熱と汗くささが伝わってくる『ゼロ』より濃いホリエモン自伝。
恐らく、ホリエモンは母親似だ。
小学生時代より、頭脳の優秀さが際立っていたホリエモン。
百科事典をむさぼり読んで知識欲を満たし、ゲームのプログラミングそのものに興味を持つ。並の子供ならせいぜいプレーに熱中するのが関の山。普通ではない。
つまり、幼少期から、高い知的好奇心と強いシステム化志向を備えていた彼は、大人になった今もそれを発信し、具現化し続けている。
この才能に、恵まれない環境という最強要素が加わった。
ホリエモン氏、前田裕二氏、杉本宏之氏、落合信彦氏、五箇公一氏、野口英世,ナポレオン etc・・・
これらの偉人は幼少期に親を亡くしたり、イジメにあったり、大きな挫折をしている。
どうやら若いうちの挫折とは、己の中に大量のマグマを発生させ、それが世の中を変える原動力となる。満たされた人間が世の中を変えようなどとは思うわけがない。
本書は決して恵まれた環境にない野心家におすすめである。