本書は、多くの人から「一番心に残った本」「絶対に読んだ方がいい本」として紹介された。10年前に書かれたものだが、著者の当時の考えは現在も変わらず一貫している。それは、日本人の考え方や行動が10年前と、さほど変わっていないということにもなる。
著者は言う「やりたいことは、やってみればいいじゃん」評者は今まで興味を持ったこと、やってみたいことは、何でも挑戦してきた。というより興味を持ったら、やらずにはいられなかったというのが本当のところだ。
評者も著者と同じく一人っ子なため、何か始めようとすると子供の頃から親を含め、周りから反対意見を言われてきた。しかし、人生は自分のもの。人の意見はどうでもいい。自分がやりたいことをやったらいいのだ。
タイトルにもなっている「打ち出の小槌」といえば昔話に登場し、願い事が何でもかなうというものだ。本書では、それがいったい何なのか。また、それをどのように手に入れ、どのように使うのかが書かれている。著者はそれを手に入れた時に、何でも実現できるその威力に驚いたという。
また、誰にも手に入れられないような「打ち出の小槌」を持つようにすすめている。他人と同じことをしない。誰も思い付かないようなニッチなことに取り組む。そのためには「常に大衆の行動に疑問を持ち、またその行動が合理的なのかを考える」それが重要だという。
著者は10年たった現在も、日々それを体現している。人がやらないことや、想像しないこと、たとえそれが自分の得意としている分野以外でも、新たに挑戦している。それはとても尊敬するところだ。
新年を迎え、また新たな気持ちで日々新しいことに挑戦し、成長していこうと思わせてくれた一冊である。
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 青志社
- 発売日: 2009/10/24
- メディア: 単行本
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