今ではクリスマスを大事にしている主人公スクルージ。物語は、そのスクルージの過去にさかのぼる。「お金が全て」と信じていた若い頃のスクルージの元に、とある日3人の大天使が現れる。その大天使の見せる世界によって、若いスクルージの心がほどけ、動き出す、クリスマスのキセキ。
歌を歌うシーンが多く躍動感があるので、歌を知らない身としては、ついググッて歌を流しながら読み進めてしまう。絵本の上でミュージカルが始まる一冊。
物語はシンプルなのに、毎日を忙しく過ごす人に、人生において愛がなにか、“ハッと”する気付きをくれる。大切な人と物語を共有していただきたい。
ページごとに出てくる歌を流しながら、ミニミュージカルとして楽しむ、心ほっこり本。