると身に付く力『人たらしの教科書』

「人たらし」というワードがキャッチーで気になって読んでみた本。著者は「人たらし」の技術でサラリーマンをのし上がってきた人らしい。しかも、今流行りの起業、独立ではなく、一人の会社員として。 全体的に思ったことは二つ。よくある自己啓発本っぽく見…

【書評】人生の逃走劇。自分は何を軸に生きるのか『逃走中オリジナルストーリー〜時空を超えた大決戦!? 花のお江戸を逃げのびろ!〜』

本書は2004年から不定期に放送されているテレビ番組「逃走中」をもとに小説化された。逃走中とは、テーマパーク、ショッピングセンター、街中などの限られたエリアが舞台となる壮大な鬼ごっこだ。その鬼となるハンターは、全員真っ黒なスーツを身に纏い、サ…

【書評】どっちかって言われたら、好きなものを語っていたい。『麦本三歩の好きなもの 第一集 』

『君の膵臓をたべたい』でおなじみの住野よるの作品。麦本三歩は天然で忘れっぽく、怒られてはへこみ、褒められると調子にのる。彼氏と別れて悲しんだと思えば、独り身の身軽さを楽しんだりもする。特別なことは何もない、平凡で愛おしい三歩の日常に、つい…

【書評】狂ったロボット漫画といえばこれ。『ゲッターロボ』

最近放送終了したテレビアニメ『ゲッターロボ アーク』で燃え燃えになったので、久々書庫をひっくり返して再読。ほいでこれを書く。一言で表すとおかしい。狂っている。岡田斗司夫が、「ゲッターロボの原作はすごいから!!」と言うのも納得の狂気の作だ。と…

【書評】カリスマと天才ITエンジニアが100兆円稼ぐまで『トリリオンゲーム』

100兆円あればこの世の全てが金で買える。世界長者番付でTOP10に入った『ハル』と『ガク』本作はその2人の出会いから始まる。 ハルは一言で言うとカリスマ、どんな人ともすぐに仲良くなるし、魅力に溢れる。就活では全ての会社で高評価で内定をもらえる。カ…

【書評】四面楚歌の語源とは?『項羽と劉邦』

あれ? 司馬遼太郎なのに中国の歴史小説? そう思いながら読み始めたらこれが滅法面白い。上・中・下と結構な長さであるが一気に読める。紀元前の中国。大陸を初めて統一した秦の始皇帝であったが、その非情なる圧政は民を疲弊させていた。不平不満が募る中…

【書評】四面楚歌の語源とは?『項羽と劉邦』

あれ? 司馬遼太郎なのに中国の歴史小説? そう思いながら読み始めたらこれが滅法面白い。上・中・下と結構な長さであるが一気に読める。紀元前の中国。大陸を初めて統一した秦の始皇帝であったが、その非情なる圧政は民を疲弊させていた。不平不満が募る中…

【書評】HIUで活躍してる人ってどんな人?『SALON DESIGN vol.10』

『SALON DESIGN』はHIU公式ガイドである。本誌ではクローズドコミュニティであるHIUの中身を垣間見ることができる。主な内容はHIUで活躍してる人へのインタビューや活動報告である。インタビューは今回4本掲載されている。以下では、そのうち2人を紹介する。…

【書評】HIUで活躍してる人ってどんな人?『SALON DESIGN vol.10』

『SALON DESIGN』はHIU公式ガイドである。本誌ではクローズドコミュニティであるHIUの中身を垣間見ることができる。主な内容はHIUで活躍してる人へのインタビューや活動報告である。インタビューは今回4本掲載されている。以下では、そのうち2人を紹介する。…

【書評】経営者にはなれない、なりたくないあなたに。『人たらしの教科書』

読む前と、読後の印象がこれほどコロッと変わるのも珍しい。すっかり表紙や謳い文句に騙されてしまった。あー、良い意味に決まっている。なんてったって、その表紙には、「遊びながら年収一千万に!」などと書かれているのだ。なんてナメくさったチャラいこ…

【書評】男性用健康レシピ。『男のヘルスマネジメント大全』

著書名を見たとき、とても気になった。巷に溢れているのは「働く女性のためのドクター」「おなかやせ」「ぐっすり眠る方法」「健康は腸から」など女性雑誌に特集で組まれているものばかりを見ていることに気が付いたからだ。男性や、パートナーを気遣う方に…

【書評】世界が恋する日本酒を手元に届ける日!『日本酒がワインを超える日』

日本酒というとどのようなイメージを持っているだろうか?著者は、「安かろうまずかろう」でもなく「高級品」「芸術品」でもない、身近にあってみなが気軽に飲める日本酒を目指している。日本酒のすばらしさを信じている著者が言う、世界中から愛されるワイ…

【書評】人生はOutstandingに生きるから面白い『3ぷんでねむくなるえほん』

本書は、絵本が読み終わってから3分くらいで寝てほしいというたくさんの親側の想いにより作られた。また、子どもが親を寝かしつけるという想定もあり、一日の終わりにゆっくりと心を通わせられるのだ。 読み聞かせは子供にとっては「早く寝てほしい」という…

【書評】と、言われても「ひひひ」と笑ってしまう。『笑うな』

まぁ、その、筒井康隆である。で、まぁ、その、ショート・ショート集である。今回、時を経ての再読であったが、やはり面白いなぁ、この人は。この、表題作でありトップバッターでもある『笑うな』にしても初出は多分1970年代で相当古い作品なのだが、いきな…

【書評】高く売る時代がやってきた?!『ネクストカンパニー 新しい時代の経営と働き方 ーー 情報・価値観の差が利潤になる』

「安かろう悪かろう」でもなく、「安くでも高品質」でもなく、「高く売る」時代がやってきた!いわゆるブランディングの時代なのだろうか?否、違った!価値観の差であった。では価値観の差ってどうやって見つけるの?この答えがこの著書の中にあった! まず…

【書評】人生を楽しもう!『心の知能指数を高める習慣―IQ+EQ=総合知性』

これからはIQではなくEQ。IQは言わずもがな。EQとは自分の感情をコントロールすることで、最適な行動を取る能力のこと。ヒトが社会的な生き物である限り、人間関係を良好に保つことがうまく生きるコツとなる。大事なのはいわゆる頭の良さではない。社会人と…

【書評】みんな「こんまり」になれる!『ビジネス書の著者になっていきなり年収を3倍にする方法』

いつか本を出版してみたいと思っている方多いのではないでしょうか?だけど二の足踏んでませんか?何があなたを躊躇させていますか?実は誰でも出版できるのです!あの世界の「こんまり」は片付け術について本を書きたく、模索していた中で「ときめき」とい…

8020じゃ足りない!『歯医者が教える歯のQ&A大全』

最後に歯科受診したのはいつですか?歯に痛みを感じてから受診するのは遅いのです!たかが歯磨きとあなどるなかれ!健康寿命を延ばすキーは歯磨きにある!! 題名のとおり歯科医が執筆したこの本は、歯についてわかりやすく書かれている。昨今歯というと審美…

【書評】ものを知れば知るほど世界は味わい深くなる『漫画方丈記』

本書は、日本三大随筆の一つ『方丈記』の漫画版。800年以上にわたり読み継がれ日本最古の災害文学と言われている。また、物事は変わらないことが常識だと思われていたその時代、火災、大地震、竜巻、遷都等、大きな出来事により日本は変化した。それはまるで…