HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】感覚の彼方へ - 視覚障害者の世界観を探る  『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

皆さんこんにちは、この本は視覚障害者の視点から世界を見る方法を探求しており、その中で多くの興味深い視点と洞察を提供してくれます。
例えば・・・

服の選び方
視覚障害者が服を選ぶ方法は、視覚に頼ることができないため、触感や形状、素材感など他の感覚を利用します。また、他人の意見やアドバイスも参考にします。これは、視覚以外の感覚を駆使して日常生活を送る視覚障害者の生活スキルの一例です。

3次元的にものを捉える
視覚障害者は触覚や聴覚、さらには嗅覚を駆使して、物体の形状や位置、距離を理解します。これは視覚に頼らない空間認識の一種で、非常に独特なスキルと言えます。裏や表、上下の概念にとらわれず「死角がない」のです。

点字識字率の低さ
意外なことに、視覚障害者の中には、点字を読むことができない人が多いです。これは、点字の学習が困難であること、または必要性が低いと感じる人が多いためです。テクノロジーの進歩により、音声読み上げソフトウェアなどの補助技術が普及していることも、この傾向に寄与しています。

まとめ
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」は、視覚障害者の視点から世界を理解する方法を深く掘り下げた本です。視覚障害者とのコミュニケーションや理解を深めるのに役立つだけでなく、視覚以外の感覚をより活用することの重要性を教えてくれます。この本を読むことで、私たちは自分たちの視覚に頼りすぎていることを再認識し、視覚以外の感覚をより活用することの重要性を学ぶことができました。視覚障害者の視点から見た世界は、視覚に頼らない多様な感覚と独特なスキルを活用しており、その生活スキルと感覚の鋭さには深く感銘を受けました。