HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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文芸

【書評】真の自己を実現する者の旅。『ア・ホーマンス』

松田優作により映画化された本作だが、記憶喪失の主人公が放浪している、という点以外は全く別物なので悪しからず。映画の脚本を務めた丸山昇一によれば、松田優作が本作のある一コマを差し、「主人公のこの表情を映画にしたい」という一言で脚本がスタート…

【書評】真の自己を実現する者の旅。『ア・ホーマンス』

松田優作により映画化された本作だが、記憶喪失の主人公が放浪している、という点以外は全く別物なので悪しからず。映画の脚本を務めた丸山昇一によれば、松田優作が本作のある一コマを差し、「主人公のこの表情を映画にしたい」という一言で脚本がスタート…

【書評】淑女予備軍の紆余曲折・・・スムーズな青春こそ罪なり。『淑女たち -WAILERS-』

ちょっとぼんやりで内気なメガネっ子の今日子、関西弁丸出しでややふくよかな留利子、くわえタバコにクールな物言いの麻美。美大の油絵科に通う女子三人。現在二十歳の同級生で、ボロアパートで同居中。いずれも男っ気無し。芸術に真剣に向かいつつ、たまに…

【書評】ほのぼのとした日常を描く阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ。『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』

私もTVなどで拝見したことはあるが、本当の姉妹では無い事にまず驚き、40代・独身・女芸人という肩書ながらエッセイを書いている時には6畳一間に2人暮らしというのも更に驚きました。この年代になると別の部屋が欲しいと思うところだが。。。 エッセイという…

【書評】プレゼントとはプレゼントのことだった!『プレゼント』

海外に行った際に、とても良い本だと紹介された本書は、2019年時点で全世界2,800万部を超えるベストセラーとなった『チーズはどこへ消えた?』の著者により書かれたもの。当時はまだ日本で発売されておらず現地で購入したのだが、今となっては、英語だったか…

【書評】男らしくアウト・ローに徹するんだよ。そうすればいつかきっと唄の悪魔をとっ掴まえることができるさ。『唇にブルース・ハープ』

横浜元町で、インテリアショップ店員として働いているチー坊こと島田千代之助の前に、あの男が突然姿を現した。「センパイ!」エレキ・ギターはプロ級、カワサキのW1スペシャルで長髪なびかせてドド〜ン、酒を飲むと「死ぬ死ぬオレは自殺する」と口ぐせの様…

【書評】平均像ではない職業別収入を徹底解剖。『あなたの人生はいくらですか?』

ユニークな本だ。というのが、本書を手にした際のファーストインプレッション。「50人と、5組の夫婦の人生をご紹介し、「収入」の内訳と推移を徹底解剖!」と謳っている様に、読み物、というよりデータ集といった趣きのある本書は、著者の或る想いから作成さ…

【書評】オタクライフを末長く楽しみたいので婚活をすることにしました『オタク婚活はじめます』

オタク趣味を楽しむ人生を送るために婚活をしよう。一言でいうとそんな内容です。オタク専門の結婚相談所をしている筆者が、オタクだからこそ結婚はした方がいいという持論をデータとともに展開し、どうしたら婚活バトルフィールドで勝ち残れるかを一つ一つ…

【書評】自分の人生、周りの意見など気にせず、何でも自分の好きなように挑戦した方がいい『あなたの人生はいくらですか?』

著者は、高卒者の約4割、大卒者の3割が就職後3年以内に離職している現状を目の当たりにし、その原因は、就職や転職の際に必要な情報が少なく、業種や職種の見込み違いなどにより起こるものだと考えたそうだ。そして、誰もが自分の人生設計ができ、就職や転職…

【書評】自分の人生、周りの意見など気にせず、何でも自分の好きなように挑戦した方がいい『あなたの人生はいくらですか?』

著者は、高卒者の約4割、大卒者の3割が就職後3年以内に離職している現状を目の当たりにし、その原因は、就職や転職の際に必要な情報が少なく、業種や職種の見込み違いなどにより起こるものだと考えたそうだ。そして、誰もが自分の人生設計ができ、就職や転職…

【書評】僕はつまずかないぞ。僕だけは今後も決してつまずかない。『青の時代』

知人が、三島由紀夫が好きだと言う。そう言えば読んだことなかったな、と思ったので読むことにした。存在や死に様は知っていたし、どういう経緯で出演したのかは存じないが、彼が主演した日活アクション映画も観たことはあったものの、いかんせん執筆したも…

【書評】感動してしまったら人は容易に道を踏み外す。『漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018 《そうだ、起ち上がれ!! GET UP . STAND UP!!》 』

私にとって、彼の作品との出会いは衝撃を通り越して、って言うか、なんと言っていいか分からない位のものだった。狩撫麻礼、漫画原作者である。この名前、”かりぶまれい”と読む。カリブ海とボブ・マーレイを合わせたペンネームだ。初めて読んだのは、谷口ジ…

【書評】イマドキ読むにはキツイかもしれないが、当時はそらもうビックリしたわ。『ショート・ピース』

その頃、中学生だった私にとって、大友克洋という漫画家の登場は革命的であった。その絵、その表現方法等は、漠然と漫画家を志していた私にとんでもないショックを与えたのだった。 『ママとあそぼう!ピンポンパン』の酒井ゆきえお姉さんが好きなタイプで…

【書評】自分がバカになる前に読んでおくべき『「バカ」の研究』

世の中はバカで溢れている。特に最近、界隈で大量発生しているようだ。この本を読んで、危うく自分もバカになるところだったのだと気づくことができたのだった。 この本の冒頭に、ある警告が記されている。それは「この門をくぐる者はいっさいの希望を捨てよ…

【書評】無頼、豪胆、海と南国の冒険活劇。『サムライ・ノングラータ』

矢作俊彦と司城志朗共著の長編小説の第三作目であり、元は、1984年に刊行された『海から来たサムライ』という作品であったが、著者自ら大幅に手を入れ改作したらしい。どういう作業を以て共著となっているのか。凄く気にはなるのだが良く分からない。ともあ…

【書評】面白かったけど、どっと疲れた。『あなたが消えた夜に』

「教団X」で有名な中村文則さんが描く驚愕のミステリー。連続通り魔殺人事件と思われていたものは、もっと深い深い悲劇の序章に過ぎなかった。 通り魔殺人事件の犯人はコートの男。当初は、その目撃情報を誰も疑っていなかった。でも警察が必死で捜索するも…

【書評】0.000004%の出会えた奇跡に感謝する『「ありがとう」の教科書』

一生のうちに接点を持つ人の数は約3万人。世界の人口約70億人中、出会える人はなんと0.000004%の確率。そもそも出会えたことは奇跡的なことであり、自然と感謝の言葉が出てくるそうだ。すると相手も自然と笑顔になり、その場の雰囲気も良くなる。著者はこの…

【書評】俺はお前で、お前は俺だ!『フーガはユーガ』

風我と優我の双子の物語。2人は、誕生日の日だけに2時間毎に入れ替わる(テレポートする)能力を持つ。 幼い頃から父親に虐待されるも、2人で助け合ってきた2人。「二人で二つの人生だ。どっちも俺たちのものだ」 伊坂先生の本作品。子供への虐待、殺人など…

【書評】感情を知ったアンドロイドは、人類に何をもたらすか。『装甲騎兵ボトムズ equal ガネシス』

『装甲騎兵ボトムズ』を冠にしているが、御本家とは殆ど関係無いのが本作。同じくしているのはその舞台くらいで、共にアストラギウス銀河を活躍の場としている。一方、時代はテレビシリーズから約300年後なのだから、幾ら異能者のキリコ・キュービィーといえ…

【書評】大成功した女性経営者が体得した正しい心の在り方『あなたの心に聞きなさい』

結婚、子育て、離婚、再婚、起業、東証一部上場。人生のフルコースを味わった著者が伝える“心のしがらみをほどき”健全な心を保つ方法が学べる一冊。 戦争で父親を亡くした著者。戦後、母親が始めた事業は上手くいかずに一家心中の危機に直面。困窮を避けるた…

【書評】理想の暮らし方、理想の働き方を追求することがライフワーク。『シンプリスト生活』

著者は、デザインとエンジニアリングを学び、会社員として商品企画、プロダクトデザイン、プロモーション映像の制作などをしている。一方、登録者数20万人を超えるYouTubeチャンネル「Tokyo Simple Life」では、「より小さく、より豊かに暮らす」をテーマに…

【書評】良い子はお願いだから読まないで! 『むかしむかしあるところに死体がありました』

昔ばなし×ミステリー本 という斬新な構成の小説。•一寸法師•花咲か爺さん•鶴の恩返し•竜宮城•桃太郎の5作にだいぶ手を加え、ミステリー作品に仕上がっています。本の最後に※本作品は日本の昔ばなしを基にしたフィクションです。作中に登場する人名その他の名…

【書評】そんなものは、ありゃあしないんだ。『ららら科學の子』

矢作俊彦というのは器用な作家である。そのテーマというのか、趣旨とでもいうのかによって、作品毎に文体を書き分けてみせるということが出来るのだ。本作では、19歳の時に中国に密航したが、文化大革命、下放を経て三十年振りに日本に戻ってきた男が主人公…

【書評】おじさんを労い、励まし、応援する『おじさんの定年前の準備、定年後のスタート〜今こそプロティアン・ライフキャリア実践!〜ファッションに無頓着なおじさんをオシャレに.…〜』

待ちに待った定年が間近に迫り、「定年後はのんびり過ごしたい」と考える人は多いそうだ。しかし、のんびりした生活は2ヶ月で飽きるという。会社の人以外に人付き合いをしてこなかった人たちは、同じ時間を共有する仲間もいなく、家族もそれぞれのコミュニ…

【書評】臨場感あふれるバイク旅行紀第二弾『珍夜特急 2nd season 1―カナダ・アラスカ―』

路線バスでユーラシア大陸を横断した『深夜特急』をオマージュしたバイク旅行記第二弾。 約1年かけてバイクでユーラシア大陸横断を果たした筆者の帰国後から物語はスタート。 本作品はほぼノンフィクションであり、筆者がバイク旅で経験した内容が具体的かつ…

【書評】或るアニメーターが想い描いた豊穣の混沌。『モザイカ』

あ、『太陽の牙ダグラム』や『装甲騎兵ボトムズ』などのアニメ作品の高橋良輔監督が書いた小説だ。しかも、表紙や挿し絵のイラストレーションを監督とのコンビ作も数多い塩山紀生が描いているのかぁ。相変わらずの蜜月振りのお二人だことよ。と、それだけの…

【書評】今日からこれで防災だ!『緊急事態宣言対応 最善最強の防災ガイドブック』

なぜ、私が本書を読むきっかけとなったのは、何か防災について知ってみたいなーと感じたからですと感じたか本書はどういう本かというと、忘れた頃にやってくる巨大大噴火や感染症パンデミック、どこで生じてもおかしくない大地震のような世界有数の自然災害…

【書評】読むのが寝る前の楽しみでした。『スイート・ホーム』

とあるお菓子屋さんを中心にした短編集。そのお店の名前は「スイート・ホーム」。原田マハさんが描く、甘くて温かい物語です。 舞台は兵庫県宝塚市。宝塚歌劇団が有名ですね。大阪と近くて交通の便もいい住宅地ですが、六甲山の自然がほど良く街に溶けこみ、…

【書評】勇気ある行動の先には、幸せが待っている『どん底作家の人生に幸あれ!』

本作はイギリスの文豪チャールズ・ディゲンズ氏による自伝的小説『デイヴィッド・コパフィールド』を映画化したものである。チャールズ・ディゲンズ氏の作品は『クリスマス・キャロル』『オリバー・ツイスト』等、いずれも世界的に人気の作品であるが、作者…

【書評】自分の身は自分で守ろう!『素人のための実戦護身術教本: 身近なもので理不尽な暴力から身を守る方法』

本書は必ずしも平和ではない日本であらゆる状況で身を守る術や、危険を避ける方法、日常的に気を付けるべき場面、役に立つアイテムなどを素人に紹介する本です。 私は本書を読んで為になったことは「敵のパターンを見分けよ」の段落です。 犯罪者といっても…