前号は電子版で読んだので、次は紙版を購入してみた。豪華著名人へのインタビュー記事や万博特設ページがあり、豊富な内容なので電子版でも十分楽しく読めるのだが、やはり紙には紙の良さがある。思えば雑誌というものを久しく買っていなかった。表紙に映る田中里奈さんを見て、学生の頃わくわくして雑誌を買いに行っていたことを思い出した。何が載っているんだろうと想像する、あの時間も雑誌を読む楽しみのひとつだった。
今号は人生を楽しむためのヒントが詰まっているように感じた。なかでも、ジャーナリスト、作家である佐々木俊尚氏と堀江貴文氏の対談記事が面白かったので、そこから少し、佐々木俊尚氏の言葉を引用したい。
”VRやARが変化していくと世界中にTwitterのような空間があって、その世界の中で自分が今どのあたりにいてどう見えているのかっていうことが、空間的に俯瞰できるようになる。そうなってくると、だんだん自分がいる場所とか、世界とどうつながっているのかとか、もっと明確に自分の皮膚感覚で感じられるようになると思うんです。そうすると、因果関係、時系列ではなくても気持ち良く生きられるんじゃないかと思います。”
逆に言うと、因果関係や時系列でばかり物事を考えるから、人は生きることが苦しくなるんだろうか。自分はどの位置にいるのか、自分のいる範囲はどれくらいなのか、空間を意識すること。それが生きる実感につながる。難しいけど、とてもおもしろいと思った。佐々木俊尚氏の新著「時間とテクノロジー」も本書で紹介されていて、とても面白そうだ。
本書には著名人だけでなく、HIUで人生を楽しむ人たちも多く登場する。彼らの行動原理はシンプルだ。「やりたいからやる」それだけである。因果関係で物事を考えているわけではないのだ。何かになるため、成功するために好きなことを探し出す。そういう人も多いけれど、そもそも自然体でいて、好きなことを好きなようにやっていたら、少なくともその瞬間は幸せでいられるんだから、それでいいんじゃないか。それをしていられる場所として、オンラインサロンを活用するのはとても良いことだと思う。そこで仲間ができたりして、生きている実感を得られたりしたら、それはとても素敵なことなんだろう。
オンラインサロンに興味がある人、HIUに興味がある人、人生をもっと楽しみたい人はぜひ読んでみてほしい。個人的には紙版がおすすめだ。