沢山の本を読んで、得た知識も知恵も、時が経つにつれて忘れてしまう………
世の中には沢山の本があふれています。
「少しでも世の中を良くしたい!」
「少しでも悩んでいる人の為になれば!」
そんな作者の願いが込められた作品は確かに私たちに届きますが、なかなか本を読んだだけでは身につかない………
今まで、何冊くらいの“成功”に関する本が出版されてきたのでしょうか………
いつしか自己啓発本マニアに……
そこで今回、紹介する本は「習慣化」に関する本になります。
人は習慣によってつくられる
優れた結果は、一時的な行動ではなく習慣化からうまれる アリストテレス
という言葉が本書に記されており、「習慣化」の定義を
「自分が続けたいを思っていることを、意思や根性に頼らず、毎日のハミガキのように楽々続ける状態に導くこと」としています。
本書を読むことで手に入るものは
① 「なぜ続かないか」が理解できる
② 習慣化のプロセスと対策を体得できる
③ 自分の継続のツボを発見できる
④ 習慣がもたらす奇跡を実感できる
⑤ 実践のフォローを受けられる
この5つになります。
例を挙げると、
勉強や日記、片付け、節約、家計簿の習慣化には約1カ月が必要であり、
その一カ月中には
① 反発期【1日~7日】―やめたくなる
② 不安定期【8日~21日】―振り回される
③ 倦怠期【22日~30日】-飽きてくる
の状態が発生します。
各期間に挫折の原因とそれへの対策が記されていますので、本書をガイドラインにして、少しでも良い習慣を獲得していきましょう。
最後に「ローマは1日にしてならず」という言葉があります。
試してみて、失敗して、ちょっと傷ついたりしながら成長していくことが大事になるのではと思います。
堀江貴文氏は「ゼロ」(ダイヤモンド社、2013/11/1)にて
“掛け算ではなくまず、ゼロの自分に足し算をしていくこと”
“知識やテクニックを覚えるのは、イチを積み重ねたあとの話”
“ゼロに何を掛けでもゼロのまま”
と主張しています。
質を語るには量をこなさなければなりません。
量をこなすので効率が良い方法が見つかるのです。
筋トレをしてすぐにはマッチョになれません。
モテる方法の本を読んでもモテません。
ナンパの成功の本を読んでも上手くいきません。
すぐに身に着けることができるものは、代替可能です。
すぐに役に立たなくなります。
素晴らしい一冊に出会ったのであれば、ぜひ、本書を片手に少しずつ体得していきましょう。
著者はきっと、読者の習慣化を待っています。
良いものには時間と手間がかかります。
- 作者: 古川武士
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2010/11/11
- メディア: 単行本
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