『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』著者:マッツ・ビルマーク スーサン・ビルマーク(文響社、2017/8/16)
タイトルの通りスウェーデン語を和訳した書籍だが、和訳本特有の難しい言いまわしがなく、読みやい編集になっている。
1章ごとの最後に参考書のようなポイントを箇条書きしてまとめてあり、復習して理解できるようになっている。
人間は目で見た色彩で心のバランスをとる感覚が備わっている。暖色、寒色のように寒暖を調整する感覚や、膨張色のようにモノの大きさを左右させる感覚、消防車などの緊急車両や信号など危険を察知するように色の構成に絶えず感化している。
自分自身に置き換えても急に部屋の模様替えをしたくなったり、日々の洋服、ネクタイの色を変えたりしているのもこの感覚が働いているのではないかと思う。
しかし、雑誌などでは流行色などその時々によってトレンドカラーというのも発信されているが、そういうのを追っかけてすぐ飽きてしまったりするのは自分が本当はどうしたいかをよく考えていない場合がある。
最終的に自分独自のカラーをつくることができるのは自分だけ。勇気を持って色選択の習慣を身につければ人生はワクワクする旅に変わるだろう。
スウェーデンは世界幸福度調査では常に上位入りしている北欧諸国のひとつだが、厳格主義、完璧主義など生真面目な国民性など日本と似ていて、かなりのストレス社会だそうだ。自分を大切にし、自分らしい生き方へと少しずつ軌道修正していけば、周りの人も大切にできる人も増えていくでしょう。