HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ライター:北のぎゃんかい

【書評】 エンパシーを持って、アナーキーに生きよう!『他者の靴を履く』

1996年から英国ブライトン在住のライター•コラムニストのブレイディみかこさん。彼女が2019年に書いた著書、“ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー“の中で登場する『エンパシー』という言葉。 『シンパシー』を【共感】と訳す。では、“エンパシー“は何…

【書評】 人はどう生き、どう死ぬのか。 医療×哲学をテーマとした『スピノザの診察室』

主人公の雄町哲郎(マチ先生)は、妹の死をきっかけに、大学病院の医局を辞め、 京都の町医者として働くことを決める。妹の最愛の息子である、中学生の龍之助の世話をするためだ。 大学とは違い、最先端の医療器材による治療はできないが、患者1人1人とより…

【書評】 人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。現代の抱える問題•闇について考えさせられる1冊『黄色い家』

2020年春、総菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ーー。黄美子と、少女たち2人と擬似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持…

【書評】 池井戸潤が描く銀行員、花咲舞の奮闘記『花咲舞が黙ってない』

正義感が強く、忖度など考えない花咲舞。舞と組織の上からの圧でいつも板挟みになる、舞の上司の相馬健。2人の名コンビの他にも、紀本など登場人物1人1人が魅力的なキャラクターで面白かった。 また、物語の途中とクライマックスで、産業中央銀行(花咲舞は…

【書評】瀬尾まいこさんの描く大学生の切なく温かい物語。『掬えば手には』

主人公の梨木匠はどこにでもいる普通の大学生。平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。 ところが、バイト先で出会った看護学生の常盤さんは、誰にも心を開いていないみたいで、匠は…

【書評】 私たちは傲慢であり、善良でもある。辻村深月さん作『傲慢と善良』

婚活アプリて知り合った架と真美。結婚の段取りをすすめていた2人。ある日真美は忽然と姿を消してしまう。 失踪前に真美が漏らしていたストーカーの存在。真美は事件に巻き込まれてしまったのか?架はストーカーの正体を必死で探す。 果たして真美の安否は?…

【書評】記憶の中から、星のように美しい記憶を辿る『星を掬う』

元夫から、命の危険を感じる程のDVを受ける主人公の千鶴。千鶴は偶然にも、小さい時に自分を捨て、出ていった母 聖子の居場所を知る。頼るあてのない千鶴は、母と共に生活をすることに。そこには、母 聖子以外に、娘に逆に捨てられた彩子と、聖子をママと呼…

【書評】政治家がネコとゴギブリになる未来。民主主義をアップデートしよう!『22世紀の民主主義』

民主主義がかつてないほど劣化し、重症化している現代。付け焼き刃の対処などでは何も改善されない。必要なのは、ルール自体をどう作り変えていくべきかといった大胆な発想の転換だと著者は述べる。 本書は、(1)民主主義の故障(2)民主主義との闘争(3)…

【書評】 麻薬、臓器売買、小児生愛etc…現代の資本主義世界の闇に巣食う古代アステカ帝国の影『テスカトリポカ』

最初の舞台はメキシコ。メキシコの麻薬カルテルのトップの麻薬密売人バルミロ•カサソラは敵対するカルテルに命を狙われ、ひとりジャカルタへ逃亡。そこで、日本人の臓器ブローカー末永と出会う。⁡末永は以前、日本で心臓血管外科医をしていた。末永は心臓手…

【書評】 贈与のバトンを繋ごう! 『世界は贈与でできている』 

著者の近内悠太さんは、教育者•哲学研究者で、本書がデビュー著作。難しい哲学を、分かりやすく万人に理解できるように説き、文章だけで伝える著者の筆力に感服。暖かい気持ちになれます。 誰もがヒーローになれるが、アンサング•ヒーロー(評価されることも…

【書評】デビュー作にして、圧巻のクオリティ。狙撃兵として生きる道を選んだロシア少女を描いた時代小説『同志少女よ、敵を撃て』。

舞台は第二次世界大戦のソ連。年代はナチスドイツがソ連に侵攻中の1942年〜。主人公は16歳の少女・セラフィマ。悲劇が突然セラフィマを襲う。セラフィマが平和に暮らしていた、40人が暮らす小さな村を突如ドイツ軍が侵攻する。母を含む全村人が、目の前で惨…

【書評】デビュー作にして、圧巻のクオリティ。狙撃兵として生きる道を選んだロシア少女を描いた時代小説『同志少女よ、敵を撃て』。

舞台は第二次世界大戦のソ連。年代はナチスドイツがソ連に侵攻中の1942年〜。主人公は16歳の少女・セラフィマ。悲劇が突然セラフィマを襲う。セラフィマが平和に暮らしていた、40人が暮らす小さな村を突如ドイツ軍が侵攻する。母を含む全村人が、目の前で惨…

【書評】生命科学界の大谷翔平!研究者兼経営者。二刀流で挑む高橋祥子『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。⁡サイエンス(科学)には2つの側面がある。①アートな面、②実利的な経済社会…

【書評】生命科学界の大谷翔平!研究者兼経営者。二刀流で挑む高橋祥子『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。⁡サイエンス(科学)には2つの側面がある。①アートな面、②実利的な経済社会…

【書評】コンパスを持って、ノーマルなき世界を旅しよう 『思考のコンパス』

『現代のように予測が難しく、めまぐるしく変化する世界を生きていくために私たちに必要なものは?それは、すぐに古くなってしまう「地図」ではなく、常に進むべき道を指し示してくれる「コンパス(方位磁石)」です。』、『多くの分野にまたがる知識を蓄え…

【書評】俺はお前で、お前は俺だ!『フーガはユーガ』

風我と優我の双子の物語。2人は、誕生日の日だけに2時間毎に入れ替わる(テレポートする)能力を持つ。 幼い頃から父親に虐待されるも、2人で助け合ってきた2人。「二人で二つの人生だ。どっちも俺たちのものだ」 伊坂先生の本作品。子供への虐待、殺人など…

【書評】 伊坂幸太郎の描く本格的ミステリー『夜の国のクーパー』

著者の伊坂幸太郎さん自身が、“僕の小説の中ではもっとも本格的ミステリー度が高い自信作です。“と、称する長編ミステリー。 「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。 戦争が終わったんだ」と人間の“私“に語りかけるのは、雄猫の“トム“。このト…

【書評】 同じ失敗を何度も繰り返さないために歴史を学ぼう! 『失敗の本質 -日本軍の組織論的研究-』

ポイント・不均衡状態の組織が強い・組織には自立性・自由性が必要・偶然や未知などの不確定要素の取り入れ 失敗の共通点・作戦や目的が曖昧・合理的な情報共有システムがない・コミュニケーション不足・過去の失敗から学ばない 組織は環境の変化に合わせて…

【書評】 同じ失敗を何度も繰り返さないために歴史を学ぼう! 『失敗の本質 -日本軍の組織論的研究-』

ポイント・不均衡状態の組織が強い・組織には自立性・自由性が必要・偶然や未知などの不確定要素の取り入れ 失敗の共通点・作戦や目的が曖昧・合理的な情報共有システムがない・コミュニケーション不足・過去の失敗から学ばない 組織は環境の変化に合わせて…

【書評】良い子はお願いだから読まないで! 『むかしむかしあるところに死体がありました』

昔ばなし×ミステリー本 という斬新な構成の小説。•一寸法師•花咲か爺さん•鶴の恩返し•竜宮城•桃太郎の5作にだいぶ手を加え、ミステリー作品に仕上がっています。本の最後に※本作品は日本の昔ばなしを基にしたフィクションです。作中に登場する人名その他の名…

【書評】時代は変わっても、僕たちは生きていく『君たちはどう生きるか(漫画版)』

中学2年生の時に、小説版の本書を学校の推薦図書として読書した。当時は内容が難しくて、内容が全然理解出来なかった。 今回、自分が大人になったのと、漫画版ということもあり、非常に読みやすく、強く共感できる内容だった。 人として尊厳を持って生きる、…