皆さんこんにちは。今日は夕木春央の『十戒』を紹介します。
あるきっかけで個人所有の小さな無人島に集まった9人のうち、1人が殺されます。犯人からのメッセージにより、残された人々に課された戒律は「決して殺人犯を見つけてはいけない」でした。
物語の主人公は、美大浪人生の里英です。彼女は父と共に、伯父が遺した無人島へ渡ります。この無人島でリゾート開発の話が持ち上がり、その関係者とともに視察を兼ねた息抜きに参加したのでした。
しかし、すぐに里英は事件に巻き込まれていきます。通常、このような状況では主人公や探偵役の登場人物が推理を進めて犯人を探し出すのですが、本作では犯人探しは厳禁。犯人を探そうとしたことが原因で第二の殺人が発生します。
どのようにして物語が解決されるのか、犯人の意図はなんだったのか?
一風変わったミステリとして、是非手に取って読むことをお勧めします。