2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧
本書は163万部のミリオンヒットとなった『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社新書)著者による、2000年から2010年までの「ビジネス書黄金期」において書かれた書評をまとめた一冊だ。 なぜこの時期をビジネス書黄金期と呼んでいるのか。それはこの期…
週刊少年ジャンプの代表的なギャグ漫画といえば「すごいよ!!マサルさん」を思い浮かべる方は多いと思うが、本作品はマサルさんと同時期に連載していたギャグ漫画だ。本作品も負けじと面白いと思っているのだが、なぜか話題に上がることが少なかったように…
一体リーダーシップとは何だろうか。ここで混同してしまってはいけないのが、与えられた一部のポストに必要なスキルを指している訳ではないということだ。この混同こそが各企業のリーダーシップ総量を限定してしまっている要因だろう。リーダーシップは特定…
『人生で大切なたったひとつのこと』著 ジョージ・ソーンダース 訳 外山滋比古、佐藤由紀(2016/1/25、海竜社) あなたが生きている中で大切にしていることはなんだろうか。家族?仕事?なにか達成したい目標や、成功するための夢?人によって、それぞれ大切に…
『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』著者:マッツ・ビルマーク スーサン・ビルマーク(文響社、2017/8/16) タイトルの通りスウェーデン語を和訳した書籍だが、和訳本特有の難しい言いまわしがなく、読みやい編集になっている。 1章ごとの最後に参考…
『マンガの歴史 第1巻』著者:みなもと太郎(岩崎書店、2017/8/31) 40年近く続く『風雲児たち』の連載を行い、デビュー50年。マンガの歴史を全て体験して来たみなもと太郎氏による『マンガの歴史』書である。第1巻は戦前から1960年代後半までを扱う。 まずは…
『無敵の思考』著者 ひろゆき(西村博之)(大和書房、2017/7/20) 本書は、死ぬまでにできるだけ楽しく暮らすために、前もってルールを決めておくことで選択肢を無意識のうちに減らす生活をするという、著者流のストレスフリーな生き方、コスパ最強の21ルー…
『間取りと妄想』著者 大竹 昭子(亜紀書房、2017/6/26) 小説家は物語を作るとき、一体どこから手をつけるのだろうか。当然プロットを練るところからか、もっとも見せたいシーンからいきなり書き始めるのか、それとも動かしたいキャラクターの性格を決める…
『かくて行動経済学は生まれり』著者マイケル・ルイス訳渡会圭子(文藝春秋、2017/7/15) 生きるということは、小さなことから大きなことまで、選択の繰り返しだ。朝何時何分の電車に乗るか(それによって人身事故に巻き込まれ遅刻するかしないかが決まる)…
『35歳の教科書』著者:藤原和博(幻冬舎、2014/4/10) 21世紀に入り、世の中が成長社会から成熟社会に入り、「みんな一緒」から「みんなそれぞれ」のように多様性を求められるようになった。会社という組織にとらわれているより、個人の尊重を重要視し、自…
『弱いつながり 検索ワードを探す旅』著者:東 浩紀(幻冬舎文庫、2014/7/24) "ググれカス"というネット語があるが、知りたいけれど適切な検索語が見つからなかったり、いくらググっても本質にたどり着けない経験はないだろうか。 ネットは階級を固定する道…
『朝5分!読むだけで文書力がグッと上がる本』監修者:校條剛(永岡書店、2012/7/20) この本はたくさんの文書の書き方を記した書籍を1冊の文庫本に要約している。 自分自身、学生時代から文書書くのが苦手であり、こうやって書評書くようになったのも驚きで…
「おはよう」。日本全国民が朝はこう挨拶していると言うのは常識となっている。しかし、青森、秋田のある地方は「いい天気だ」が、他にも「どこに行くか」など、違った挨拶が「おはよう」の上位に来る地方が数多くある。本書は方言でなく、地方によるものの…
西野さん こんにちわ。私は西野さんのファンではありません。それに炎上芸は好きではありません。 けれども、原稿がほしい差し迫る理由があります! 私は『HIU公式書評ブログ』というブログを運営しています。 HIUとは、西野さんもゲストで来て頂いた、堀江…
~ 『勉強嫌いほどハマる勉強法』著者:宝槻 泰伸(PHP研究所、2015/4/20) 多くの人がイメージする勉強は、入試のためのもの、資格を取るためのもの、苦痛を伴い、やらなければならないつまらないことだと思う。しかし、本書での勉強の目的は「自分の好きな…
『小さな習慣』著者 スティーヴン・ガイズ(ダイヤモンド社、2017/4/26) 本書の目的は、大きな成果につながる小さな習慣の仕組みと、そのすばらしさを発見することである。そして、小さな習慣とは、毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっと…
『キングダム 47巻』著者 原 泰久(集英社、2017/7/19) 時は紀元前。中華は戦国の時代であった。その中で、下僕同然の少年であった信が武功をあげ、後の秦の始皇帝である政と一緒に中華を治めていく物語である『キングダム』。 死王として恐れられ山の王と…
『トンパ文字』著者 王 超鷹(マール社、1996/4/20) 昨今、若者を中心にコミュニケーションの大きな変化が起こっている。現代の若者は電話でもなく、テキストでもなく、スタンプ(絵)でコミュニケーションを取っている。一方で1000年に渡り、絵でのコミュ…
『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方 心の病を抜け出した夫婦からのアドバイス27』著者 マッツ ビルマーク、スーサン ビルマーク 翻訳 齋藤 慎子(文響社、2017/8/11) 昨今、良く生きるための指南書が溢れている。それらの多くは一歩を踏み出すため…
「本当の21世紀」をとうとう迎えようとしている。20世紀はみんなが同じ世界を歩む「映像の世紀」だった。そして、これから我々は「魔法の世紀」へと突入する。 2017年、世界の4分の1の人類がFBを利用している。また、日本人においても半数以上の人間がSNSを…
『生涯投資家』著者 村上世彰 (文春 e-book 2017/06/21) 世界は難しくなった。なぜならば、お金の価値が落ちたからだ。少し前までは、みんなたくさんお金を稼げれば幸せだと思っていたし、実際ある程度そうだった。けれども今は、年収300万円を稼ぐことは全…
人生の勝ち方がわかる『人生の勝算』 著者 前田裕二 (News Picks BOOKS 2017/6 ) 「僕は自分の人生に勝つ自信があります。自分の人生に勝算があります。」これは著者の前田裕二氏が秋元康氏に向かっていった言葉である。 著者の前田裕二氏は、現在SHOWROOM…
『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』著者:神田桂一、菊池良(2017/6/21)宝島社 小説を読んでいると、その著者の文体に惹かれることがある。最初の2、3文を読んで、合う、合わないがわかる。例えば村上春樹の翻訳のような文体、三島由紀…
自ら宇宙開発を研究し、ロケットや人工衛星などをつくっている著者は小さい頃から飛行機やロケットに興味があったそうだ。 高校生の時、飛行機やロケット開発している会社に就職するよりも、「自らつくってしまえばいいのじゃないか?」と思うようになり、そ…
『官能先生』著作 吉田 基己(イブニングコミックス、2017/6/23) 文学における美しい男女の出会い方がある。夏祭りに行くと、浴衣を着た綺麗な女性とぶつかる。その女性の下駄の鼻緒が切れていて、男性は手拭いを口で破り、修理してあげるという出会い方だ…
『デモクラティア』著作:間瀬 元朗(ビッグコミックス) 人間そっくりに作られた“ヒトガタ”は、インターネットによる多数決により行動を行う。人類の“集合知”の力で判断を下し続ける“ヒトガタ”は理想の行動を取るものと考えられていた。 現在“人工知能”とい…
『コスパ飯』著者 成毛眞(新潮社、2017/4/15) うまいのは当たり前。どれだけ投資効率が良いのか。そんなコスパを追求した『コスパ飯』と著者がそこに辿りつくまでの軌跡を紹介したのが本書である。著者は元日本マイクロソフト(株)代表取締役社長で、書評…
これは神様の「ガネーシャ」が普通の会社員「僕」を成功まで導こうとする物語だ。この「僕」とは、つまりは貴方のことだ。「成功したい」「幸せになりたい」「人と違う人生を歩みたい」けど、「どうしたらいいかわからない」。このような思考は貴方も含め多…
『バカは最強の法則』 著者 堀江貴文、原案 真鍋昌平、作画 松本勇祐(小学館、2017/7/28) 「寿司職人が何年も修行するのはバカ」や「手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい」、「大学に行くのはお金と時間のムダ」、こんな言葉を額面通りに受け取りプンス…
『アイデアのつくり方』著者:ジェームス・W・ヤング(1988/4/8)株式会社CCCメディアハウス まず、驚きなのはこの本の薄さである。本というのはページの多さに比例して内容の質が高くなるように思えてくるが、この本は違う。薄いのに内容が濃いのだ。 本編と解…