本書では、読者の能力やパフォーマンスを最大化するためのアクションや時間管理など5種類のテーマに分けた習慣術がまとめられている。また、著者が主宰するオンラインサロンHIU（堀江貴文イノベーション大学校）で活躍するメンバー自身の活動が書かれている。
仕事や人生を成功に導くのに特別な才能やセンスはいらないと著者はいう。すでにある自分の能力を臨機応変に最大化することが何より重要なのだ。しかし、人はよく、それは著者が特別だからできることであって自分にはできないと逃げ道を作り、行動しない人が多いようだ。
HIUでは、約1,000人以上のメンバーがワクワクすることを求め、また人生を楽しむための活動を行なっている。もちろんそこには人々が考えるような著者に並ぶ「特別な人」が所属しているのではなく、誰もが共に楽しめる環境がある。
評者もHIUに所属し今年で5年目になり、著者も参加するイベントで目の当たりにしたことは、著者は、人にはない何か特別な能力を持ち合わせているわけではなく、むしろわりと不器用な方だと感じたことだ。だからこそ、ビジネスに関しては人の10倍努力し、運動関係は人の100倍努力しているという。まさに、そこに尽きる。
例えば、著者は毎年ミュージカル『クリスマスキャロル』で主演として歌って踊っているが、初演の当時、スキップが出来なかったそうだ。それを知った時はかなりの衝撃を受けたが、著者の現在の成功や活躍はそういうことなのだと思う。どんなことでも、できないから、苦手だからやらないという選択をするのではなく、たとえ恥をかいたとしても自ら歩み寄る。できなくても挑戦する。努力する。そういった姿勢の積み重ねであり、そこが他の人との違いであり、優れたところなのだ。
そんな著者が本書で紹介するメソッドを実践すれば世の中の状況に惑わされず、誰もが自分の望む人生を歩むことができる。また、HIUで活動すれば、より、自分自身でそれを実感することができるのだ。
HIU（堀江貴文イノベーション大学校）
http://salon.horiemon.com/
