HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】江戸中期までは将軍様だって一日二食だった。『“図説”江戸おもしろ雑学知識』

あんまりこういった知識あれこれ披露本には興味を示すことが無いのだが、こいつはなかなか印象深い一冊であった。おっと、なんでえ、そいつぁ、という様な当時の習わしや、その頃ならではの風情なども面白い。また、時代劇などで観せられていたものが、全く…

【書評】「資本論」を理解したいなら『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』

ドイツの経済学者カール・マルクスの著書「資本論」。この経済古典を池上彰氏が講義形式で解説している。 資本論を読んで、難解と感じた人は少なくないだろう。それはマルクスの理論が複雑だからなのか。実はそうではない。資本論は現代を生きる我々にしたら…

好奇心は生まれつきなのか?『子どもは40000回質問する』

今年読んだ本のなかでフロー体験入門と本書は今のところベストセラーといえる。上記に加えて『RANGE』という本も紹介したいが、それは次回にする。 世の中には面白いことが沢山ある“らしい”。あなたは星座、宇宙、昆虫、植物、海洋、恐竜に興味はあるだろう…

【書評】あなたは映画をどうやって見てる?『物語の法則』

人流抑制の一助のために自宅で映画を見ることが増えたが全然集中できない。興味があるジャンルでも途中で集中力が切れてスマホでYouTubeを見てしまう。文明の利器は映画を見ることを難しくしてしまったのかもしれない。 本書は人を惹きつける「強い物語」と…

【書評】古くさー、と言うなかれ。結局、正直が引き合うことを学ぶこととなる。『武士道』

「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」とは、「死ぬことなど恐れるものか」と曲解されがちだが、本来の意味は「武士として恥をかかずに生きるためには死ぬ覚悟くらい持ち合わせてなければならぬぞ」と、武士の心構えを説いたもので、『葉隠』中に於いて特に…

【書評】古くさー、と言うなかれ。結局、正直が引き合うことを学ぶこととなる。『武士道』

「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」とは、「死ぬことなど恐れるものか」と曲解されがちだが、本来の意味は「武士として恥をかかずに生きるためには死ぬ覚悟くらい持ち合わせてなければならぬぞ」と、武士の心構えを説いたもので、『葉隠』中に於いて特に…

【書評】やっぱキングダムよりこっちかな。『三国志』

大昔の中国の戦記物。その代表格とされているのが三国志である。国を三つに分けた国盗り合戦であり、その三つとは曹操の魏、孫権の呉、そして劉備の蜀である。本作では、蜀の劉備を主人公と捉えて描かれているのだが、昔の中国では、国ごとに各々の歴史を書…

【書評】本当に大事なものは目に見えない『星の王子さま』

本書は半世紀を超えて愛され続ける世界的名著であるが、随所に描かれた挿絵や表紙のイラストも著者によるものだ。また、ここ最近あちらこちらで本書が話題になったことから、何か今の自分に意味があるのではと思い読んでみることにした。 訳者によると本書の…

【書評】人の一生は重きを負うて遠き道を行くがごとし。『徳川家康』

著者である山岡荘八の作品を最初に読んだのは『織田信長』であった。小学校の社会科があまり得意ではなく(本当は社会科に限ったことではない)、日本の歴史に疎かったため、三十代も半ばにして、日本人としてこれではいかんと思い手に取った次第だ。読み出…

【書評】世に生を得るは、事をなすにあり。『竜馬がゆく』

明治維新の立役者としての坂本龍馬の生涯を描く、超有名な時代小説。作者の司馬遼太郎の特性として、主人公には颯爽として曇りのない晴れやかな人物像を求めるので、本書の主人公である龍馬も、実に男っぷりが良い。一節では、坂本龍馬が偉いのではなくて、…

【書評】帯広開拓民のドラマから垣間見える明治日本の原風景『チーム・オベリベリ』

時は明治、武士という職が消え困難に直面する一家の長女カネは横浜のキリスト教学校から、兄の銃太郎、亭主の勝を追い北海道の十勝地方開発の先陣を切る“晩成社”の開拓民として大自然の原野へ赴く。 原野を開墾し広大な農地を獲得する事を目的とする開拓団に…

【書評】世界最高の人生戦略の書『孫子の兵法』

言わずと知れた兵法書。大昔の中国春秋時代に書かれたものであるにもかかわらず、今なお数々の人々に恩恵を与え続けている。その孫子という人物とは、当時の軍事思想家である孫武であろうとされているが、いまいちはっきりとはしていない。三国志の主要人物…

【書評】ペストを挫折した方へ『漫画 ペスト』

自粛派、ノーガード派。コロナ禍において様々な派閥が議論する。『ペスト』の世界においても様々な思想をもった人物が登場する。ペストと戦う者、脱出を試みる者、混乱に乗じて利益を得る者など。 「事実は小説よりも奇なり」とは言うが、淡々と事実を述べる…

【書評】みんなの違いを活かすというアプローチを。『人間関係でストレスを感じたら読む本-自分と相手の「行動特性」を科学的に知れば、人付き合いはぐっとラクになる』

人はみんな一人ひとり違っている。そんなの当たり前と分かっていても、いざ人間関係やコミュニケーションに直面すると、つい忘れてしまう。そして問題が生じる。ストレスを生む。お互いがコミュニケーションを見直すことはせずに、「なんであの人は分からな…

【書評】哀しみがあなたにもたらすもの。『大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと』

著者は、一般社団法人日本グリーフ専門士協会代表理事。初めて聞いた「グリーフ」という名詞。「喪失体験に伴う悲しみや嘆きとその反応」を指すものだとういう。 本書は、日本グリーフ専門士協会がインターネットを介して開催している「グリーフサロン」を紙…

【書評】最後にはいつだってテクノロジーが勝利する『ぼくは愛を証明しようと思う。』

恋愛工学。それは男の欲望を実現するための秘密のテクノロジーである。本作は、とある非モテ男子がこの恋愛工学を学び、数々の美女を虜にする恋愛プレイヤーになるまでを描いた物語である。 主人公は26歳のわたなべ。結婚を考えていた彼女に浮気され、ただ性…

【書評】現代の相対的な真理は、すでに我々が二千年以上前に通過しているっ!! 『史上最強の哲学入門』

本書では「絶対に真だと言える理想の何か」を追い求めた、哲学者達の戦いの歴史が解説されている。真理の「真理」、国家の「真理」、神様の「真理」、存在の「真理」の全四ラウンドの激闘が観戦可能である。 評者一押しの哲学者はデカルトだ。全てを疑い、最…

【書評】盲目の刃はどこに向けられるのか『情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記』

近代日本では太平洋戦争について話題に触れることはほとんどありませんし、語り継がれる機会もなくなりつつあります。戦争の悲惨さを憂い、もう二度と戦争を起こすべきではないという論調が多くを占める一方、戦争自体の分析をここまで行っていたという事実…

【書評】腹を切るより、家を潰されるより、痛かったものとは『流人道中記(上)』

姦通の罪により切腹を言い渡されるも、「痛ぇからいやだ」という理由で流罪になった旗本・青山玄蕃。そんな一見自分勝手な青山と、押送人である石川乙二郎との道中が描かれている。 押送人の石川は十九歳で真面目一筋。そんな石川が道中で青山という人物に触…

【書評】今こそ旅の醍醐味を体感しよう『勝手にダカール・ラリー: イギリスーセネガル車旅行記』

バックパッカーに憧れる人は多い。しかし、様々な事情で実現が難しい人もまた多いことであろう。時間がない、体力がない、優雅な旅に慣れてしまったがゆえに貧乏旅行に戻れない等など・・・そんな人に是非読んでいただきたい。 この旅行記は著者の体験をダイ…

【書評】なるほど!地方議会の仕組み! 『地方議員は必要か 3万2千人の大アンケート』

2019年の統一地方選挙に合わせて、地方の政治を深堀りする取材をしたいという企画が立ち上がり、全国の3万2450人の地方議員(都道府県議会議員、市区町村議会議員)へ議員の活動に関するアンケートを実施した。各議会の事務局宛に人数分送付し、そのうちの59.6…

【書評】世界に誇れる着物は、なぜ謎だらけなのか?『着物の国のはてな?』

着物は、非日常の気分を味わえる楽しいアイテムだと著者はいう。しかし現在は、夏祭りや花火大会、結婚式やパーティー会場を除けば、和服姿の人を見かけることは少ない。なぜなら、着付けのルールや複雑でわかりづらいマナーが多すぎると人々が感じるからだ…

【書評】”これで終わりにしようかな” ユーラシア大陸西端を経てゴール、ロンドンへ!陸路旅行記の最終章『深夜特急6 南ヨーロッパ・ロンドン』

「デリーからロンドンまで乗り合いのバスで行く」主人公"私"の旅、全6巻の最終巻。ロンドンまであとわずかマルセーユで旅を終えることに納得がいかない”私”はゴールとは反対のイベリア半島、ユーラシア大陸西端ポルトガルへ旅の汐時を見つけに向かう。 最終…

【書評】"この一夜が旅の神様が与えてくれた最後の贈り物なのかもしれないな"旅の終わりは近い・・・"私"は感傷的に『深夜特急5 トルコ・ギリシャ・地中海 』

「デリーからロンドンまで乗り合いのバスで行く」主人公"私"の旅、全6巻の5巻目。アジアからいよいよヨーロッパへ。トルコからギリシャ、そしてイタリアへ向かい旅の終わり方を考え始める"私"へ空虚にして不安にさせる喪失感が襲いかかる。 香港から続けてき…

【書評】これぞバックパッカーのバイブル。パキスタンからアフガニスタンそしてイランへ『深夜特急4 シルクロード』

「デリーからロンドンまで乗り合いのバスで行く」主人公"私"の旅、全6巻の4巻目。インドを離れパキスタンへ、乗合いバスでの旅が本格的にスタート。パキスタンでは対向車とのチキン・レース、シルクロードを西に向かって疾走。カブールでは1泊60円の安さに自…

【書評】気づかぬうちに主人公"私"に私が『深夜特急2 マレー半島・シンガポール』

“デリーからロンドンまで乗り合いのバスで行く”主人公"私"の旅、全5巻の2巻目。香港・マカオに別れを告げ、デリーへの経由地であるバンコクへ飛んだものの、なぜか主人公"私"の中には響いてこない。香港で感じた熱気を期待しながら、バンコクを離れ鉄道でマ…

【書評】無事、安心は禅の言葉『こども禅の言葉』

小学生向けに作られた本になりますが、大人の評者が読んでも参考になります。禅という言葉を聞くと日常から切り離された遠い存在と考えてしまうと思いますが、実は日頃から私たちが使っている無事や安心も禅言の葉になります。 本書の構成は学校の悩み、友達…

【書評】あなたも悩んで当然。勇気の一冊!『偉人もみんな悩んでた』

偉人とは優れた業績を成し遂げた人、歴史に遺るような並外れて優れた人間のこと。そんな意味があります。 日本で有名なのは野口英世、西郷隆盛、徳川家康など学校の教科書に載る人たちでしょうか。世界史ではノーベル、マリーアントワネット、アインシュタイ…

【書評】まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ。『深夜特急1 香港・マカオ』

著者ははじめて訪れた異国である韓国のソウルに降り立った時、いったいここからどれほど歩けばパリに辿り着けるのだろう、という感慨を抱いた。そして26歳になった著者はある日思い立った。「インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗り合いバスで行こ…

【書評】限りない自由と解放感を満喫『深夜特急1 香港・マカオ』

"インドのデリーからイギリスのロンドンまで乗合いバスで行く"ある日そう思い立った26歳の主人公は、仕事をすべて投げ出し1,900ドルを持ち旅に出た。最初に立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居を・・・。マカオではカジノで「大小」という…