amazon audibleとはamazonによる本を聞くことができるサービスです。
スマホなどで流しながら本を聞くことができるため、電車や車の中で本を聞くことができます。
また、倍速モードなどを使えば、読むよりも速い速度で本の内容を理解することができるサービスです。
今回その中からおすすめの本を選定しました。
【必読】仕事の生産性を上げるおすすめビジネス書11選|HIU公式書評ブログ@hiusyohyoublog|note
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【必読】読書・本の読み方に関するおすすめ本7選|HIU公式書評ブログ@hiusyohyoublog|note
【必読】投資に関するおすすめ本の書評9選|HIU公式書評ブログ@hiusyohyoublog|note
noteでは過去の書評から、PV、売り上げなどをもとに厳選された100記事をまとめ販売しています。厳選された記事を読むにはこちらから。
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オールタイムベスト書評100|②STEMに関する本7選|HIU公式書評ブログ|note
オールタイムベスト書評100|③モテに関する本9選|HIU公式書評ブログ|note
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オールタイムベスト書評100|⑥生き方を身につける本12選|HIU公式書評ブログ|note
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今回はそのなかからおすすめビジネス書を厳選いたしました。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問 (PHPビジネス新書)
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルール
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
外資系コンサルの知的生産術?プロだけが知る「99の心得」? (光文社新書)
さおだけ屋はなぜ潰れないのか??身近な疑問からはじめる会計学? (光文社新書)
なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。
ビジネス書って綺麗ごとを並べていて、リアリティがないなぁと思うことはないだろうか。本書は東レ経営研究所にて社長まで上り詰めた佐々木氏が部下に向けて書いたような本だ。
本書はまず課長になったら何をするべきか、社内政治はどうするのかよいかどうやって部下を動かすかのノウハウが書いてある本だ。計画の立て方とか、課題の分離とかそんな話ではない。二段上の上司には挨拶をしっかりして、何か会話しろとか、部下の前で上司の意見に賛同すると見放されるぞとか、リアルなことしか書いていない。飲み会で学ぶようなことが詰まっている。
特に、新しく課長になる人に本書はおすすめだ。まずは全員と面談をすること。そして、自分やり遂げることをきめろなど、本当に細かなノウハウが学べる。
佐々木氏の本は評者はこれまで読んだことがなかったが、非常に良い本であったのでこれから色々と読み進めたいと感じた。
言わずと知れた名著。20代、30代、40代を全ての代で読んだが今が一番感銘を受けた一方で、20代の時に読んでから何も実現できていない自分への反省が浮き彫りに。そして、“夢“という言葉を完全に忘れて生きていた自分を気づかされた。
富と成功と幸せを同時に手に入れるための17の秘訣と知恵がユダヤ人大富豪から送られている書であり、この書の通りに実行すれば本当に幸せな成功者になれるといまだから確信が持てる。
一番面白かったところは「物事の本質を見極める」ことを教えていること。自分の経験上大成功をしている知り合いの共通点は経営学をマスターしたわけでも根性が突出しているわけでもなく未来予測しているわけでもなく、『人の本質を理解している人』だったことを思い返すと本書と通じるところがある。そのような人たちは「人ってこういう性質を持っているから結局こういう結果になるから、じゃあこの施策を実行しよう」って感じで意思決定をしているし、実際のその通りになっている。
その次に面白い教えが「より多くの人に幸せを届けた人が幸せになる」という法則。つまり、経営でいうところの良質な価値を顧客に届けている人が金銭的に成功し且つ感謝されていると同義。利他の精神や社会課題解決に通じるところであり、自己利益の最大化の先に“幸せな成功”はないと言える。
全ての人にお勧めする書であり、シリーズ200万部突破したことをよくわかる古典的名著。
「武士は二君に仕えず、などというのは学者のたわ言だ」最初のこの言葉は印象的でした。戦国時代に転職という言葉があったかわかりませんが、主君を七度変えて生き残ったことで知られている武将が藤堂高虎(とうどう たかとら)です。主君を会社に言い換えると現代にあてはまり、想像つきやすいです。戦国時代は弱い主君に就くと、國(くに)が滅ぼされて自分の死にも直結するから、その戦況に応じて力のある主君に変えて生き抜くのは今でも必要なスキルではないでしょうか。
当時の私は、戦国時代の武将は一人の主に仕えるのが当たり前だと思っており、七度武将を変えたのは藤堂高虎の話は衝撃的でした。そこで、手に取ったのが本書です。本書の冒頭が印象的で、下記のように書かれていました。
【あるじの仰せらるること、合点が行かなんだときは、はきとおのが考えを申しのべよ。それで浪人をしたとて、決して恥ではない。】
【武士は二君に仕えず、などというのは学者のたわ言だ】
藤堂高虎の父親である源助虎高の言葉です。自分の考えをしっかり述べて、主君から解雇されて浪人しても恥ではない、この考え方は主体性があり、軸がぶれていないので今でもよい学びになります。また、学者のたわごと、今で言えば学説やSNSでの流行り文句に惑わされないようにするのも大事ですね。
藤堂高虎は決して身分は高くなく足軽から始まったと言われています。最初に仕えたのが浅井長政です。浅井は織田信長に敗れて自害した後、高虎は阿辻貞征(あつじさだゆき)、磯野員昌(かずまさ)、津田信澄(のぶすみ)、羽柴秀長、豊臣秀吉に仕えていきます。最終的に天下を治めた徳川家康に仕え、この先見の明には敬服します。晩年に高虎は「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」と格言を残しています。
現代は会社勤めしなくても、個人で事業をしていくことは可能ですが、生き抜くために高虎のような先を見渡す能力は必要です。現代を生き抜くためにも参考になり、転職を考えている人にもお勧めの一冊です。
発行 2008/2/1
著者
出版社 学陽書房
日本、イギリス、アメリカ、イタリアの現地組織で就労経験を持つ、著者が海外の働き方の事例やデータを元にこれからの働き方について提言する。
まじめで働き者だけど、実は仕事が嫌いで、社会人になったらほとんど勉強もしないし、転職もしないという多くの日本のビジネスパーソンの仕事観が、いかに海外の人たちの仕事観と異なるかに気付かされる。自分も含め恐らく多くの日本人は、海外で働くという選択肢をそもそも考えていない(考えなくてもなんとかなってしまう)ので、そういう視点を持ち合わせていないだろうと推察する。
また、本書では過去の日本人とも比較されているが、同じ国でも時代が変われば、我々の親世代やそれ以前のビジネスパーソンでは、取り巻く状況も異なり、もっと世界情勢に関心を持っていたということは新たな気付きだった。そう言われてみれば、落合信彦などジャーナリストの分厚い書籍が本棚に並んでいたのを思い出す。
日本と海外で職業に対する考え方、見方、価値観や時間の使い方が全く異なっていることが客観的なファクトをベースにしめされている。
仕事や働くこと、幸せ、人生などについて改めて考えさせられる。
海外における将来の職業の見通し、リスクなどについても言及されているため、現在社会人として働いている人はもちろん、これから社会人になる学生にもオススメしたい1冊です。
著者:谷本 真由美
出版社:PHP研究所
巷で「グローバル人材とはどんな人か」という議論を耳にするたびに、何らかの違和感を覚えてきたが、この本を読んでやっとしっくりきた気がした。
ルワンダと聞くと、多くの人にとっては民族同士の対立によるジェノサイドの歴史が頭に浮かぶが、本書の舞台は今から約30年前に起こったルワンダ虐殺から遡ることさらに30年、1960年代のルワンダ。同国の中央銀行総裁として現地に赴任した服部 正也氏の6年にわたる奮闘記となっている。
1965年、IMFの途上国中央銀行援助計画の一環として、日本銀行で20年のキャリアを持ち、パリ駐在やインドの支援経験もある服部正也氏がルワンダに派遣されることになった。同氏は経済危機の緊急対策としての通貨改革、またルワンダの持続的な経済発展を目論んだ農業の市場経済化と、その実現の為のルワンダ人商人の育成に力を入れた。その成果は目を見張るもので、1971年に服部氏がルワンダを後にしてから、その後20年間ルワンダはアフリカの模範生として、順調な成長を遂げたという。
本書を読むと、課題の発見から、その課題への対応策の立案、ステークホルダーとの交渉術、人材マネジメントから組織作りまで、ビジネスに関わるあらゆる側面で学びがある。
足元では総裁としての自分の手足となる優秀な現地の人材を見極めながら、大統領とのトップ会談を通じて当面の問題を把握し、その解決策の立案、その実行では海外の中央銀行と自ら交渉し資金を調達するなど、さながらか赤字会社のターンアラウンドの動きそのものである。
当面の問題への手当ができたら、中長期的に国が持続成長を遂げる為の「武器」、ここではコーヒーを中心とした農業の発展に注目し、それを自国の人材で成し遂げることができるように、仕組みづくりに奔走したという。
個人的には服部氏の、現地の人材あっての国の安定と成長という考えに非常に共感を覚えた。「戦に勝つのは兵の強さ、戦に負けるのは将の弱さ」。国家に当てはめると、たとえ役人が無能でも、国民の働きがあれば国は発展する。この考えからルワンダ人農民とルワンダ人商人に同国の成長を託した服部氏の一連の取り組みは、当時のルワンダ人に大きな影響を与えただろう。その後、彼が世界銀行の副総裁まで登りつめたことからもその手腕と功績が垣間見える。
本書は、一見庶民からは遠い存在にも思える中央銀行が行う取り組みが、どのように市民の生活に影響し、国民の経済や生活の改善のためにどのような打ち手があるのかを学ぶのにも有用と思われる。また日本人として、半世紀以上も前にアフリカで中央銀行総裁として働いていた「グローバル人材」がいたという事実は、誇らしいことこの上ない。
久し振りの二村永爾シリーズ。
作家デビュー間もない頃、1972年の短編に於いて神奈川県警の刑事として登場した二村永爾は、矢作俊彦としては異例で、他に類を見ないことなのだが、その後長らく登場することになった人物だ。
三作の短編を経て、1978年に長編一冊目が刊行されたが、レイモンド・チャンドラーを意識したと思わせる様な文体を持ったその作品たちは実に魅力的だった。
二村シリーズは、2004年に刊行された長編三冊目から暫くご無沙汰であったが、10年間を経た2014年に刊行されたのが本書だ。
年齢を重ねても尚、スターであり続けている大女優との会話から物語は始まる。この辺りもチャンドラーっぽい。
刑事を辞めたものの、再雇用プログラムにより、今では神奈川県警の嘱託になっている二村永爾だったが、女優に相談を受けた捜査一課長の指名により、彼女がオフィスにしているホテルニューグランドのスィートルームに訪れた。そこで二村は、映画監督であった彼女の父親についての話を聴く。戦前からパリや満州で活躍していた監督は、戦後は日本に戻り、日活でアクション映画を撮っていたが、香港でもメガホンを握り、そのまま20年近く居着いた末に死んだ。
タイトル不明のプリントフィルム全9巻。父の最後の一本。このフィルムがオークションに出品されたものの、突然取り下げられた。そこで出品者に連絡をつけ、事務所の若い男が直接買い付けに出掛けていったが、消息を絶ってしまった。香港にいる筈の彼を探して欲しい。そしてフィルムも手に入れて欲しい。それが依頼だった。
一旦は断る二村ではあったが、町田駅で起きた射殺事件と、連鎖的に発生した殺人事件に関連しているらしいことを悟った二村は、消息を絶った男を探しに、被害者支援対策室という閑職を離れて香港へと飛ぶのであった。
どうやら本作は、日活映画100年記念としての作品らしく、全編を通して日活のみならず様々な映画ネタが散りばめられ、矢作俊彦お得意のフィクションとノンフィクションが混然と同居し、虚実の境が判然としない世界が展開される。
女優の父親が最後に撮ったフィルムは香港に実在したエースのジョーという殺し屋を扱ったものらしいし、なんと作品上に堂々と当時存命していた宍戸錠が登場する始末だ。
元より日活無国籍アクション映画と矢作俊彦との縁は切っても切れない。スクリーン上に映る石原裕次郎や渡哲也に憧れを抱いていた矢作氏は、銀幕の斜陽を嘆き、なんとかしなければと奮い立ってシナリオをしたためた程だ。そのシナリオを、「これじゃまるで小説だ」と評されたものが、デビュー作『抱きしめたい』となったのだ。
さて本作は、570ページもあるだけにプロットは複雑だし、そもそも矢作作品は読者に対する説明はあまり親切ではなく、二村のひねくれた科白も相俟って、なかなか細部が繋がらないことがしばしばあって何度か遡って読み返したりしていたが、途中からはもうこうなったらじっくり矢作流を楽しもうと腰を据えて読み進めた。
そんな訳で読了には時間がかかったが、それだけに堪能もし得たのである。
フィルムノワール/黒色影片
作者:矢作俊彦
発売日:2014年11月25日
メディア:単行本