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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】 - 東野圭吾の『マスカレードホテル』 - 謎と人間ドラマの見事な融合

 

 

皆さんこんにちは。東野圭吾の「マスカレードホテル」を読みました。この物語は、連続殺人事件の捜査のために、一人の刑事が高級ホテルのフロントスタッフに扮して潜入するところから始まります。

独特な設定と展開

本作の舞台は、東京都心の高級ホテル。しかし、そこはまもなく起こるであろう殺人事件の舞台であり、刑事は犯人を捕まえるため、日々の業務に従事しながら手掛かりを探します。このホテルで次々と起こる出来事が、石ノ森章太郎の漫画「ホテル」を彷彿とさせ、様々なハプニングが物語に深みを与えています。

エピソードの細かな連携

各エピソードは、単なるハプニングではなく、連続殺人事件の捜査において重要なヒントを提供します。東野圭吾はこれらのエピソードを巧みに繋げ、読者を次々と新たな発見へと導きます。

人間関係の描写

ホテルのスタッフ、特に先輩スタッフとのやりとりや、刑事の仲間との関係性は、物語に暖かみとリアリティを与えます。この人間ドラマが、深い味わいを生み出します。

意外な結末

そして、この小説の最大の魅力は、予測不可能な結末にあります。最後まで読者を飽きさせない展開は、東野圭吾の真骨頂と言えるでしょう。

総評

「マスカレードホテル」は、ミステリー好きはもちろん、幅広い読者にお勧めできる作品です。謎解きの面白さと人間ドラマの深さが見事に融合されており、読後感も大変満足のいくものとなるでしょう。映画版もNetflixで配信されているので観てみようと思います。