「言志四録」は西郷隆盛や吉田松陰に影響を与えたとされるリーダーのバイブル本とされているそうだ。だがリーダーのみならず、人がより良く生きていく上で大切なことが凝縮している人生の指針本だと感じた。
総数1,133条の語録が記載されているが、特に心に響いたものを3つpick up!
①心静かにして、自然が生み出す草花の様子を見ていると、少しの無理もなく、強いてやってやろうという気構えがまったくない(第17条)
②人間は心に楽しむところがなくてはならない。楽しみは自分の心の持ち方であって、自分の外にあるものではない(第75条)
③人から中傷されようが褒められようが、得しようと損しようと、そんなものは人生の雲や霧のようなものである。ましてや、このようなもので心を暗くし、道を迷ってはつまらない。この雲や霧をさらりと払いのければ、よく晴れた青空のように人生は明るいものとなる(第216条)
外見や肉体は加齢によって衰えていくが、精神や内面性は鍛えることが出来ると信じて日々精進している。
内面を磨き心軽やかにすることが、人生を楽しむことに繋がることだと思うからだ。
『言志四録』は、佐藤一斎先生42歳から82歳までの40年にわたって書かれた語録である。
一条一条の至極のメッセージを味わいながら、人生をより良く生きるために知恵を得て実践していきたい。