『アイデアのつくり方』著者:ジェームス・W・ヤング(1988/4/8)株式会社CCCメディアハウス
まず、驚きなのはこの本の薄さである。本というのはページの多さに比例して内容の質が高くなるように思えてくるが、この本は違う。薄いのに内容が濃いのだ。
本編と解説で100ページで、さらに文字が大きいので1時間程度で読めてしまう。
アイデアを思いつくまでの流れをポイントごとに簡潔にまとめてある。
だが一文一文に重みがあり、読後感はずっしりした哲学書を読んだような感覚であった。
アイデアというのは考えても思いつくものではなく、普段の生活においていかにたくさんのデータを蓄積しているかが重要であり、それをパズルのように組み合わせたり、バラしてみたりを繰り返して関連性を探ってみる。
そして普段の生活のなかでふとした瞬間にインスピレーションとなって思いつくものであるというすごく簡単なことであると解いている。
最後に、実際に思いついたアイデアを実行する際には多少の試行錯誤をおこない実践していくと締めくくっている。
アイデアが出てこなくて行き詰まっている作家やビジネスマンはたくさんいるであろう。考えてもアイデアはそう簡単に出てくるものではなく、普段の生活の中でふと、思いつくものである。と著者は伝えている。