HIU公式書評Blog

HIU公式書評ブログ

堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

MENU

サイエンス

【書評】一度きりの人生をどう生きるか(何に命を使うか)『生命科学的思考』

思考し、行動し続けることこそ人類の希望。 個々の事象からそれを説明する普遍的な法則を探求するというのは、古今東西あらゆる科学者が挑み続けている課題です。生命科学の研究者として、日々生命の仕組みを解明しようと向き合う中で、身の回りの出来事、人…

【書評】 腹がよじれるくらい笑える『空想科学読本1 (新装版)』

老若男女問わず、とにもかくにも面白い!アニメやマンガ、特撮を現在の科学で実現しようとするとどうなるのか。引用しているアニメや特撮を知らなくても笑えるし、知っていると余計に笑えて腹がよじれそうになります。著者の柳田理科雄さんが現在の物理法則…

【書評】何故天文学者は徹夜で観測するの?『暗闇のなかの光 ―ブラックホール、宇宙、そして私たち』

皆さんは、どのように天体を観測するのか、ご存じだろうか?多くの方は「望遠鏡で観測している」ということは、イメージがつくだろう。地球の周りには、ハッブル宇宙望遠鏡もある。では、ここから5500万光年の距離にある、ブラックホールを観測するには…

【書評】生命とは動的平衡の流れである『生物と無生物のあいだ』

生物と無生物のあいだと聞いて、皆さんは説明することはできるだろうか?著者である生物学者の福岡伸一氏が自身の経験を踏まえながら「生命とは何か?」を考えていく本となっております。 物語はニューヨークにあるロックフェラー大学で、日本人には有名な野…

【書評】新登場!「早寝早起き」に関する新常識!『最良の効果を得るタイミング―4つの睡眠タイプから最高の自分になれる瞬間を知る』

皆さんは、子供の頃、いやというほどこのセリフを聞いたのではないだろうか?「早寝早起きは三文の徳。体にいいんだからそうしなさい」というセリフを。しかし、これをお読みの皆さんの中には、このように思う方もいるのではないだろうか?「いや、そんなこ…

【書評】何故このタイトルにしたの?『時間は存在しない』

皆さんは、「時間」という概念をどのようにとらえているだろうか?そもそも、何故僕たちは「時間」を感じるのだろうか?書店に行くと、数々の時間術の本が並んでいる。メンタリストDaiGo氏の本や鈴木祐氏の著書にも、時間術の本がある。その中で、今回紹介す…

【書評】私たちに不足している必要な食べ物がわかる栄養学『一生役立つ きちんとわかる栄養学』 

お茶の水女子大学大学院教授であり、医師、医学の博士である飯田 薫子氏と、関東大学院大学栄養学部准教授である寺本 あい氏による一生役立つきちんとわかる栄養学。 私事ですが、小学時代から20代後半まで体調管理というものを知らず、毎日が頭が働かず、だ…

【書評】目に見えない物理法則を理解する事がはじめの一歩『いちばんやさしい量子コンピューターの教本 人気講師が教える世界が注目する最新テクノロジー 』

現在のコンピュータで解けない問題を一瞬で解くことのできる夢のようなコンピューター、それが量子コンピュータである。量子コンピューターを理解するには原子より小さい世界は我々が経験する世界とは違う物理法則が働いていると理解が前提である。 原子は陽…

【書評】今日がダメでも、明日もダメとは限らない。『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』

人は明るい気持ちで笑顔になっていると、たくさんの「いいこと」がある。と言う著者は、精神科医。気持ちが明るくなったり、暗くなったりするのは、全て「主観」の問題であると述べる。同じ出来事に遭っても、平然としている人もいれば、不安に襲われる人も…

【書評】米中両国が歩み寄ることがない世界でどう生きていくか『危機の地政学』

コロナ禍が引き起こした大きなトレンドは各国の右傾化。更に、足元25週間で過去25年分のグローバル化を後退させたと言われている。コロナ禍が招いたもう一つの功罪は各国内の分断。米国国内が真っ二つに分かれているため、外に共通の敵すら作れない状態。つ…

【書評】数学者の日常を描いた世界初?の著書。『世にも美しき数学者たちの日常』

普段の生活の中で、お目にかかる機会が少ないと思える職業である「数学者」。そんな数学者や数学に関わる方を中学生から名誉教授に至るまでインタビューした本である。 読み始めていくと、予想通り風変わりな性格や行動様式の人が出てきます。具体的には通勤…

【書評】遺伝子とは自己複製子であり、我々は人間はその機械である!『利己的な遺伝子』

衝撃的な見出しで信じられない人もいるかもしれませんが、当著で提案され、当時賛否両論が巻き起こった本である。遺伝子とは「自分のコピーを残すこと」を目的とした自己複製子であるという主張です。 この前提を頭に入れて読み進めると、世の中のあらゆる行…

【書評】生命科学界の大谷翔平!研究者兼経営者。二刀流で挑む高橋祥子『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。⁡サイエンス(科学)には2つの側面がある。①アートな面、②実利的な経済社会…

【書評】生命科学界の大谷翔平!研究者兼経営者。二刀流で挑む高橋祥子『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。⁡サイエンス(科学)には2つの側面がある。①アートな面、②実利的な経済社会…

【書評】 未来のための取り組み『世界を変える、半導体。』

日本における半導体の栄枯盛衰、海外勢の半導体に対する姿勢。そして著者が日本の半導体復活にどの様に取り組んでいるのかが書かれている。 日本の半導体はトランジスタの小型化にはじまりインテルのDRAMを高性能で安価に供給することに成功したことで黄金時…

【書評】より良い未来の為に 『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか〜生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来〜』

ゲノム解析のテクノロジーが発展すれば、今後みんなが自分の体の情報をリアルタイムで知る事ができ、健康増進に繋がる。そして、不幸な死を迎える人が少なくなり、いい未来に繋がると思う。さらに面白いと思ったのは、体質や疾患発症のリスクが知れるのは当…

【書評】不思議な皮膚感覚の世界『触れることの科学〜なぜ感じるのか どう感じるのか〜』

私はマッサージ師なので仕事柄、人の身体を触る機会が多い。しかし触れる事に関して感覚的には考えてきたが、科学的にはあまり考えてこなかったと痛感させられた一冊。著者であるデイヴィッド・J・リンデン氏が神経科学者であり専門的な部分も多いが、医療関…

【書評】数式を使わずめちゃくちゃ説明する因果推論『実証分析入門 データから「因果関係」を読み解く作法』

ノーベル賞受賞者の多い国はチョコレートの消費量が多いと言う。ということはチョコを食べまくればノーベル賞が多く出るのだろうか?。そうではもちろんない。これが相関関係はあるが因果関係はないという現象である。 AI、機械学習のブームでいろんな相関関…

【書評】内側から自分を変えようとするな『フロー体験入門 楽しみと創造の心理学』

本書のはじめにの部分を紹介する。本書は「自己啓発本」をうたう多くの本とは異なっている。本書にはどうすれば自分を変えれるかよりもということよりも、自分の生活を変えるために何ができるかについて書かれている。 私の発見によれば、ほとんどの人にとっ…

【書評】 動物たちの正常な異常過ぎる行動『死を悼む動物たち』

本書ではイルカやクマなど様々な動物たちの、仲間や親戚の死に直面した時の行動・反応が細かく書かれている。 驚いたのはニホンザルの母親で不思議なことに、死んだ小猿の死骸をずっと抱え続ける母猿がいる。小猿の死亡率はとても高く、ほとんどの母猿が一週…

【書評】素材の沼へようこそ!『世界史を変えた新素材』

みなさん。人類が発展してきた背景には偉人の他にも多くの素材、材料が鍵になってきたことをご存知でしょうか?変化の激しい時代では何がきっかけで世の中が大きく変わるかわからない。歴史の中から何かヒントを!というのを素材という観点から深掘りされて…

【書評】データサイエンティストって何をしているの?を解決する本。『未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス 』

本書はAIって実際に何ができるの?データサイエンティストって仕事をよく聞くけど何しているの?、自分の会社でもよくわかってないけどAIを使いたい!。そんな人が1冊目に読むのにおすすめの本だ。 これまでの日本社会はKKD(勘・経験・度胸)が大事であった…

【書評】見た目と違ってレベルが高い!データサイエンスのはじめの一歩に。『統計学の図鑑』

親子で学ぼう!小学生から!って雰囲気のこの図鑑ですが、統計の基礎から始まり、多変量解析、ベイズ統計学、ビックデータ。しっかり勉強ができます。細かいところは置いておいて、まずイメージを掴みたい人に。 本書は統計学の図鑑だ。見開き2pで図たっぷり…

【書評】夜、眠る前に一話ずつ。『銀河の片隅で科学夜話』

「科学の面白さの核心を伝える本を書いてみたい」そんな著者の思いから生まれた科学エッセイ。物理学者らしからぬ柔らかい表現で語られる、不思議で美しい22の科学夜話である。 寄せては返す波の響きに、永遠という言葉が心に浮かぶ。昼と夜の交代や月の満ち…

【書評】人が想像できることは、すべて実現できる『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』

想像してみよう。遠くの世界のことを。想像してみよう。あなたは火星の赤い大地に立ち、青い夕日が沈むのを見ている。想像してみよう。あなたは宇宙船の窓から「星月夜」の絵のような木星の渦を間近に見下ろしている。 地球に生命が誕生したのはおよそ40億年…

【書評】遺伝子がわかれば、あなたはどう生活するのがベターがわかる! 『めんどうな遺伝子検査をしなくても自分の遺伝子がわかる本』

遺伝子検査は、したことあるだろうか?遺伝子検査はかなり敷居が高く感じ、まだ遺伝子検査をするのにも安くない。そこで、著者が簡単な6つの指標から、自分の遺伝子が分かるように書いたのがこの本だ。 糖質制限をしているのになかなか痩せない、年齢も老い…

【書評】ノーベル賞受賞者の地道な毎日と苦労の日々 『山中伸弥先生に人生とiPS細胞について聞いてみた』

山中伸弥教授を知っているだろうか?京大で、iPS細胞を発見し、マウス実験、人体実験で再生医療として取り入れた人物だ。彼の功績は、世界に認められ、ノーベル賞を受賞した。だが、彼は未だ満足しておらず、昔も未来も向いてる所は同じであった。重度の病を…

【書評】この世は未知なる生物、菌によって成り立っている 『もやしもん』

あなたは菌と聞いて、何を思うだろうか?感染症の原因だろうか?汚いというイメージがあるだろうか?確かに、その要素もある。だが、それ以上に菌はもっと身近な存在なのだ。 この世は菌によって成り立っている。そう言っても過言はないだろう。なぜなら、人…

【書評】常識に合わせるんじゃない。偶然の出来事に合わせるのだ。 『偶然の科学』

私たちは常に勘違いしている。常識に合わせようとしている。常識というものは、「常」識ではない。常に変化していっているのだ。 常に変化しているこの世界。テクノロジーはどんどん進歩し、仕事がなくなったり、新しい仕事が増えたりしている。 その中で、私…

【書評】人生の行き詰まり。それはストレスのせいかも? 『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』

あなたはストレスを抱えていますか?ストレスというのか無自覚で、かなり溜まっていることが多いです。上司の罵声、将来への不安、借金の返済など。人生には沢山のストレスがあります。ストレスを放っておけば、爆発し悲惨なことになりかねません。この本は…