HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】鍋を磨く、道が開ける。『三流シェフ』

料理のカリスマの自伝。挑戦とはなにか。皿洗い何年といった単なる努力話ではない。他の人が避けるところにこそチャンスがある。その1つが鍋磨き。誰よりも早くきれいなだけでなく、磨く間にも活路を見出すアンテナを張り続けた。

若い禅僧がただ座しているようで、仏道という大海原に正面から挑むような、まさに料理「修行」。この16歳から28歳の約12年が、後の39年を差し置いて本書の3分の2を占める。

充分に技術を身に付けたころに師から一言、「セ・パ・ラフィネ(洗練されていない)」。後にその師から著者の代名詞「JAPONISÉE(日本化)」と評価され、2019年には同名の書を出版。まだ求道の旅は終わらない。3年後の70歳から新たな扉を開く。洗練さを求めて、無心で料理に取り組むために。

『三流シェフ』
作者:三國清三
発行日:2022年12月14日
メディア:幻冬舎

三流シェフ (幻冬舎単行本)