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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】バズらせたいなら読もう。『100万PV連発のコラムニスト直伝 「バズる文章」のつくり方』

 現代の最強必須スキル「発信力」。何をするにも重要なこの力が、この一冊で身につく。まず各SNSの使い分けや特徴、ターゲッティングについて述べられた後、具体的な手法をtwitterを中心に教えてくれる。「スキル」は才能ではなく、練習すれば身につけることができる技術であり、この本のメソッドを勉強し、忠実に練習すれば必ずあなたもバズらせることができるだろう。

 なによりこの本で注目したいポイントは、理論的に技術を説明してくれいているということ。実際の文章を良い例、悪い例として紹介し、どうして悪いのかを納得できるように説明してくれている。極めつけは本文にも出てくる「文章は文章力がなくても書くことができる」という言葉。この本を読めばその意味が理解できるだろう。

 本書の中に矛盾が一つある。それは「読者は読まないが当たり前」という言葉である。それであれば、230ページ以上にもなるこの本はなおのこと読まれないということになる。普段から読書に慣れている人は良いが、本を一冊読みきるということは大変だ。評者自身も最初この本を手にとった時「参考になりそうな部分だけ読んでみようかな」という気持ちだった。しかしいざ読み始めると、これが止まらない。本の内容を少しでも読み飛ばすと、損をしたような気持ちになってしまうほど、珠玉の技術が詰め込まれているのだ。

「Web3.0」というものを皆さんはご存知だろうか。一人を中心とした集団ではなく、個が個として繋がっていく時代がやってくる。役割は与えられてもカーストが明確に形成されないその世界で、同調するということはどういうことだろうか。周囲に埋もれ目立たない人が、どれほどの価値を持てるのだろうか。その状況を打破する鍵はやはり「発信力」が握っている。

 SNSを利用する人がおしなべて持つ。「自分がこれまで発信してきたものが、どうして影響力を持たなかったのか」という疑問。本書はその疑問の具体的な解決方法をわかりやすく答え合わせをができる機会を与えてくれる。この書評をここまで読んでいただいた方であれば、発信力に少なからず関心があると思う。そんなあなたは読めば発信力が身につくこの一冊を、読まずにいられるのだろうか。