HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】デビュー作にして、圧巻のクオリティ。狙撃兵として生きる道を選んだロシア少女を描いた時代小説『同志少女よ、敵を撃て』。

舞台は第二次世界大戦のソ連。年代はナチスドイツがソ連に侵攻中の1942年〜。主人公は16歳の少女・セラフィマ。悲劇が突然セラフィマを襲う。セラフィマが平和に暮らしていた、40人が暮らす小さな村を突如ドイツ軍が侵攻する。母を含む全村人が、目の前で惨…

【書評】デビュー作にして、圧巻のクオリティ。狙撃兵として生きる道を選んだロシア少女を描いた時代小説『同志少女よ、敵を撃て』。

舞台は第二次世界大戦のソ連。年代はナチスドイツがソ連に侵攻中の1942年〜。主人公は16歳の少女・セラフィマ。悲劇が突然セラフィマを襲う。セラフィマが平和に暮らしていた、40人が暮らす小さな村を突如ドイツ軍が侵攻する。母を含む全村人が、目の前で惨…

【書評】性格が意固地っつーか、貧乏性っつーのか、ウケそうもない音ばっかしに魅かれちゃうのよ。ブルース、ソウル、レゲエ。『POWER FOOL』

狩撫麻礼と守村大とのコンビ作品『ラスタ牌』の主人公である下山と麻雀仲間の三人が別名義(?)で登場して活躍するロックバンドモノの漫画である。『ラスタ牌』同様、コメディ基調でサクッと読める快作。 実は私的には『ラスタ牌』よりもこちらの方を先に読…

【書評】生命科学界の大谷翔平!研究者兼経営者。二刀流で挑む高橋祥子『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。⁡サイエンス(科学)には2つの側面がある。①アートな面、②実利的な経済社会…

【書評】生命科学界の大谷翔平!研究者兼経営者。二刀流で挑む高橋祥子『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』

YouTubeの討論番組でお見かけする高橋祥子 先生。ジーンクエストというゲノム解析サービスをする会社を設立、同社代表取締役。考えとか、話の切り口が凄く面白くって、著書を読書。⁡サイエンス(科学)には2つの側面がある。①アートな面、②実利的な経済社会…

【書評】営業とは想像力だ。購入後の”その先”を、お客様に理想のものとして想像していただけるかで決まる。『お客様が教えてくれた「されたい」営業』

著者は、自らの営業支援の経験を元に、セールスエバンジェリストとして、セールスモデルの研究、開発、講演を行なっている。 コロナ禍以降の営業環境には、三つの機会損失が挙げられる。・つながらない・会えない・買ってもらえない本書を上梓することにした…

【書評】営業とは想像力だ。購入後の”その先”を、お客様に理想のものとして想像していただけるかで決まる。『お客様が教えてくれた「されたい」営業』

著者は、自らの営業支援の経験を元に、セールスエバンジェリストとして、セールスモデルの研究、開発、講演を行なっている。 コロナ禍以降の営業環境には、三つの機会損失が挙げられる。・つながらない・会えない・買ってもらえない本書を上梓することにした…

【書評】女性の活躍が目覚ましい『SALON DESIGN vol.13』

『SALON DESIGN』(通称:サロン本)とは、HIUメンバーが制作する季刊誌である。今号ではHIUで活躍する女性が3人紹介されている。 堀江貴文講演会全国ツアー佐賀県実行委員長:松永 知子さんの記事では「経験ゼロでも講演会を成功させる10箇条」が列挙されて…

【書評】こんな教科書があったら、もっと歴史や経済の授業は楽しかったはず『まんが 江戸時代の経済入門』

時代を超えて経済の歴史を勉強している犬のアイタローが江戸時代にやってきた。猛暑の中、勢いでやってきたアイタローは疲れのせいもあったのか突然倒れてしまう。そして、偶然にも身分を問わず誰にでも商売について教える大福塾の先生に助けられた。大福塾…

【書評】オタクライフを末長く楽しみたいので婚活をすることにしました『オタク婚活はじめます』

オタク趣味を楽しむ人生を送るために婚活をしよう。一言でいうとそんな内容です。オタク専門の結婚相談所をしている筆者が、オタクだからこそ結婚はした方がいいという持論をデータとともに展開し、どうしたら婚活バトルフィールドで勝ち残れるかを一つ一つ…

【書評】ラスタ(RASTA):a.聖なる 俗なる 高貴な 乞食的な 捨て身の『ラスタ牌』

果たして、漫画原作者である狩撫麻礼が麻雀に興じていたのかは知らない。少なくとも私にはそのイメージは湧かないのは確かだ。本作は、別冊近代麻雀にて1982年から1985年に連載された。意外に長期連載である。作画は守村大。まだまだポッと出の頃からの連載…

【書評】自分の人生、周りの意見など気にせず、何でも自分の好きなように挑戦した方がいい『あなたの人生はいくらですか?』

著者は、高卒者の約4割、大卒者の3割が就職後3年以内に離職している現状を目の当たりにし、その原因は、就職や転職の際に必要な情報が少なく、業種や職種の見込み違いなどにより起こるものだと考えたそうだ。そして、誰もが自分の人生設計ができ、就職や転職…

【書評】自分の人生、周りの意見など気にせず、何でも自分の好きなように挑戦した方がいい『あなたの人生はいくらですか?』

著者は、高卒者の約4割、大卒者の3割が就職後3年以内に離職している現状を目の当たりにし、その原因は、就職や転職の際に必要な情報が少なく、業種や職種の見込み違いなどにより起こるものだと考えたそうだ。そして、誰もが自分の人生設計ができ、就職や転職…

【書評】温室って居心地がいいわけじゃない。『温室デイズ』 

「社会はもっと厳しい。中学校生活なんて温室みたいなもんだ。」と先生たちはよく言う。先生や大人たちに守られた中学校という温室のなか、色々と面倒なことと戦う女子生徒の物語である。 「みんなちゃんとしようよ。まともになろうよ。」とクラスの前でみつ…

【書評】容姿・資格・学歴・肩書き・実績、錯覚資産は重要『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

YouTubeを見るとき、動画はどうやって選ぶだろうか?。サムネイルとタイトルをまず見て選ぶだろう。内容よりも再生数の初速はタイトルとサムネイルできまる。人生も勘違いさせることが重要だ。 本書はタイトルの通り『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさ…

【書評】なんてこった。このシリアスな気分——恋した!『ルードボーイ』

骨太なヒューマンドラマ、反時代的な主人公の言動という作品が多い狩撫麻礼だが、本作は何故か知らねどちょっと違い、あんまり思想的な感じは無く、どうしちゃったのかは分からないが、全体的にユーモラスですらある。それら骨太系の作品に先んじて読んだの…

【書評】定年後でも遅くない『40歳を過ぎて英語をはじめるなら、TOEICの勉強は捨てなさい。』

「英語を話したいけど、40歳を超えたので習得できるか不安‥‥」そのように思う人は少なくないはず。しかし、「学ぶのに遅すぎることはない」と著者はいう。ただし、「TOEICのような資格に固執するのではなく、自分の得たい結果を考えて学習方法を工夫すること…

【書評】僕はつまずかないぞ。僕だけは今後も決してつまずかない。『青の時代』

知人が、三島由紀夫が好きだと言う。そう言えば読んだことなかったな、と思ったので読むことにした。存在や死に様は知っていたし、どういう経緯で出演したのかは存じないが、彼が主演した日活アクション映画も観たことはあったものの、いかんせん執筆したも…

【書評】一流のチャンピオンとは、言葉に絶望した果てに拳の雄弁さに賭ける男のことだ。『ナックル・ウォーズ』

狩撫麻礼と谷口ジローのコンビで描くボクシング漫画は、『青の戦士』以来だ。三度目の監獄は、男を徹底的に苛まさせた。恐怖に打ち克つ為には信仰が必要だった。ボクシングという名の。その男の名は森山。刑期を終えた森山は、尚も尾行を続ける警察に向かっ…

【書評】コミュニケーションは無視することで機能する『他人の言葉をスルーする技術』

会社に勤めていると気が滅入ることが多い。突然の人事異動、ご乱心状態の上司の世話、説明過多を求める部下。あぁ、やってられない。おそらく、地球上の全会社員がそう思っているに違いない。 特に可哀想なのが病んでしまう中間管理職だ。迷走する上司の世話…

【書評】‥‥敷居の低いストック収入『レンタルスペース投資の教科書』

新型コロナウイルスによる経済活動の自粛。長引くウクライナ情勢によるモノの値上げ。平均寿命が延びているのに賃金が上昇しないことで発生した“老後2000万円問題。世間の関心は確実に貯蓄に向いている。 バブル崩壊後30年間、日本の平均給料は横ばい。労働…

【書評】‥‥敷居の低いストック収入『レンタルスペース投資の教科書』

新型コロナウイルスによる経済活動の自粛。長引くウクライナ情勢によるモノの値上げ。平均寿命が延びているのに賃金が上昇しないことで発生した“老後2000万円問題。世間の関心は確実に貯蓄に向いている。 バブル崩壊後30年間、日本の平均給料は横ばい。労働…

【書評】人々の行動を分析してお金に変える『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』

著者は吉本興業のお笑いコンビ、キングコングの西野亮廣氏。累計発行部数70万部を記録した絵本『えんとつ町のプペル』の脚本・監督を務めている人物。 この書籍は、絵本をヒットさせるために超分業制を取り入れて各クリエイターの得意技を合わせることで作品…

【書評】コミック版!境界知能とは?『ケーキの切れない非行少年たち』

ケーキがあります。3人で食べるにはどうしたら良いでしょうか?りんごが5つあります。3人で食べるにはどうしたら良いでしょうか? 本作はベストセラーとなった新書のコミック版である。全5冊、是非多くの人に読んでいただきたい本だ。 本作ではIQが70-85の境…

【書評】すべての歌はラブ・ソングである! そして限りある者のみが愛について歌い、語る資格を持つ。『LIVE! オデッセイ』

漫画原作者である狩撫麻礼には、幾つかのテーマが苔の様にこびりついている。ボクシング、ジャズ、ブルース、レゲエといった音楽、そして遁世。或る日、行方をくらましていた男が突然帰ってくるというパターンは少なくない。本作もその一つである。インディ…

【書評】愛しすぎは病気。『愛しすぎる女たち』

人生最大の悩み = お金で買えない人間関係、という方は多いのでは。なかでも「彼を全て許し、ひたすら我慢し、情緒不安定になる、愛しすぎている女性」に焦点を当てたこの本。好きになりすぎて尽くしすぎて失恋して、、の繰り返しを悩むそこの貴女!考え方を…

【書評】変化の速い時代に対応するためのパラレルキャリア『おじさんの定年前の準備、定年後のスタート ~今こそプロティアン・ライフキャリア実践! ~』

コロナ渦を遡ること10年前は、スマートフォンの進化や各種SNSの浸透、世界的に進んでいる新しい社会づくりについて人々は予想できていなかった。コロナの影響を受けて各種サブスクリプションサービス、オンラインミーテイングツールZoomやUber Eatsの出現な…

【書評】俺は誇りもなく、かわりに絶望もないこの稼業を今後も続けるつもりである。転職は思いつかない。『ハード&ルーズ』

狩撫麻礼の追悼本『漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018 《そうだ、起ち上がれ!! GET UP . STAND UP!!》 』を読んで、まんまと沼に入り込んでしまった私。何十年振りかに狩撫麻礼原作の漫画を、まあまあ大体昔読んだ順に読み出した。まず、『青の戦士』だが、こ…

【書評】平成と令和で大きく変わったお金のルール『見るだけでお金が貯まる賢者のノート』

大学を卒業後、サラリーマンとして定年まで仕事を全うした著者が築いた金融資産は1億円。試行錯誤して体得した賢いお金の残し方が学べる一冊。 1989年に初めて導入されたときの消費税率3%、現在は10%。30年前の会社員の平均所得425万円、現在433万円。8万…

【書評】感動してしまったら人は容易に道を踏み外す。『漫画原作者・狩撫麻礼 1979-2018 《そうだ、起ち上がれ!! GET UP . STAND UP!!》 』

私にとって、彼の作品との出会いは衝撃を通り越して、って言うか、なんと言っていいか分からない位のものだった。狩撫麻礼、漫画原作者である。この名前、”かりぶまれい”と読む。カリブ海とボブ・マーレイを合わせたペンネームだ。初めて読んだのは、谷口ジ…