HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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コミック

【書評】生存本能が試されるサバイバルホラー『アイアムアヒーロー』

『アイアムアヒーロー』は、花沢 健吾によるサバイバルホラー漫画だ。主人公は、平凡な漫画家アシスタントの鈴木 英雄。突如発生した謎の感染症により人々がゾンビ化し、混乱と恐怖が広がる中、英雄は生き残るための戦いを余儀なくされる。日常が一変する瞬…

【書評】江戸時代に甦る現代の仕事人 - 『大江戸ブラックエンジェルズ』

皆さんこんにちは。今日は漫画を紹介します。かつて少年ジャンプで1981年から1985年まで連載された平松伸二の人気漫画「ブラックエンジェルズ」はご存知でしょうか。普段は冴えない大学生、雪籐が闇に紛れて悪人(ド外道)を始末する、痛快な作品です。その雪…

【書評】神の雫続編第2巻!『神の雫 deuxieme(2)』

神の雫は神崎雫と遠峰一青がワインを巡って死闘を繰り広げる作品だが本作は遠峰の娘が主人公、そして舞台はフランス!、2巻ではなんとあの2人の息子も新たに登場!。ワクワクさせられる! 1巻に引き続き、遠峰の遺書を巡って、ワインの大会に出ている遠峰の…

【書評】石油王を口説きに中東へ『トリリオンゲーム(9)』

本作はカリスマと天才プログラマーがタッグを組んで一兆円企業を作るまでの物語だ。とうとう上場へこじつけた2人は、株価を釣り上げるため中東へ石油王を口説きに行った。 石油王を味方につけた2人はとうとう会社をタイトルであるトリリオン(1兆円)企業に…

【書評】日本酒を海外で流行らしに『社外取締役 島耕作(4)』

課長、部長、取締役、常務、専務、社長、会長、相談役、社外取締役となった島耕作シリーズ。現在は数社の社外取締役を行なっている島耕作だが、今回は日本酒を広めにニューヨークまで行った。かなりの年齢だがまだまだ働く島耕作だ。 喝采という名の日本酒を…

【書評】小学5年生の第二次成長期漫画『ヒナのままじゃだめですか? : 1』

本作は小学校5年生の男女が主人公だ。これまでは男女関係なく遊んでいたが、男女を意識し始める年齢。身体に変化が出てくる年齢のころ。第1巻では主人公のヒナに生理がきた。友達の大地と仲良くできなくなってきた。 本作は第二次成長期を題材にした漫画だ。…

【書評】神の雫続編が始まった!『神の雫 deuxieme(1)』

神神咲雫と遠峰一青がワインを巡って死闘を繰り広げる作品だが、前作で遠峰一青が亡くなってから時が経った世界が舞台。遠峰の娘が主人公となった物語だ。 物語の舞台はパリ。遠峯の娘は18歳になり、始めてワインを飲むところから物語は始まる。遠峯が持って…

【書評】『オールド・ボーイ』 - 謎に包まれた復讐と自由の物語

皆さんこんにちは。最近読んだ漫画「オールド・ボーイ」は、一言で言えば、読者を深い思索に誘う異色のハードボイルド作品です。この漫画は、10年間もの間、理由も知らされずに謎の施設に監禁されていた主人公が、ある日突然自由を得て、自分をこの状況に陥…

【新着記事】 かわぐちかいじ『イーグル』 - アメリカ大統領選を駆ける青年記者の物語

皆さんこんにちは。先週はスーパーチューズデー、アメリカの政治が最も熱くなる時期でした。この機会に、政治の舞台を背景にした熱いドラマを描いたかわぐちかいじの名作「イーグル」についてご紹介します。1998年から2001年にかけて連載されたこの作品は、…

【書評】「漫画というものの本質を、ズバリひと言でいうと、なんでしょう」「風刺ですよ」『マンガの描き方―似顔絵から長編まで』

本誌は1977年初出のものを文庫化したもので、何故今更読んでみたのかと言うと、手塚治虫自体がどういう具合に創作しているのかが知れるであろうと思ったからだ。漫画の神様の作品作りとは一体どんなものだろうか? そういう次第。まえがきで、「この本は、い…

【書評】「次に人がよりどころにするフィクションは一体何か」『まんがでわかるサピエンス全史の読み方』

幸せは虚構(フィクション)の先にある。 人類の繁栄は、人がフィクションを信じることができた(認知革命)ことによると筆者は主張する。人が信じるフィクションとは、神話や宗教、法律、国家、貨幣などを指す。これら実体がないものを信じることで高度な分…

【書評】手塚治虫のライフワーク、その最後のエピソードは1000年の恋。『火の鳥 太陽編(上中下)』

1986年から1988年にかけて小説雑誌の『野性時代』に連載された第12部は、作品として発表されたものとしては最後のエピソードで、実質的なシリーズ最終話となっている。これまで各話毎に表現方法や作風、火の鳥の扱い方など様々な変化や工夫を凝らしてきてい…

【書評】生命を弄ぶ者へ訪れる悲劇の中篇二作。『火の鳥 宇宙・生命編』

『宇宙編』は第4部で、『ヤマト編』と『鳳凰編』の間に、『生命編』は第10部なので、『乱世編』と『異形編』に挟まれている作品だ。作品発表順に読みたいこの身からすれば、どうにも少々意地悪な編集である。例え作品間の関連性が殆ど無く、作風もそれぞれで…

【書評】国際的陰謀と文化の交差点:さいとう・たかを『ゴルゴ13 第192巻「軍隊を持たぬ国」』

さいとう・たかを先生の「ゴルゴ13」の192巻「軍隊を持たぬ国」は、スリリングな展開と深い洞察力で読者を引き込む作品です。 「軍隊を持たぬ国」は、アイスランドという軍隊を持たない国を舞台に、中国人実業家による大規模な土地買収を描いています。中国…

【書評】国際的陰謀と文化の交差点:さいとう・たかを『ゴルゴ13 第192巻「軍隊を持たぬ国」』

さいとう・たかを先生の「ゴルゴ13」の192巻「軍隊を持たぬ国」は、スリリングな展開と深い洞察力で読者を引き込む作品です。 「軍隊を持たぬ国」は、アイスランドという軍隊を持たない国を舞台に、中国人実業家による大規模な土地買収を描いています。中国…

【書評】2人目のタイムリーパー『サマータイムレンダ(7)』

『サマータイムレンダ』はループものの謎解き物語だ。主人公だけがリープしていると思いきやなんと他にもタイムリーパーがいた。 『サマータイムレンダ』らループもの、青春ものの謎とかな物語だ。主人公達がいる島には影という存在がいる。影を見ると死ぬと…

【書評】位置データと思考データが見えれば・・・『トリリオンゲーム(8)』

本作はカリスマと天才プログラマーがタッグを組んで一兆円企業を作るまでの物語。今回出てくるビジネスは新しい通信事業者への参入。 主人公達のライバルである桐姫が仕掛けてきたのは一緒に通信事業者にならないかという話。主人公達はトリリオンTVがあるた…

【書評】むなしい。権力はむなしいものよ。『火の鳥 乱世編(上下)』

第9部は12世紀末、平安時代の終わり頃の時代を描く。作中では『鳳凰編』の我王のその後も描かれている。我王は、居座った権力の座はいずれのっとられる定めと、その冷酷さをむなしいと嘆く。その言葉の通り、本作では物語の前半こそ平清盛が絶対的な権力を振…

【書評】韓非子編、そして『キングダム70』

中国の春秋戦国時代を舞台に戦災孤児から天下の大将軍を目指す信と後の始皇帝嬴政を中心とした歴史漫画。 実際に戦国時代を代表する法家(法律を重視する学者)で有名な本も残している韓非子。キングダム70巻ではその韓非子を秦の国に招くことになるのだが、…

【書評】はい、今、未来から戻ってきました『サマータイムレンダ(6)』

『サマータイムレンダ』6巻。とうとう影が仲間になり影を倒せるかと思ったが、影にも人間の仲間がいたとは!というのが6巻。そう簡単には影は倒せない。 『サマータイムレンダ』はループものの謎解き物語だ。さらには青春ものときている。ループ謎解きと青春…

【書評】影が仲間になった!『サマータイムレンダ(5)』

『サマータイムレンダ』もとうとう5巻。前巻ではループしてきた影の潮が仲間になったが。潮の記憶が本巻では戻りめちゃくちゃ頼もしい仲間が増えた。 『サマータイムレンダ』はループものの謎解き物語だ。さらには青春ものときている。ループ謎解きと青春が…

【書評】潮もタイムリープしてきた!?『サマータイムレンダ(4)』

青春タイムリープ謎解き物語の『サマータイムレンダ』も4巻だ。スタートはヒロインの潮がタイムリープしてくるとこから始まる。しかしその潮は殺さなければいけない影だ。しかし、なんか雰囲気が他の影とは違う。 『サマータイムレンダ』はループものの謎解…

【書評】とうとう役者が揃った!『サマータイムレンダ(3)』

『サマータイムレンダ』も3巻今回は南雲先生視点で物語が進んでいく。とうとう物語の役者が揃ったと言える巻だ。2巻までを読み直すとまた違った視点で物語をみれる。 『サマータイムレンダ』はループものの謎解き物語だ。さらには青春ものときている。ループ…

【書評】かつて逃れたはずの地球。郷愁は募り、苦難の旅を経てでも人々はそこに戻ろうとする。『火の鳥 望郷編』

第8部『望郷編』は、STUDIO4℃によって『火の鳥 エデンの宙(そら)』としてアニメ化され、2023年9月にディズニープラスが世界独占配信し、且つ、同年11月には『火の鳥 エデンの花』というタイトルで映画も公開された。タイトルが異なるのは、ラストが違う作…

【書評】謎が少しずつわかってきた!『サマータイムレンダ(2)』

『サマータイムレンダ』はループもの青春漫画だ。一巻では影という謎の存在があったが、2巻では影の存在がなんとなくわかってきた。物語はどう動き出すのか。 この世界では影と呼ばれる人間のコピーが存在する。また、影を見る死ぬと言われている。 主人公に…

【書評】スポーツ漫画の金字塔『SLAM DUNK』

本書は『週刊少年ジャンプ』で1990年から1996年まで連載された、井上 雄彦による日本の代表的なスポーツ漫画である。物語は、不良高校生・桜木 花道が、恋愛の動機からバスケットボールに挑戦し、やがてその魅力に取り憑かれていく様子を中心に描かれている…

【書評】ループが好きな人に!『サマータイムレンダ(1)』

『東京リベンジャーズ』、『シュタインズゲート』などループ謎解き物語はいつも人気だが本作もまた、謎解きループものである。好きな人は是非読もう! 『サマータイムレンダ』は、和歌山の離島での物語だ。主人公は幼馴染の少女が亡くなったことを聞き離島に…

【書評】人間とロボットの境界を曖昧とさせる長篇と、奇妙な短篇の取り合わせ。『火の鳥 復活・羽衣編』

第6部は西暦2482年の未来を描く『復活編』。エア・カーから一人の少年が墜落死した。内臓は破裂、骨は砕け、もちろん即死だった。しかし物語はここから始まる。少年の名はレオナ。彼が目を覚ました時、視界は完全に異様なものになっていた。縞模様だけの世界…

【書評】生きることの意味とは? 輪廻転生とは?『火の鳥 鳳凰編』

シリーズ第5部の『鳳凰編』は第2部以来になる長篇作であるが、火の鳥は長篇作の方が評価が高い様に思う。本作はその中でも特に人気があるのではないだろうか。個人的にもかなり面白い作品と思っている。 舞台は8世紀、奈良時代の日本。シリーズを通して重要…

【書評】古墳時代と乱世の日本、そんな中篇二作のセット。『火の鳥 ヤマト・異形編』

ヤマト編が第3部、異形編は第11部となる。ページ数の組み合わせやら何やら編集上の事情もあるのだろう。発表順にして欲しいところだが、読んでしまったものは仕方がない。後で作品の順番を脳内補正しよう。ヤマト編で描かれるのは4世紀頃、古墳時代の日本。…