HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】サンタがサンタをスカウトする『クリスマスキャロル』

本作は、堀江貴文氏主演・プロデュースミュージカル『クリスマスキャロル』の脚本をもとに堀江貴文イノベーション大学校(HIU)のメンバーの協力により作られた絵本である。評者は、初演から今回も含めミュージカルを鑑賞したが、回を重ねるごとにかなりアップデートされていることがよくわかる。

特に今回は、舞台装飾が大幅に変わり、会場である東京キネマ倶楽部の古き良きこじんまりとした雰囲気も、プロジェクションマッピングの投影により、2階から続くような高さや広さが感じられ、また、床面のLEDにより、奥行きを感じることができ、舞台を最大限に活かす工夫がなされていた。それは、視覚的なもののみにおさまらず、ステージを拡張したことによる登場人物のダンスや演技が、より躍動的になっていた。さらに、ゲスト登場の際の玄関前の演出は最高だ。

また、衣装の細かな仕様も変わり、特に大天使ミカエルの鎖まみれの姿は印象的だ。回を重ねるごとに鎖が大きくなり、また付随する飾りも増えていき、それは、世の中に生きる多くの人の姿をあらわしているようにも思えて、なかなか面白い。ストーリーに登場するスクルージのようにその姿を目の当たりにし、我を振り返り、改心出来る人は、どのぐらいいるのだろうか?

評者が観劇した回のゲスト、公認サンタクロースパラダイス山元氏と堀江貴文氏扮するスクルージの二人のサンタクローストーク「サンタクロースがサンタクロースにスカウト」している姿がなかなか微笑ましかった。この回は、2022年12月19日よりオンライン配信される。

また、ミュージカル『クリスマスキャロル』のもう一つの見どころは、「ホリエモン」というパブリックイメージとは異なる、堀江貴文氏の気取らない素の姿が見られる貴重な場でもあるところだ。サンタ姿で苦手なダンスにも果敢に挑戦する姿はなんとも愛らしく、サンタがよく似合っている。

さらに、堀江貴文氏の凄いところは、評者を含めたHIUメンバーがスタッフとして参加していた際、一見気にしなくても良さそうなちょっとした声も聞き逃さず、少しでも良い方向に持っていけるようにと、変化を厭わず会期中であってもその都度修正しているところだ。そういった声も反映されることにより、どのような声にも耳を傾け、人を尊重し大事にする人なのだということがよくわかる。

ミュージカル『クリスマスキャロル』は、2022年の12月13日まで開催され、各日僅かだが今からでもチケットの購入ができ、本書も会場内で購入できる。年末が迫る前のこの時期に、楽しいひと時を過ごしてみてはいかがだろう。

ミュージカル『クリスマスキャロル』
https://christmascarol.jp

絵本『クリスマスキャロル』
https://camp-fire.jp/projects/view/635851?fbclid=IwAR0OWbGFUAfPHGxQZ-ErqeVGIenJVmP1e0iD5QysUVt1yYUf-8l9Mx7wdQs