嫌われたくない。分かっていても行動できない。
何かと理由をつけて、結局何もできない。
本書は「アドラー心理学」の解説書であり、そんな方々の背中を押してくれる書である。
人は他者と比較・競争するから優劣関係が生まれる。
比較は過去の自分とすればいいのだ。
なぜなら、人はみな対等だから。
自分と同じ一人の人間として、真摯に向かい合うことが大事である。
「変えられるもの」と「変えられないもの」を見極め、変えられるものだけ変えればいい。
他人は変えられないけど、自分は変えられる。
行動できない・変わることができない我々に、アドラーの言葉がひしひしと伝わってくる。
私自身気にし過ぎな性格で、勇気がない人間だと思っている。
ただ本書を読んで、「〜な性格」だとか「〜な人間」と考えるから変わらないのだと感じた。
「気にしすぎている」「行動していない」等、行動として置き換えれば、「変えられるもの」として認識することができる。
変わろうとすると「不安」が生まれる。
未来は誰にもわからないからだ。
それを変わらないことへの「不満」と天秤にかけた時、わずかでも変わる方を選びたいと思ったなら迷わず選べばいい。
大事なのは「過去」でも「未来」でもない。
「今」をしっかり見て、前に進む勇気を持とう!
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (113件) を見る