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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】深海魚仲間を見つけに行こう!『今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト』

 

HSPと言われる、生まれつき繊細な人がいる。日本では「とても敏感な人」「敏感すぎる人」と訳されているが、著者は親しみを込め「繊細さん」と呼んでいる。そんな繊細さんは生まれつきもつ繊細さを、もっと大切にしていい。むしろ繊細さを大切にすることで元気になるのだと、本書は伝えている。

そのためには、
1、成果主義から一歩外に出て、自分のためだけに、感じたり味わったりする時間をとる
2、繊細さを、まずは自分の幸せのために活かす
ことが大切となる。

「心が喜ぶもの」や「自分の本音」に目を向けてあげること。とにかくまずは自分を大切にする。これってすごくわがままなことにも思えるけど、大切な考え方だと思う。自分を大切にしない人は周りの人も大切にできないし、自分が幸せじゃない人は到底周りを幸せになんてできない。まず自分ありきなのだ。

そんな繊細さんが成長する時期にはアウトプットが増えるそう。自分の好きなものや感じたことを発信することで、価値観の近い人たちに出会える確率が上がる。そしてここでの注意点も、本音を大切にすること。表現の「結果」ではなく、「表現する時間そのものの幸せ」を大切にする。飾ったり妥協したりせず、自分の思いにぴったりくる表現を粘り強く探すこと。そうして発信を続けることで、深く共感し合える”人生の同期”に出会える。

しかし何よりも大切なことは、自分の資質に気づき、自分で自分を認めてあげること。そして繊細さを、克服すべきものではなくいいものとしてとらえる。

そうか、別に無理に周りに合わせなくていいのか。本書を読んで、評者もだいぶ気が楽になった。

人付き合いに疲れてしまった人(ほとんどの人がそうかもしれない)は、ぜひ読んでみてほしい。きっと自分を取り戻すきっかけになる本だと思う。