HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】私たちに不足している必要な食べ物がわかる栄養学『一生役立つ きちんとわかる栄養学』 

お茶の水女子大学大学院教授であり、医師、医学の博士である飯田 薫子氏と、関東大学院大学栄養学部准教授である寺本 あい氏による一生役立つきちんとわかる栄養学。 私事ですが、小学時代から20代後半まで体調管理というものを知らず、毎日が頭が働かず、だ…

【書評】人生はリセット可能か?『湯けむりスナイパー』

秘境の温泉旅館「椿屋」で働く男。その名を“源さん”。「リストラされたサラリーマン」という名目で働いているが、その実、かつての彼は、血塗られた過去を持つ一流の殺し屋だった。今その彼が持つ望みは、この地で余生を穏やかに過ごすことだけだった。 原作…

【書評】ガロンが来る。『魔神ガロン』

手塚治虫の漫画作品で、『冒険王』に1959年7月号から1962年7月号まで連載されていたものである。テレビアニメの『鉄腕アトム』にゲスト出演したガロンを観たことはあったが、本作を読むのは初めてだ。中古本屋さんで買ってきた単行本には、冒頭に作者自身の…

【書評】人々の医療はこのように進化していくのかもしれません『不老不死の研究』

この本は、帯にもある通り、「健康本」である。と、言いたいところだが、実は、そこら辺にあるような単純な「健康本」ではない。勿論、健康に欠かせない「食事、運動」などの生活習慣について書かれている。しかし、それ以上のことにも触れている。それは、…

【書評】少年院と境界知能の闇『ケーキの切れない非行少年たち』

<問題>丸いケーキを3人で公平に分けて食べる場合、どうやって切ったらいいでしょう? 少年院には認知能力が低く、このような問題さえわからない非行少年が多くいるという。書評タイトルの「境界知能」とはIQ70〜84の範囲を指す。それは、全体の約14%。35人…

【書評】ゼロからハンター『法改正に完全対応!クレー射撃、狩猟へのファーストステップ!猟銃等講習会(初心者講習)考査絶対合格テキスト&予想模擬試験5回分[第5版]』

クレー射撃や銃猟をはじめようと思ったとき、最難関が一番最初にやってくる。猟銃等講習会初心者講習の考査試験である。合格率は20%と正誤問題にしては厳しく、難化傾向にある。銃に興味を持っているはずなので、みっちりと対策すれば良いのだが、要点のみを…

【書評】北陸特化型お取り寄せマンガ『おとりよせしまっし!』

「〜しまっし」とは金沢の方言で「〜してください」「〜しなさい」という意味である。主人公は石川県出身で東京在住のアパレルデザイナー。在宅勤務が増えた影響から、自宅で地元のお取り寄せグルメを楽しむ物語である。 金沢を中心に北陸グルメが毎話登場す…

【書評】将棋の魅力をサバンナ高橋さんが語ります。『すごすぎる将棋の世界』

自分自身『観る将』と話すお笑い芸人のサバンナの高橋さんが将棋の魅力を語る1冊。将棋の知識が全くなくても読むことができます。将棋の世界というのは非常に門が狭く、1年間でプロになれるのはたった4人という狭い世界です。 そんな狭き門を通過した超人棋…

【書評】本当の家族でない、本当の家族のような物語『博士の愛した数式』

家政婦をしているシングルマザーの主人公は新しい仕事先へ向かう。そこで出会ったのは80分しか記憶の持たない数学博士。主人公の誕生日を聞いて「友愛数だ!」というように何事も数学で頭が満たされている。数学以外はあまり興味のない博士だが、ある日主人…

【書評】なんとなく眠るのはもう終わり。『ぐっすり眠る習慣』

著者は、睡眠専門医だそうで、これまでに睡眠に悩む人々を2万人も治療してきたのだと言う。その著者の言うには、なかなか眠れない人の9割は日中の行動を間違えているとのことで、本書では、そんな人達にぐっすり眠る為の習慣術を伝えようというのが趣旨なの…

【書評】変わらぬ人間の本質『超訳 ニーチェの言葉』

"自分の力の4分の3位程の力で、作品なり仕事なりを完成させる位が、丁度良いものが出来上がる。全力量を持ち、精魂を傾けて仕上げたものは、なんとも重苦しい印象があり、緊張を強いるものだからだ。(中略)しかし、4分の3程度の力で仕上げたものは、どこか…

【書評】あなたは宗教を目撃する!『ビジュアルではじめてわかる宗教』

400以上のビジュアル資料から世界の宗教を解説する入門書。日本にある主要でない宗教は途端にイメージできなくなるが、世界の宗教となるとなおのこと、言葉による説明では理解が追いつかなくなる。本書は宗教一般の章が一つと索引を備え、諸宗派の紹介や局所…

【書評】守れる命を守りたい『いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録』

甲子園の常連としても有名な名門高校。そこの2年生だった男子生徒が自殺した。遺族がただ再発防止策を求めるだけなのに対して、すったもんだする学校と県担当課を記録したノンフィクション。偽装提案にはじまり、第三者委の報告書受け取り拒否、さらには2017…

【書評】こうして僕はニュースを卒業!本の虫になりました。『News Diet』

一言で言う。この本は、「読書への誘い」の本である。多くの人は、「ニュース=情報収集」だと思っている。筆者ロルフ・ドベリは、このイコール関係を断ち切るために、この本を執筆した。自身の経験、学者による調査結果をもとに、いかにニュースが不要か、を展開…

【書評】こうして僕はニュースを卒業!本の虫になりました。『News Diet』

一言で言う。この本は、「読書への誘い」の本である。多くの人は、「ニュース=情報収集」だと思っている。筆者ロルフ・ドベリは、このイコール関係を断ち切るために、この本を執筆した。自身の経験、学者による調査結果をもとに、いかにニュースが不要か、を展開…

【書評】元祖フィギュアのカタログ『土偶を読む図鑑』

前作『土偶を読む』の完全ビジュアル版。発掘資料の速報や各地で縄文展が行われる中、ぜひさらっとでも目を通してほしい本である。豊富な写真やマンガからその独特な形態を解説し、著者の「土偶は縄文人の生業(ここでは「食料獲得のための労働」を指す)と…

【書評】現代の異端禁書『土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎』

ここ数年をかけてじわじわと注目を集めつつある縄文文化。科学的な分析法の進化もあいまって、新しいアプローチによる研究成果が出されている。そうした中、素人玄人問わず議論を巻き起こしたのが本書。歴史の教科書に載る定説に根本的な問いを投げかけ、「…

【書評】現代の異端禁書『土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎』

ここ数年をかけてじわじわと注目を集めつつある縄文文化。科学的な分析法の進化もあいまって、新しいアプローチによる研究成果が出されている。そうした中、素人玄人問わず議論を巻き起こしたのが本書。歴史の教科書に載る定説に根本的な問いを投げかけ、「…

【書評】現代の異端禁書『土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎』

ここ数年をかけてじわじわと注目を集めつつある縄文文化。科学的な分析法の進化もあいまって、新しいアプローチによる研究成果が出されている。そうした中、素人玄人問わず議論を巻き起こしたのが本書。歴史の教科書に載る定説に根本的な問いを投げかけ、「…

【書評】時間効率を意識するほど時間が無くなる!?『YOUR TIME 4063の科学データで導き出したあなたの人生を変える最後の時間術』

この本は「時間が無いなら、時間を上手く使おう!」という本である、、、と思いきや、実は、そうではない。あなたも、「時間術」のテクニックを使ったことがあるだろう。「15分刻みにスケジュールをくもう」「締切を設定してパフォーマンスをあげよう」などの方法で…

【書評】はじまりのものがたり『世界の神話101』

神話は信者からすれば科学的事実を超えた信仰的事実である。現実を生きる上で世界を見渡す時に、ある意味をつけることがあるだろう。人間の脳は何の意味もない点が3つもあれば顔を見出す。雨の日には憂鬱になる人もいるかもしれない。なんら意味のない水蒸気…

【書評】宗教の四季報『世界の宗教101物語』

個の時代、コミュニティの時代に思い出してほしい。カリスマとは宗教に由来する言葉である。強引な勧誘など布教活動に目が行きがちだが、一般企業と比べると宗教はクローズドだがコミュニティビジネスとして見ることも可能だ。本書の目次を見渡しても、見聞…

【書評】鍋を磨く、道が開ける。『三流シェフ』

料理のカリスマの自伝。挑戦とはなにか。皿洗い何年といった単なる努力話ではない。他の人が避けるところにこそチャンスがある。その1つが鍋磨き。誰よりも早くきれいなだけでなく、磨く間にも活路を見出すアンテナを張り続けた。 若い禅僧がただ座している…

【書評】鍋を磨く、道が開ける。『三流シェフ』

料理のカリスマの自伝。挑戦とはなにか。皿洗い何年といった単なる努力話ではない。他の人が避けるところにこそチャンスがある。その1つが鍋磨き。誰よりも早くきれいなだけでなく、磨く間にも活路を見出すアンテナを張り続けた。 若い禅僧がただ座している…

【書評】未来を変えるヒントは必ず今ここにある。『フューチャーリテラシー Futures Literacy 過去から未来へ,「可能性の未来」を読み解くために』

未来を見通す能力を身に付けましょう。本書はその為のガイド本である。「未来を読み解く」ことを、著者は誰でも学ぶことができる学問と位置付けているのだが、その学びとは、太古にまで遡ってこの世の在り方を大俯瞰的に知り、その知識を以て未来を予測する…

【書評】人生は売り込みだ!『なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?』

タイトルにもなっている、この質問に対する著者の答えはシンプルである。答えは「ビジネスで最も大切な営業という仕事は、教えることができないから」である。 理由は営業に対する指示の与え方、励まし方、顧客との接し方、ニーズの組み方などは現場で試行錯…

【書評】ひとり起業の針路を変える?!『ひとり広報の戦略書』

昨今の起業ブームに乗っかったはいいが、ちょっと待て。効果的な売り方、営業をしているか?広報戦略はどう考えているか? ひとり起業は、夢は大きくとも、実際問題日常の集客と時間管理という2大課題るから、いってみれば広報への力は本業に費やす時間・力…

【書評】数字はただの数字ではない。『問題解決の最初の一歩 データ分析の教室』

数字はただの数字ではない。すべての数字に意味がある。 パン屋さんの再生ストーリー仕立てで展開される本著。数字にエクセルを使い意味を見出し、ビジネスに活かす。使い方の教科書本は苦手だけど、エクセルをもっと使いこなしたい方。楽しく読みながらエク…

【書評】伝説のYouTuberが送るコミュ力ある雑談の仕方『知的な雑談力の磨き方』

『大人の学び直しTV』で大人気の「すあし社長」のYouTubeの内容を一冊にまとめた本著。ビジネス以外の話で盛り上がれていたらビジネスの場面でもうまくことが進むんじゃないか?と思ったことないだろうか?本著の50のヒントを実践してみてはどうだろうか? …

【書評】武士の時代は本当にあった『武士の娘』

明治初期、家老の家に生まれ、厳格に育てられた著者の自伝。 当時の生活や考え方が生々しく描かれている。著者は結婚で渡ったアメリカで初めて目にする文化や思想を受け入れながら自立していくが、著者の支えとなったのはいつも「武士の娘」を忘れない精神だ…