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オールタイムベスト書評100|①ビジネス読み物11選|HIU公式書評ブログ|note

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オールタイムベスト書評100|③モテに関する本9選|HIU公式書評ブログ|note

オールタイムベスト書評100|④未来を考えるための本6選|HIU公式書評ブログ|note

オールタイムベスト書評100|⑤物語8選|HIU公式書評ブログ|note

オールタイムベスト書評100|⑥生き方を身につける本12選|HIU公式書評ブログ|note

 

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一定の条件を満たすことで、認定ライターとなるシステムをとっています。

下記がHIU書評ブログ認定ライターです。

 

 

・野村公太

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・yoshimo

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・Yumi Ishii

  

・守本 桂子

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■お問い合わせ 

献本・その他お問い合わせはこちらまでお願いいたします。

 

■HIU書評ブログについて 
本ブログは編集長 野村 公太 および複数のメンバーにより運営を行っています。
そのため、堀江貴文イノベーション大学校(HIU)の運営元であるSNS media&consulting 株式会社や、堀江貴文氏は当ブログの運営元ではございません。
堀江貴文イノベーション大学校の運営元から公式としての運営の許可は頂いております。

 

 

【書評】わたしも、自分のものだったすべてに別れを告げる。『2061年宇宙の旅』

一作目の『2001年宇宙の旅』が1968年、二作目『2010年宇宙の旅』は1982年に、そして本作は1987年に発表されている。
タイトルでお分かりの様に、前作『2010年宇宙の旅』から51年も経過しているという奇抜さ。そんな第三作目が一体何を物語ると言うのか。
主人公は、前作に引き続きヘイウッド・フロイド博士である。
2010年から2015年にかけての木星往復の旅は、彼に若さをもたらした。人工冬眠は老化の過程を停止させるに留まらず、生物時計を逆行させる、つまり若返りを促進させるのだということを、彼は証明したのであった。
加えて、帰還後も殆どを地球を離れた宇宙空間の施設で過ごしたフロイドは、ゼロから六分の一の重力環境下に完全に適応したおかげで、実年齢103歳にもかかわらず、身体的には60代であった。
彼は再び宇宙の旅へと出発した。76年振りに太陽系へ接近してきたハレー彗星への調査及び観光ツアーに招待されたのだ。
フロイドを含む旅客宇宙船ユニバース号の一行は、ハレー彗星へと着陸する。
しかし、調査の中途で帰還命令が下る。姉妹船ギャラクシー号が木星の衛星の一つに不時着をしたというのであった。そして、一番早く救助に向かえる船は現状ではユニバース号しかいないのであった。
その衛星はエウロパ
「これらの世界はすべて、あなたたちのものだ。ただしエウロパは除く。決して着陸してはならない」
この2010年の旅の際に何者か未知の存在から送られてきたメッセージにより、人類には決して立ち入ることが許されてこなかった星だ。
フロイドは、謎の星エウロパへと向かうことになるのであった。

ところで、前作『2010年宇宙の旅』が、『2001年宇宙の旅』に於いて映画版と異なる箇所を一切無かったことにして、完全に映画版からの続編として書かれた様に、本作も前作からの完全な続編とは言い難い。何故なら本作によって、前作のオチが成立しないことになってしまうからだ。
そして、謎の存在たちによる実験はまだまだ続くのけある。

2061年宇宙の旅
作者: アーサー・C・クラーク
発売日:1995年3月15日
メディア:文庫本

 

 

【書評】こころをフルオープンにできなければ、信頼関係は築けない『上機嫌のすすめ』

著者は、サラリーマンを辞め、書道の仕事を始めた頃、人からバカにされたくない、少しでも格好良く見せたいという自分の無駄な自尊心やプライドが邪魔をし、人と話をする際も、自分の弱みを見せたくないために、しなくてもいい言い訳をしたり、自分の本音の部分を隠そうとしていたそうだ。

すると、親しくなりたいと思う人のことも心の底から信用できなくなり、こんなことをしたら相手にどう思われるだろうか、これを言ったら嫌われるかもしれないと思い話せなくなる。しかし、そういう思いは、相手の懐の深さを信用せずに、相手との間に壁を作り、自分が傷つかないよう自分を守ることに必死になっているからなのだという。

自分が心を開かなければ、誰も心を開いてくれず、表面上の付き合いしかできないため、虚無感だけが心に残る。また、この人にだったら心を開くと決めたら、チマチマ開いていてはダメだと著者はいう。チマチマ開くとぐちぐち終わりのない愚痴を言う人になってしまうため、関係性を築く前の段階で心をフルオープンにし、自分の全てをさらけ出すことが重要なのだそうだ。

自分をさらけ出すと、変に自分を飾らなくてすみ、本質を見透かされるかもしれないという怯えからも解放され、他の人にはない強固な信頼関係が確立する。一旦、心をフルオープンにできれば、その後のコミュニケーションは取りやすくなり、人生の中のかけがえのない唯一の人になれるのだ。

心をフルオープンにした著者は、奥さんとも長年にわたり非常に仲が良く、子供たちとも対等な頼りになる関係性が築けているそうだ。そして、今ではいわゆる書道家からアーティストとして世界中で活躍し、次々と想像もつかないような仕事が舞い込んできたり、思いもよらないような楽しい出来事ばかりの日々を過ごしているという。

 

 

【書評】流行の秘密を解き明かす一冊 - 『急に売れ始めるにはワケがある』

皆さんこんにちは。マルコム・グラッドウェルの「急に売れ始めるにはワケがある」は、2000年に初版が出版されて以来、時代を超えて愛読される名著です。この本は、なぜある現象や製品が突然流行するのか、その背後にある原理を解き明かしています。

グラッドウェルは、流行の起こるメカニズムを以下の三つの要素で説明しています。
1. 少数者の法則(The Law of the Few): 社会的に影響力のある少数の人々(コネクター、メイヴン、セールスマン)が、新しい情報やトレンドを広める役割を果たします。彼らの活動が、流行の火種となります。
2. 粘りの要素(The Stickiness Factor): 情報やメッセージが記憶に残りやすく、受け手の心に強く印象を残すことが重要です。これにより、人々が行動に移すきっかけとなります。
3. 背景の力(The Power of Context): 人々の行動や判断は、環境や状況に大きく影響されます。適切な環境を整えることで、特定の行動を促進し、流行を生み出すことが可能です。

出版から20年以上が経過しましたが、「急に売れ始めるにはワケがある」が提供する洞察は、現代のマーケティングや社会現象の理解においても非常に有用です。技術やコミュニケーション手段が進化しても、人間の行動原理そのものは本質的に変わらないからです。SNSやインターネットの普及により、少数者の影響力やメッセージの粘り強さ、環境の力はますます重要になっています。

「急に売れ始めるにはワケがある」は、流行や社会現象の背後にあるメカニズムを知りたい人にとって必読の一冊です。グラッドウェルの鋭い洞察と豊富な事例を通じて、私たちは新たな視点から物事を捉えることができます。この本は、ビジネスやマーケティングだけでなく、日常生活のあらゆる場面で役立つ知識を提供してくれます。

 

 

【書評】「プログラマーとしてはこんな人に憧れるという理想形」『岩田さん』

任天堂元代表取締役社長を務めた(故)岩田 聡氏が日頃どのようなことを考え、話していたか、若くしてこの世を去った岩田さんのエピソードや言葉のかけらからその人柄を知り、きっとあなたも惹かれてしまうはず。

コンピューター好きの岩田さんがアルバイト先で知り合った人が起業し、その誘いを受けてHAL研究所に入社、ちょうどその頃任天堂からファミリーコンピュータが発売され、日本のコンピューターゲームの聡明期、ファミコン用ソフトを受託開発し始め、ソフト開発の面白さにハマり、その後、同社の開発トップになって、会社の経営が傾いたタイミングに「もし、逃げたら自分は一生後悔する」と腹を決め、32歳で社長を引き受ける。

それまでプログラマーだった特性(バグがあったら、情報を集めて、分析して原因を特定し、一つ一つ取り除いていくという地道な作業を繰り替えすこと)が会社経営の手法に上手く落とし込まれた結果、社員全員と面接をするという方法に至る。そしてその面談中でまず初めにする質問が「あなたは今ハッピーですか?」という本質的な問いかけ。
これは、後の章で糸井重里氏が岩田さんのことを「みんながハッピーであることを実現したい人なんです。」と語っているように、社員一人ひとりの声を聴き、それぞれの持ち味(ポテンシャル)を最大限活かせるように環境を整えて、組織全体のパフォーマンスを上げるということを経営者としてやっていた(社員にも発信していた)とのことで、自分が目指すロールモデルのような人だなと思いました。
また、自社がシェアトップの時でも慢心せず、危機感を感じたら、時期を見極めたうえで、非連続な変化を伴う決断をすると語っていたのも、なるほど、そういったチャレンジがあったから今の任天堂があるのだなと。

また、岩田さんは才能について、「ご褒美を見つけられる能力」であると語っていたとのこと。
人は興味を持ったものに対して、自分のエネルギーつまり時間や労力やお金などを注ぎ込み何かしらの反応が返ってきてそれが自分へのご褒美になる。その注ぎ込むエネルギーよりもご褒美が大きいと続けられるが、ご褒美の方が小さいと挫折してしまう。つまり、小さなご褒美やその近くにある新たな別のご褒美を見つけることができる人は、継続することでき、それが結果的に成長(才能)に繋がる。このエピソードを読んでいて、ご褒美が繋がるといったところでスティーブ・ジョブズ氏のConnecting the dotsに通じるものを感じました。
第六章「岩田さんを語る」では、宮本茂氏や糸井重里氏など長年一緒に働いたり、周りから見ていた第三者の視点からみた岩田さんについて語られていて、人柄を垣間みることができます。

日本を代表するゲームクリエータープログラマー、実業家の岩田聡氏のゲームや会社、社員に対する向き合い方、大切にしていたこと、生き様などここでは紹介し切れないほど学びの多い本でしたので、ぜひおススメしたい一冊です。

著・編集:ほぼ日刊イトイ新聞
出版社:株式会社 ほぼ日

 

 

【書評】部下を持つ前に読んでおきたい『結果を出すチームのリーダーがやっていること』

本書は、大企業のプロジェクトリーダーを歴任したエンジニアが書いたリーダー本。
組織により、求められるリーダー像は異なるが、現在の日本は、ボトムアップ型を必要としているところが多い。
メンバー各人にやりがいを持たせ、チームを自動化させることで生産性を高めることができるからである。

本書は、著者が体得したエピソードで構成されているため、問題点をイメージしやすいうえに、解決策が明確で、腹に落とし込みながら読み進めることができる。
特に、暗礁に乗り上げたプロジェクトをトップダウで立て直した話は、手に汗握りながら読める1番の見所である。
他にも、「数値目標を血の通った目標にする」。「直接指示するメンバーを7人までにして組織をフラットにする」。「サブリーダーの上手な活用術」。
「『YES&MORE』話法でトップダウンボトムアップを両立」。
など、参考になるリーダーシップのテクニックが記されている。

タイトルから、「大規模なプロジェクトを率いる人の読み物」。そんな印象を持つが、チームの大きさや立場に関係なく、まわりに配慮して関係を築くのに役立つ一冊である。
部下を持つ人はもちろん、クラブ活動の仲間、親子など、人間関係を円滑にしたい人は、一読することをオススメする。

作  者:五十嵐 剛
発売日:2024年5月21日
メディア:すばる舎

 

 

【書評】『死の貝』 - 日本住血吸虫症との闘い

皆さんこんにちは。『死の貝』は、山梨県のある村で発見された地方病、日本住血吸虫症の原因究明から治療法の開発、予防策の実施に至るまでの長い戦いを詳細に記録しています。

物語は江戸時代に遡り、甲府盆地釜無川流域で謎の病が発生する場面から始まります。この病気は、水に関連する感染経路が疑われ、最初は飲用水が問題視されました。しかし、九州帝国大学医科大学の宮入慶之助教授の研究により、感染が経皮感染であることや、ミヤイリガイが中間宿主として重要な役割を果たしていることが明らかになりました。

原因が解明された後、治療法の開発や予防策の実施が進められました。薬剤の散布や水路のコンクリート化によるミヤイリガイの駆除、感染地域での啓蒙活動などが行われ、日本住血吸虫症の完全撲滅に向けた取り組みが展開されました。また、中国にも同様の病気が存在し、日本からの医療援助が行われたエピソードも紹介されています。

この本は、地域住民や多くの研究者たちの協力がいかに重要であったかを強調しています。日本住血吸虫症の撲滅には、多角的なアプローチと地域社会の協力が不可欠であり、その過程で多くの人々が力を合わせたことが描かれています。これにより、日本住血吸虫症は最終的に撲滅されました。

『死の貝』は、当時原因不明だった地方病との壮大な戦いを描いた作品です。地域社会と医学科学の協力がいかに重要であるかを再認識させられる一冊であり、多くの人に読んでもらいたいと思います。詳細なリサーチが詰まったこの作品は、日本の近代医学史における重要な出来事を知るうえで必読の書です。

 

 

【書評】手元に置いておきたい一冊『徹底的にかみくだいた「自己目標管理」ドラッカーが本来伝えたかった目標管理』

皆さんの会社でも目標管理は行なっているだろう。目標管理はドラッカーが実は考えたものだ。しかし、翻訳時に間違えたのか本来は自己目標管理だった。自身で目標を考え、自身で評価すること。その過程で組織の方針と自身のキャリアを考えることができるのが自己目標管理の本質だ。

本書はドラッカーの自己目標管理について要点だけを絞った一冊だ。そして、期待を伝える面談では何に注意したら良いか。目標設定面談では何をしたら良いか評価面談ではどうか。そんなポイントが簡潔にまとまっている。ぜひ管理職の皆様は机にでも置いておくとポイントを見直すことができるので良いだろう。私も今後参考にしていこうと思う。

そんなすぐに役に立つノウハウだけでなく、どういうことが狙いで人事評価があるのかそのポイントについても学ぶことができる。社会人は持っておいて損のない一冊だろう。

 

 

【書評】生存本能が試されるサバイバルホラー『アイアムアヒーロー』

アイアムアヒーロー』は、花沢 健吾によるサバイバルホラー漫画だ。主人公は、平凡な漫画家アシスタントの鈴木 英雄。突如発生した謎の感染症により人々がゾンビ化し、混乱と恐怖が広がる中、英雄は生き残るための戦いを余儀なくされる。日常が一変する瞬間と、それに立ち向かう人々の姿が描かれている。

本書で興味深いところは、主人公が普通の人間である点だ。英雄は特別な能力もなく、むしろ弱気で臆病な性格だ。そんな彼がゾンビの脅威に直面しながら成長し、生き残るための力を身につけていく過程がリアルでとても共感する。また日常から非日常への転換が巧みに描かれている。

もう一つの興味深い点は、ゾンビの描写の独自性だ。本作のゾンビは「ZQN」と呼ばれ、人間だった頃の記憶や行動を断片的に保持している。そのため、単なる怪物ではなく、かつての人間性が垣間見える存在として描かれ、恐怖と哀れみの両方を感じさせる。この斬新なアプローチが、物語に深みを与えていると思う。

本書は、ゾンビホラーやサバイバルストーリーが好きな人にまずはおすすめだが、日常から非日常への急激な変化や、普通の人間が非常時にどう対応するのか、そういった人の心の動きに関心がある人にも楽しめる作品だろう。キャラクターの成長や人間ドラマを重視する読者にも魅力的だ。

本書は、ゾンビホラーというジャンルに新しい視点をもたらした作品で、平凡な主人公が極限状態で成長する姿や、独自のゾンビ描写が読者を引き込むことだろう。

 

 

【書評】奮闘する営業マンの成長物語 - 『営業零課接待班』

皆さんこんにちは。営業職の経験はありますか?本作の主人公、真島等は新卒で法務課に配属されますが、入社四年目に営業一課に異動。成果を上げられず、ある日人事部から「退職勧奨」を受けます。しかし、専務肝入りの「営業零課」で再起を図ることに。そこは「接待専門」の部署でした。

真島をはじめ、営業零課の仲間は年間売上50億という無謀とも思える目標を目指します。一癖も二癖もある仲間たちの中で、真島はここでも思ったように成果が出せず苦しみますが、働く中での楽しみと苦しみ、出会いと別れ、成功と挫折が描かれています。コミカルながら感動的なストーリーのなかに、接待以外にも仕事のヒントが散りばめられています。

本作は、真島の奮闘を通じて、営業職の厳しさと楽しさをリアルに描き出しています。特に、営業零課の個性的なメンバーとのやり取りは、時に笑いを誘い、時に深い感動を与えてくれます。営業職ならではの困難やジレンマもリアルに描かれており、共感できる場面が多いです。また、営業職に限らず、働く全ての人にとって大切な教訓が詰まっています。

仕事に行き詰まった時、どうやって立ち直るか、どうやって目標を達成するか、といったヒントも随所に散りばめられており、実生活に役立つ要素も豊富です。接待のテクニックやビジネスのマナーなども学べるため、特に若手ビジネスマンには必見の一冊です。いや、仕事に悩むすべての人に読んでもらいたい、笑いと感動が詰まった心温まる物語です。