本書では自分らしい楽しい仕事の仕方、働き方、最幸の毎日を過ごすためのきっかけについて書かれている。
著者は書道家として活躍しているが、ここ数ヶ月はClub houseでアイコンを使ったミニ個展を行ったり、人生やビジネスについて話しをし、毎日様々なルームを飛び回り、「Club houseは楽しくてしょうがない。これは、自分のために作られたアプリなのではないか」といつも語っている。まさにこの感覚が本書でいう頑張るのではなく、ただ楽しむということだろう。結果としてClub houseをやりながら書く作品はより良いものになっているそうだ。
評者もClub houseは毎日寝不足になる程、頻繁に聴いているが、生きていく上で非常に重要な教えや経験談を聞くことができ、もしかしたら、これらの話を聞くために会社から離れることになったのではないかと思うほどだ。また、評者の過去の書評をいつも読み、評者の仕事についてとても心配してくれていた人がいたと知り、とても嬉しく感激した。現在は部下たちの願いもあって、同業者へ事業承継したが、Club houseが面白すぎて会社へ行く時間がもったいないと感じるのが現実だ。
また、著者は若い頃から対談することが多く、とても得意でもあるそうだ。先日は評者が所属する堀江貴文イノベーション大学校(HIU)の主宰者である堀江貴文氏と対談し、評者もリアルタイムで聴いていた。その時の様子についても著者は約400名のClub houseの聴衆へ「ホリエモンの活動は自分のためではなく、世の中のため、人のために行い、日々マーケティングを続けている。話しをしている時も目をキラキラ輝かせ、とてもピュアな人」と語っていた。評者もそう思う。
このように仕事はスキルやテクニックで勝負せず、また、頑張って努力をするものでなく、人に提供する喜びに溢れることが成幸なのだと言う。