YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。
サイエンス(科学)には2つの側面がある。
①アートな面、
②実利的な経済社会への応用の面
①は、純粋に生命の謎を解き明かしたいという欲求に基づいたもの。知的好奇心とも言える。
②は、私たちの実生活に役立てることを目標とするもの。
また、著者の高橋祥子さんも2つの側面を持つ。
①研究者としての側面
②経営者としての側面
①…現在当たり前と思われている常識にとらわれない。
②…テクノロジーを社会実装する時、人々に受け入れられるのには時間がかかるし、議論が必要となる ということを頭に入れておく。
研究者兼起業家のたかしょー 先生が、二刀流で活躍しているのは、2つの側面を持つサイエンスに造詣が深く、真摯に向き合ってきたからこそなんだなと深く納得。
『テクノロジーが登場するとき、ワクワク感を覚える人がいる一方で、不安を感じる人もいます。
しかし、反対意見が出るようなテクノロジーこそ、社会を変える可能性を秘めていると私は考えています。反対意見がないテクノロジーは、すでに広く受けいれられており、これ以上社会を変えようがないということの裏返しです。』
この一文がささった。
サイエンスへの情熱と、
社会をより良くしたいという情熱が、文章だけでひしひしと伝わってくる。たかしょー先生、めちゃめちゃ男前です。
書籍:ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか
作者:高橋祥子
発行日:2017.9.15