著者である佐々木氏が社会人になったばかりの甥に向けた手紙という形で本書は構成されている。個人的には20代で読んでおくと、後々色々と収穫が得られると思う。著者の経験談も随所にあり、具体的な事例は面白い。私もサラリーマンを経験したことあるが、本当にこんなことあるのかなという事が意外と起こったりする。そんな時にこの書物があれば、大きくブレることは無いと思う。
「働」という漢字は国字だそうです。国字とは日本で作られたという事です。人が動くと書いて働く、語呂合わせなようなものですね。しかし、この漢字が日本で産まれたという事は日本人は何か働く事に関して思い入れがあったのだろうかと感じてしまう。人の為に動くという前向きな思想から産まれたなら嬉しいもんだ。
最後の方で語られる著者の人生観というのが本書のベースであるが、内容は抽象的で捉えづらいと思う。しかしそこが幹であり、それ以外の内容は枝葉に感じる。なので、個人的にお勧めは最初に第5章を読んでまた1〜5章を読む事である。