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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】元気なわがまま児、冒険と成長の物語:『いやいやえん』にみる児童文学の魅力

 こんにちは、皆さん。今日は児童文学、「いやいやえん」についてお話ししたいと思います。この本は中川李枝子作、大村百合子絵による短編連作童話集で、全7話で構成されています。

本の概要
「いやいやえん」の主人公は元気だけどわがままできかんぼうの保育園児、しげるです。本全体のページ数は約180ページとボリュームがあり、文字も小さめなので、大人が子どもに読んであげる本としておすすめされています。

面白いエピソード
この本にはいくつかのエピソードが含まれており、例えば、「くじらとり」というエピソードでは、しげるの上級生たちが積み木でつくった船で冒険に出かけます。また、「やまのこぐちゃん」というエピソードでは、ある日保育園にこぐまがやってくるという可愛らしい話が描かれています。

他作品とのつながり
面白いことに、「くじらとり」で登場する「ぞうとらいおんまる」という船名は田村由美の漫画「7SEEDS」にも登場します。登場人物の思い出の本が「いやいやえん」で、そこから船名をつけるというエピソードが描かれています。これは、物語の中で過去の思い出や経験が現在の状況や決定に影響を与えるというテーマを示しています。
また、「やまのぼり」のエピソードでは、鬼がしげるに鬼になることを勧めるという展開があります。それは、大人気アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の一部のプロットと似ています。この映画では、主人公たちが鬼に対峙し、鬼になることを勧められるシーンがあります。
このようなエピソードは、主人公が自分自身の価値観や信念に立ち向かう機会を提供します。それは、読者にとっても自分自身の価値観を考え直すきっかけを提供するかもしれません。

総評
「いやいやえん」は、子供たちの想像力を刺激し、新しい視点を探求するのを助ける物語です。それぞれのエピソードが子供たちに異なる教訓や経験を提供し、物語が子供たちの成長と学習にとって重要な役割を果たすことを示しています。
皆さんもぜひ、「いやいやえん」を読んで、その魅力を体験してみてください。