HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】普遍性を感じる『現代語訳 学問のすすめ』

約150年前の明治に70万部も売れた名著を教育学者の斉藤孝さんが現代語訳され、スッと入ってくる内容です。訳者は「学問のすすめ」は現代を生きる我々にも読む意義が十分にあると力説されてます。 まず男尊女卑の色濃い明治下で福澤諭吉は女性に不公平な社会…

【書評】『ハンニバル -地中海の覇権をかけて』 戦術の天才の軌跡

みなさんこんにちは。今日紹介するのは歴史の本、「ハンニバル 地中海の覇権をかけて」です。 古代の名将ハンニバルハンニバル・バルカは、カルタゴの名将として、ローマとの間で起きたポエニ戦争で特に有名です。彼の戦術と指揮能力は今日でも称賛されてい…

【書評】歴史の断片を繋げて真実を知る『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

本書裏の内容紹介に「戦前の日本もスパイ天国だった……。ロシア革命が成功したあと、レーニンは世界革命を遂行すべく、「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」をつくる。それは恐るべき思想と悪魔的手法に裏打ちされた組織であった。そして大日本帝国…

【書評】心で読む一書『[現代語抄訳]言志四録』

「言志四録」は西郷隆盛や吉田松陰に影響を与えたとされるリーダーのバイブル本とされているそうだ。だがリーダーのみならず、人がより良く生きていく上で大切なことが凝縮している人生の指針本だと感じた。 総数1,133条の語録が記載されているが、特に心に…

【書評】『ギリシャ人ピュテアスの大航海』 - 古代冒険家の壮大な旅路

皆さんこんにちは。漫画『ヴィンランド・サガ』の中に、はるばるアイスランドからギリシャまでイッカクの牙を売りに行くエピソードがありました。 しかし、紀元前330年頃、ギリシャ植民都市マッサリア(現代のマルセイユ)を出発し、アイスランドもしくはノ…

【書評】魚で紡がれる歴史の糸 - 『魚で始まる世界史』

皆さんこんにちは。今日紹介するのは、歴史の教科書ではあまり触れられない、魚が西洋史に果たした役割にスポットを当てた越智敏之の著書『魚で始まる世界史』です。この本は、ニシンやタラなどの魚がヨーロッパの経済や文化の発展にどのように寄与したかを…

【書評】だから歴史を紐解くのは面白い『藤原氏の正体』

奈良時代の歴史を勉強していて、「百済」!?(くだら=クンナラ、大きな国という意味という説あり)「え、なぜ白村江の戦いで朝鮮半島に遠征?無謀では?」と思ったそこのあなた。それは戦国時代の朝鮮出兵と並び、遥かなる海の向こうへの無鉄砲で唐突な?…

【書評】日本という国がなければまだ植民地時代は続いていただろう 『日本国記 上下巻』

2000年以上前の国造りから現代までを網羅。教科書に書かれていないことばかりで、先人のおかげで自分自身がいること痛感。 日本人が素晴らしさや日本が犯した過ちを知ることで現代に活用できることが多い。特に日本にはリーダーは不要でありながらも常に強い…

【書評】プロレスから古典への情熱 - 馳浩『古典、簡単じゃないか』

プロレスラーから参議院議員へ、そして現在は石川県知事として活動する馳浩氏は、多彩な経歴を持つ人物です。そんな彼が「蛍雪時代」という雑誌の連載をまとめた一冊の本、それがこの『「古典」簡単じゃないか』になります。馳氏の人間性が感じられる熱意あ…

【書評】哲学入門者必見! - 『哲学書100冊から世界が見える』で開かれる思考の扉

皆さんこんにちは、今日は私が最近読んだ本、「哲学書100冊から世界が見える」について書きたいと思います。 この本は、白取春彦氏によって書かれたもので、「世界を変えた哲学書100冊」を厳選し、わかりやすく解説しています。各哲学者の代表的な思想や著作…

【書評】「何を学ぶか、どう学ぶか」『正解のない教室』

今こそリベラルアーツ(自由に生きるための教養)を学び、あなたの物語を生きよう!著者は年間1000冊の読書を10年続ける中で得られたリベラルアーツを理解し、実践するために重要な古今東西、時代や国や職業もバラバラな34人の偉人、101のキーワードが凝縮し…

【書評】 無欲の「極楽殿」尊氏の道 - 『極楽征夷大将軍』

皆さんこんにちは。第169回直木賞を受賞した垣根涼介の『極楽征夷大将軍』を読みました。本作は、足利尊氏を主役に据え、彼の波乱に満ちた生涯を通じて、鎌倉時代後半から室町時代へと移り変わる日本の歴史の一端を描き出しています。 足利尊氏は、傍系に生…

【書評】 無欲の「極楽殿」尊氏の道 - 『極楽征夷大将軍』

皆さんこんにちは。第169回直木賞を受賞した垣根涼介の『極楽征夷大将軍』を読みました。本作は、足利尊氏を主役に据え、彼の波乱に満ちた生涯を通じて、鎌倉時代後半から室町時代へと移り変わる日本の歴史の一端を描き出しています。 足利尊氏は、傍系に生…

【書評】古代の謎に迫る - 『ストーンヘンジ 巨石文明の謎を解く』

皆さんこんにちは。この本は、ロビン・ヒースによって書かれたもので、ストーンヘンジとその周辺の巨石文明について探求しています。ストーンヘンジが「暦」が組み込まれた壮大な祭祀装置であることが、1970年代以来徐々に解明されてきました。しかし、今も…

【書評】縄文時代の謎に迫る、『縄文人も恋をする!?』

この本は山田康弘氏による興味深い著作で、縄文時代の人々の生活、文化、そして恋愛観に迫ります。私などは縄文時代と聞くと、火焔式土器や遮光器土偶くらいしか思い浮かびません。しかし、本書はこれらの遺物だけでなく、DNA解析など最新の科学的手法を通じ…

【書評】「人間関係に悩む人へ」自分次第で世界は変わる『嫌われる勇気』

200万部を突破したベストセラー『嫌われる勇気』。およそ2年ぶりにアドラー心理学の入門書である本書を読んでみた。読む度に自分に響く言葉が違い、何度も繰り返し読みたくなる名著である。「哲人」と「青年」の対話形式で話が進んでいくため、読みやすいの…

【書評】 - 『四神の旗』藤原家の運命を継ぐ四兄弟の物語

皆さんこんにちは。今日紹介する馳星周の「四神の旗」は、以前紹介した「比ぶ者無き」の続編として、日本の古代史を背景にした藤原家の物語を描きます。前作の主人公である藤原不比等の死後、彼の四人の息子たちが藤原家の運命を継ぎます。 四兄弟、異なる道…

【書評】能登半島地震を経て見つめ直す - 『天災から日本史を読み直す』に学ぶ歴史と防災

先日の能登半島地震を経験し、防災への意識が高まる中、「天災から日本史を読み直す」という磯田道史氏の著書を読みました。この書籍は、歴史上の重大な天災が日本の歴史の流れにどのような影響を与えたかに焦点を当てています。 著者は、天正地震の際に倒壊…

【書評】能登半島地震を経て見つめ直す - 『天災から日本史を読み直す』に学ぶ歴史と防災

先日の能登半島地震を経験し、防災への意識が高まる中、「天災から日本史を読み直す」という磯田道史氏の著書を読みました。この書籍は、歴史上の重大な天災が日本の歴史の流れにどのような影響を与えたかに焦点を当てています。 著者は、天正地震の際に倒壊…

【書評】科学と芸術の交差点:『寺田寅彦語録』にみる深遠な洞察

こんにちは、今回は私が最近読んだ本、『寺田寅彦語録』について書きたいと思います。寺田 寅彦と初めて出会ったのは、小説『帝都物語』の中でした。彼は幸田 露伴とともに活躍する登場人物として描かれており、その鮮やかなキャラクターに強く引きつけられ…

【書評】歴史の波に翻弄された人生:フランス絶対王政下のプロテスタントの苦悩 『ガレー船徒刑囚の回想』

私は昔プレイしていたオンラインゲーム、「大航海時代online」そして昔読んだマンガ「海皇紀」に登場したガレー船について興味を持っており、そのことからこの本を手に取りました。 「ガレー船徒刑囚の回想」は、ジャン・マルテーユによる1757年に書かれた記…

【書評】藤原不比等の世界への旅:『比ぶ者なき』における歴史と現代の交差

「比ぶ者なき」は、ある種の革新的な作品であり、私が初めて経験する、藤原不比等を主人公に据えた歴史小説でした。馳星周は彼の物語を通じて、我々に一つの仮説を提示しています。それは、、、藤原北家が、自らと天皇家を絶対的な存在として確立するために…

【書評】戦国シリーズ3→天下布武、目標は明確でシンプルに!『織田信長(2) 桶狭間の巻』

「天下を取るか、尾張のうつけで消えゆくか?」織田信長のこのセリフが印象的です。2巻は歴史の分岐点ともいえる桶狭間の戦いです。織田軍が数的にも不利な状況にありながら、どのように今川義元の首を取って天下に近づいたのか。これは会社や仕事でもいえ…

【書評】戦国シリーズ2→天下布武、率先垂範のリーダー『織田信長(1) 無門三略の巻』

織田信長といえばどんなイメージをお持ちでしょうか。ドラマや映画をみていると織田信長を演じるのは木村拓哉、反町隆史、江口洋介、市川海老蔵、高橋英樹、吉川晃司など、クールビューティー系の役者さんが多く、そういった印象があります。一方、学校教育…

【書評】「繁栄」から学ぶ専門化と交換の力『繁栄』

こんにちは、皆さん。今回はマット・リドレーの『繁栄』を読んで学んだ、専門化と交換の重要性についての感想を書きたいと思います。 「繁栄」は、人類の繁栄の歴史とその背後にある要因を探求するものです。リドレーは「専門化」と「交換」が繁栄の鍵である…

【書評】戦国シリーズ1→転職武将『パワースポット『藤堂高虎』

「武士は二君に仕えず、などというのは学者のたわ言だ」最初のこの言葉は印象的でした。戦国時代に転職という言葉があったかわかりませんが、主君を七度変えて生き残ったことで知られている武将が藤堂高虎(とうどう たかとら)です。主君を会社に言い換えると…

【書評】これが真のグローバル人材だ!『ルワンダ中央銀行総裁日記』

巷で「グローバル人材とはどんな人か」という議論を耳にするたびに、何らかの違和感を覚えてきたが、この本を読んでやっとしっくりきた気がした。ルワンダと聞くと、多くの人にとっては民族同士の対立によるジェノサイドの歴史が頭に浮かぶが、本書の舞台は…

【書評】恋愛偏差値上昇のための参考書『愛とためらいの哲学』

アドラー心理学を書いたベストセラー『嫌われる勇気』の著者、岸見一郎が、心理学者フロムやアドラーなどの著書を用いながら「成熟した愛」「どう愛するか」を解説した本である。人によってはガツンと心が痛くなりながら読む本だろう。恋愛偏差値が高めの人…

【書評】歴史から学ぶ現代で生かすための哲学と思想 『哲学・倫理学概論』

人は人生で何度か哲学に目覚めるが、自分の問いに悩み抜いた末答えが見つからず挫折してしまう。 私とはなにか、私はどのように生きるか、これでいいのかと。自問自答を繰り返している私とこの文章を読んでる方々のヒントが記されている。 歴史に残る哲学者…

【書評】歴史の舞台裏から学ぶ大東亜戦争シリーズ9→『洗脳支配ー日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて』

某宗教団体にて警察官の洗脳を説いた洗脳のプロ、苫米地英人(とまべち ひでと)氏の著書の二冊目の紹介です。戦後、日本への政策「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(War Guilt Information Program)」、略称「WGIP」がなされて、日本人に戦争…