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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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始めるきっかけ『小さな習慣』著者 スティーヴン・ガイズ

『小さな習慣』著者 スティーヴン・ガイズ(ダイヤモンド社、2017/4/26)

本書の目的は、大きな成果につながる小さな習慣の仕組みと、そのすばらしさを発見することである。そして、小さな習慣とは、毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっとしたポジティブな行動であり、小さすぎて失敗すらできないものと著者は言っている。

本書の構成は7つの章からなり、次のとおりとなっている。

第1章 小さな習慣とは何か?
第2章 脳を味方にする効果的な方法
第3章 モチベーションとわずかな意志の力
第4章 小さな習慣を成功させるための心構え
第5章 小さな習慣はなぜ優れているのか
第6章 大きな変化をもたらす「小さな習慣」8つのステップ
第7章 「小さな習慣」を失敗させない8つのルール

これだけを見ると、脳を味方にする、モチベーション、心構えなど、こういったジャンルの本では外せないフレーズに、本の終わりの方でも8つのステップやルールといった、これまたありがちなフレーズが並んでいる。

ただ、ほかの似たような本と決定的に違うところは、飽きっぽくて面倒くさがり屋の私が本書に登場する「腕立て伏せ1回チャレンジ」を24日間継続しているというところだ。

「毎日1回だなんて意味ないよ!」と思う方もいるだろうが、確かに私もそれはあまり意味がないというか、筋トレとしての効果はないように思う。

かといって、その毎日たった1回を始めることができない人が多いのだが、本書は、そういった何かを始めることが苦手な人に、始めるきっかけを教えてくれる本と言えるだろう。

腕立て伏せ1回。本当に小さな習慣である。たった1回だけ、今日もやってみよう。そして、実際にやり始めると、不思議なことに1回で終わったことはない。10回、20回と増えていくのだ。

今のところまだ腕立て伏せでしか試していないが、他のことでも失敗できないくらいまで小さなものにして実行すると、毎日継続して小さなイチを足していくことができるだろう。

というわけで、何か始めたい、そして継続したいという方におすすめであり、いつでも読める場所に置いて欲しい一冊である。