HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】才能は、行動してこそ花開く『雇用大崩壊~マンガ ある若手技術者の会社を変える挑戦~』

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町工場で働く技術者達。その雰囲気には似つかわしくない一人の新入社員がやって来た。しかし、彼女に仕事を教えると「ディープラーニングしています」と言ったり、会社に仕事がなくなったら「新しい仕事を作ればいい」など、思わぬ言葉を次々と発し、技術者達を驚かせた。

しかし、このような働き方は、マンガの中だけの話ではない。本書では、働き方の例として評者も所属するオンラインサロン堀江貴文イノベーション大学校(HIU)を「真の働き方改革」の提供の場。また、テクノロジーを利用した新たな組織づくりの「実験の場」として紹介している。

さらに、HIUの最大の魅力は「体験」だと著者は言う。評者は約二年半HIUに所属しているが、驚くような面白い体験がそこにはある。例えば評者は、HIUで最近新たな顔を持つこととなった。それは、子供の頃から続けている「書」に関することだ。

書道は完全に趣味として行っているが、HIUでは、思わぬ面白味へと変換される。例えば、毎年節分の時期に六本木で行われる「ホリエモン万博」のオープニングで「書道パフォーマンス」を行ったり、イベント協賛企業名を提灯に書いたり、またメンバーからの要望により「字」に関するイベントを行ったり、HIU以外では経験したことのないことばかりだ。

また、実際に自分でイベントを主催してみると、わかってくることが多々ある。例えば、誰もが字を書けるのに、必ず口にするのが「自分の字は汚い」「字が下手」と言うことだ。これは、長年「字」を習ってきている人でも同じだ。

実際にはもちろん汚ないわけではなく、単なる「自分はだめだ」というネガティブな感情によるもののようだ。その感情は、恐らく子供の頃に親や学校で、植え付けられた記憶により、現在まで持ち続けている。

しかし、自分に対するネガティブな感情を払拭できない限り、知識だけ得たところで何も変わらない。何十年習ったところで自分の納得のいく字は永遠に書けない。これは「字」だけに限らないことだ。

そのためイベント内では、字を上手く書くことももちろんだが、参加者には小さな成功体験が必ず積めるような内容を行うようにしている。イベントに参加することにより、自分に自信がつき、自分の字を汚ないと思っているのは、自分だけであり、周りの人はそうは思っていないということもわかる。

また、入会したばかりの人でも参加者同士で他のイベントや活動を紹介しあったり、交流できる場にもしているが、まだまだ工夫の余地もありそうだ。

特にコミュニケーションが苦手な人は、入会しても、どんなことをしていいのかわからず、面白味を体験しないまま、辞めてしまう人も少なくない。それは、評者の勤めるビジネススクールでもよく起こる。

しかし、コンサルティングの授業などで話をしてみると、単に人と話がしたくても話しかけられず、戸惑ってしまっているようだ。一つのわくの中にいる人同士、よく知らない人であっても、話しかけられたところで、嫌な気になる人はいないと思うが、本人としては、なかなか難しいようだ。

また、そのような人は意外と面白い個性や特徴、能力を持っているため、少しアドバイスするだけで、行動でき、本人の想像以上に花開く人も多い。

世の中にいくら良いもの、面白いものがあったところで、行動してみなかったら、なにも始まらない。本書を読み、新たな働き方の場へ足を踏み入れてみれば、面白いことがたくさん待ち受けているのだ。


「真の働き方改革」の提供の場
堀江貴文イノベーション大学校(HIU)
http://salon.horiemon.com/

 

 

雇用大崩壊: マンガ ある若手技術者の会社を変える挑戦