絵本
皆さんは、絵本を読んだことはあるだろうか。小さいころにはたくさん読んだ、という人は多いだろう。では、大人になってからも絵本を読んだことがある人は、どのくらいいるのだろう。いいかえると、大人になってから、どのくらい絵本を読んだだろうか?告白…
本書は2020年の登場より、数々の賞を受賞し、シリーズ累計170万部を突破した大人気『パンどろぼう』シリーズの第一弾。その人気は『パンどろぼう』のパンや、本書に登場する他のパンを作るためのレシピ本や、数々のグッズも販売されているほど。 評者は、そ…
本作は、堀江貴文氏主演・プロデュースミュージカル『クリスマスキャロル』の脚本をもとに堀江貴文イノベーション大学校(HIU)のメンバーの協力により作られた絵本である。評者は、初演から今回も含めミュージカルを鑑賞したが、回を重ねるごとにかなりアップ…
ママは僕のことを全然わからず、いつも怒ってばかり。「何回言ったらわかるの!」と言われても、何を言っているのかわからない。でも、それは僕だけではなく、パパも一緒。大人でも5歳の子供と同じ考え方。なぜなら、男の子は自分の興味を持ったことに夢中に…
毎日好きなバイオリンを弾き、楽しいことをしているキリギリスは、生きていけないのか?本作はそんな問いから、寓話『アリとキリギリス』のストーリーを現代風に解釈し、絵本作家のぶみ氏の絵に武田双雲氏の書が散りばめられたとてもユニークな絵本である。…
今回は絵本なだけに文字数やページ数が少ないが何か一つの長編小説を読んだように感じた。それだけ内容が深いのだと思う。私は一回読んでもなかなか理解できなかった。何回も読んでいくうちに色んな捉え方が出てくる、スルメのように噛めば噛む程味が出る、…
ペンギンは何匹いたでしょうか?という著者の問いに、今見たばかりの最初のページから全く記憶にない。ペンギンがいたのは記憶にあるが何匹だっただろうか?もう一度よくみてみるとペンギンはわりと目立つところに行列をなし、さらには「ペンギン11ぴきいる…
本書は、250冊以上の絵本を出版する著者による初のキャラクターコミックである。主人公は本書を読んでいる「自分自身」それぞれの状況での問いに対して想像しながらストーリーを読み進めていくスタイルはなかなか面白い。また、鉛筆で描かれた優しいタッチの…
からあげファミリーが訪れたビーチで「ころも」を脱ぎ楽しんでいると、周りには自分たちとは違った見た目のからあげたちが大勢いた。同じからあげでも中身は鶏肉、たこ、さといもがいたりと一見みんな違うように思える。しかし、ころもを着てしまえばみんな…
ゴミから生まれたゴミ人間プペルと父を亡くした少年ルビッチの葛藤を描いた絵本。"大人も泣ける感動物語" "煙に覆われたえんとつ町"と言う世界観!星空を見た事がない住人達!星空?普通ならこの状況で欲しいのは太陽じゃない!?面白い。1つの太陽ではなく…
ロンドンに住む笑顔が素敵な老人スクルージ。だがかつて彼は金儲けのことばかり考え、人の気持ちを考えない冷徹な男だった。 ある日「お金が全て」と信じていた若い頃のスクルージの元に3人の大天使が現れる。大天使達が見せる不思議な世界によってスクルージ…
家族のために全力でクリスマスを大切にする、温厚なスクルージおじいちゃん。そんな彼は、かつて家族も友人も部下も切り捨てた冷酷な仕事人間であり、守銭奴であった。何故スクルージはこんな変わったのだろうか。それは彼の身に起きた、不思議な出来事がき…
今ではクリスマスを大事にしている主人公スクルージ。物語は、そのスクルージの過去にさかのぼる。「お金が全て」と信じていた若い頃のスクルージの元に、とある日3人の大天使が現れる。その大天使の見せる世界によって、若いスクルージの心がほどけ、動き出す…
クリスマスの夜に起こる少し恐くてとても優しい物語… 利益にひたむきに仕事に向き合う青年スクルージへ3人の天使が見せる残酷な世界、人の苦しみや努力さえも無価値にしてしまうという悲劇…。クリスマスの過ごし方や考え方が変わるかもしれません。 クリスマ…
「私は心の中でクリスマスをたたえ、年中その気持ちを持ち続けていきたい」チャールズ・ディケンズの言葉である。ついこの間クリスマスが終わってしまい、あの温かな雰囲気が好きな評者は少し寂しい気持ちになっていたのだが、本書を読んでまたクリスマス気…
のんちゃんだ!!絵本を手に取った時、舞台の稽古をしていた頃を思い出し、懐かしくて涙が出てきた。表紙はクリスマスツリーを見上げている少年の後ろ姿。思わずHIU版クリスマスキャロルで少年を演じたのんちゃんの姿と重ね合わせてしまう。とても繊細で美し…
この本は、ホリエモンが毎年出演しているミュージカル「クリスマスキャロル」を絵本化したもの。しかも、ホリエモンのオンラインサロン「HIU」が作っている。絵を描いているのは、ホリエモンの作った高校「ゼロ高」の生徒である。 まず、絵本の表紙がとても…
本作は、制作総指揮を務める西野亮廣氏により2011年頃より生み出されたストーリーである。初めは絵本として登場したのだが、その時からすでに映画化の構想があったそうだ。さらに、舞台や個展、美術館の建設、さらには、パリのエッフェル塔で日本人アーティ…
著者が絵本作家としてデビューし、本作は第4作目となり、ついに映画化もされた。絵本の制作には3年半もの長い年月を費やしたそうだが、実は作品のストーリーを描き終わったときには、すでに映画化を考えていたそうだ。そのため絵本は元々のストーリーの一部…
本書は、イギリスの小説家チャールズ・ディケンズの原作を元に、堀江貴文氏主演ミュージカル『クリスマスキャロル』の脚本にあわせて作られ、絵本化されたものである。 そのため、堀江貴文氏にちなんだエピソードも数多く含まれ、他にはないユニークなストー…
まいにち、いろんなことをパソコンでしらべるのがだいすきな、パソコン太郎。あるひ、すんでいるまちのみんなのパソコンがたいへんなことに! なにものかにコードがかじられさらにひっこぬかれている!パソコンたろうはじけんかいけつに乗り出します。はたし…
絵本作家・五味太郎さんの初期の作品。いろんなものが通る道が次々と出てきます。あと何があるかねーなんて、子供と考えながら読むのも楽しい。 ✴︎すこしひらがながよめるならひとりでもがんばればよめる。 みちっていろいろあるんだいつも、ようちえんにい…
✳︎だれもいないしずまりかえったいえでひとりでよむのにてきしています おるすばんて、ドキドキするしだれにもなにしてもおこられないしワクワクする!これは、おんなのこがひとりでおるすばするおはなしなんだけどもし、そんなきかいが、おとずれたらそのと…
なんて、キレイなタイトルを書いたがロングセラーのこちらの絵本。『100万分の1回のねこ』というトリビュート短編集が出たので改めて読んでみた。自分のこと考えていない。周りの気持ちが分からない。そんな知人に送りたい1冊ですこの絵本を通して大人でも感…
配達人がうっかり、配達物の心臓を落としてしまうことから物語は始まる絵本。そんな心臓からできたゴミ人間。異質な人を嫌う世の中。その異質な人をゴミ人間とするところが面白い。ゴミ人間はまぁ嫌われる。臭いしね。汚いしね。 ゴミ人間はある少年と出会い…
本作品は“マッハ絵本”というコンセプトのもと、企画が立ち上がりわずか三日間で完成されたものだ。絵本にはファインアートと同質の作家性が求められる節がある。現にロングセラーの中には様々な画材を使い、まるで絵画のような作品もある。絵本を愛する人で…
人々が集う夜の繁華街。そこにひっそりと佇む隠れ家風なバー「竹」喧騒から逃れ、一息つくとそこにいるのは「パンダ!?」 パンダといえば、かわいい、愛くるしいというイメージだが、本書に登場するパンダは、ただ者ではない。なんと、悩める人々の相談相手と…
この絵本は仕事で悩める後輩が、隠れ家バー「竹」でパンダ先輩へ相談をもちかけるという話である。 まず初めに絵を見た瞬間、ここまでパンダとスーツが似合うものなのかと衝撃を受けた。からだの大きさも相まってかなり信頼できる先輩に見える。それでもやは…