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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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モチベーションを養おう『勉強嫌いほどハマる勉強法』

『勉強嫌いほどハマる勉強法』著者:宝槻 泰伸(PHP研究所、2015/4/20)

多くの人がイメージする勉強は、入試のためのもの、資格を取るためのもの、苦痛を伴い、やらなければならないつまらないことだと思う。しかし、本書での勉強の目的は「自分の好きなことを見つけること」である。京大三兄弟を教育した宝槻家のハマる勉強法が書かれている。

さて、簡単にまとめよう。本書における勉強嫌いを勉強にハメる技は3種類。
・偉人を学ばせる→人生に夢と希望を与える。
・人類のテーマを学ばせる→やりたいことに出会わせる。
・感動させる→感動することをくせにし、人生をアクティブにさせる。
この三種が重要だと書いている。

と、まず要約を行なったがここからは完全に評者によって本書の新しい利用の仕方を提案しようと思う。評者はこの本をブックリストとして使っていて、本書を参考に本を選んでいる。いくつかそれぞれのテーマから本をあげてみれば本書のブックリストとしての価値が分かるはずだ。

・偉人伝→『幕末・維新人物伝 吉田松陰高杉晋作』、『竜馬がゆく』、『スティーブ・ジョブズ』、『ココ・シャネルという生き方』、『ゴッホの手紙』
・人類のテーマ→『プラネテス』、『銀河英雄伝説』、『攻殻機動隊』、『沈黙の艦隊
・感動→『宇宙兄弟』、『スラムダンク

本中心で紹介したが、映画も多く、他にもプラモデルやミニ四駆やプログラミングなどの利用も紹介されている。ここで、紹介されている本、映画はどれも非常に知的好奇心を刺激するものが多く評者は完全にブックリストリストとして利用している。ここに書いてあるものがそろった場所があれば教育に非常に良いと考えられる。

実は本書の著者は塾の経営も行なっている。『探求学舎』https://goo.gl/O0Z1pa。ここでは探求といった授業が行われており、興味について調査→まとめ→発表→質疑応答のサイクルを無限に繰り返して、興味を養っている。日本の大学院のような教育形式だ。

AIという文化の誕生により人間の能力格差はかなり小さくなることが予想される。そうなると、新たな問題としてモチベーション格差が生まれることは容易に想像できる。子供のあらゆることに対するモチベーションを養ってやりたい、『多動力』を養いたいと考えている人。自らの『多動力』を鍛えたい人に非常にお勧めである。