HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】ビジネスでフォースが注目されている!?『東京藝大美術学部 究極の思考』

今ビジネス業界ではMBAではなくMFAが重要視されているらしい。MFAとは美術学博士のこと。ビジネスにアートとはなかなか結びつかない人が多いだろう。著者はアートの追求そのものが自己覚知、そして論理的思考を育てると述べている。そしてその力を理力、フォ…

【書評】会社に縛られないスラッシャーとして生きる選択『スタンフォード式 世界一やさしいパラレルキャリアの育て方』

スラッシャーとは、肩書きをスラッシュ(/)で併記し活躍する人たちのこと。所謂、複数の肩書きがあるということだ。そのスキルのレベルは、趣味でもプロでも関係ない。まず大事なのは、自分の肩書きを名乗ること。それが結果として仕事につながる可能性が…

【書評】理屈でわかれば愚痴や不満はなくなる。『図で考えると会社は良くなる』

著者は、大手音楽制作会社やPR会社等で経理・総務・IPO業務などを経験。その後独立し、業務改善、組織改善、業績改善のための社員研修やコンサルティングなどを行なっているそうだ。本書では、自らの経験やこれまで出会った会社・組織から得た知恵の数々を、…

【書評】食べるデトックスを始めよう!『医師がすすめる 少食ライフ』

医師が語る健康の本って何か信用ならないだろうか。おそらく医師の経験や知識、エビデンスに基づいているからだろう。デトックスしたいがデトックスをどこから始めていいのか迷子になっていたら、まずこの著書を読むことをお勧めする。 私はデトックスという…

【書評】帯広開拓民のドラマから垣間見える明治日本の原風景『チーム・オベリベリ』

時は明治、武士という職が消え困難に直面する一家の長女カネは横浜のキリスト教学校から、兄の銃太郎、亭主の勝を追い北海道の十勝地方開発の先陣を切る“晩成社”の開拓民として大自然の原野へ赴く。 原野を開墾し広大な農地を獲得する事を目的とする開拓団に…

【書評】40歳で無くても読もう!『40 翼ふたたび』

40歳、人生の半分が終わった。いいほうの半分が。40歳で会社を辞めてプロデュース業を始めた喜一の元を訪れる40代の依頼人たちが人生の後半に希望を見出す感動小説。 もうすぐ不惑の40歳。会社も家でも日常は惑わされっぱなし。この先何を楽しみに生きたら良…

【書評】トップの言葉が会社の命運を左右する。『ビジネスに革命を起こすトッププレゼンテーションの技術~The Age of Top Presentation』

著者は、イベント企画制作のプロフェッショナルとして、「イベントプロデュースを通じて世界中に幸せを届ける」ことをビジョンに掲げ、これまで数々のPRイベントや社内イベントを手掛けてきた。イベントの主な目的たるブランディングには、外部に向けたエク…

【書評】研究ってのは超熱い。『チ。-地球の運動について-』

【 タイトルの通り本作は地動説についてのまんがだ。地動説とは今では当たり前だが、地球が回っている。地球が中心ではないと言う説だ。地動説を唱えることは宗教に反することであり当時はすぐに処刑にもなった。そんな地動説を唱えたものたちの物語だ。 物…

【書評】NetflixではあYOKO FUCHIGAMIと冨永愛のコラボも!『つくるひとびと クリエイター71人のパワー・ワード』

いやー、こんな贅沢な本が出るとは。本書はクリエイター71人のパワーワードを集めた本だ。最前線で活躍するクリエイターが絞り出した言葉を集めた最高傑作。 本書では71人のクリエイターが登場する。あのパリコレNo.1モデルのアルセーヌ・ダルタニアンや天才…

【書評】反捕鯨の背景『白鯨』

白い巨鯨「モビー・ディック」を追う「ピークォド号」の物語。乗組員である主人公「イシュメール」の手記という形式で描かれているが、彼自身は殆ど登場せず、事実上船長「エイハブ」の復讐劇と言える。途中鯨や船についての蘊蓄が入るなどして話が脱線する…

【書評】自分に自信がない人は、自分が自分を褒めるのが足りてないだけ『パンダのパンツちゃん』

本書は、250冊以上の絵本を出版する著者による初のキャラクターコミックである。主人公は本書を読んでいる「自分自身」それぞれの状況での問いに対して想像しながらストーリーを読み進めていくスタイルはなかなか面白い。また、鉛筆で描かれた優しいタッチの…

【書評】会社の存在意義とは。『稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方』

稲盛和夫は、「盛和塾」という経営者の集まりを長年続けていた。真摯に経営を学びたい経営者が入塾し、全国、そして海外にまで会員が広がり、国内56塾、海外48塾と、「組織」といっても差し支えないであろうほどになっていたが、2019年末に閉塾した。その時…

【書評】こんな世界観を持っていたなんて。『累々』

元SKE48の松井玲奈さんが書いたこの小説は、5つの短編で構成されている。かと思いきや、最後はすべての伏線が回収され、一つの物語に大変身。久しぶりにあっと言わされてしまった。 マリッジブルーのコーヒーショップ店員、彼氏の友達とセフレになってしまう…

【書評】組織の法則早見一覧『図で考えると会社は良くなる これからの組織経営論』

会社で評価が上がらないのは上司のせいでも自分のせいでもなかった!?どんなに仕事を頑張っても会社でなぜか評価が上がらない。よくある話だがいざ自分がその立場になるのはイヤ。思っていてもあなたの会社では避けられない未来かも??なぜこの悲劇が多く…

【書評】先が読めない時代に「のれん分け」を利用する!『21世紀型「のれん分け」ビジネスの教科書』

直営店舗、フランチャイズ、のれん分けの違いがよくわからない?今まさに、のれん分けビジネス開始の時期が到来していますよ!この著書は、ビジネスを始めたいがどう始めてよいのかわからない方にうってつけの教科書である!さて、内容はいかに?! のれん分…

【書評】人生をバラ色に!『不安を、ワクワクに変えよう。』

今のご時世、なんとなく不安を感じていませんか?なんだかすっきりしない、なんだか心配、なんだか不安、この「なんだか」って結構曲者で解決法がないんですよね。この著書は、もやっとした不安をワクワクに変えるコツが61個詰まっています。この機会にワク…

【書評】シェークスピア作品が好きになる『シェークスピア「夏の夜の夢」に、なぜ妖精がでてくるのか?「偉いさんのハラハラドキドキ」を楽しむ時代背景があった。』

シェークスピアの芝居を一度でも見たことのある人はどれくらいいるのだろうか。前書きで著者は"まるで学芸会のようだと思われたのではないだろうか。シェークスピアの芝居の筋立ては童話のようだし、演技も大げさだから学芸会に思えてしまう"と述べるに留ま…

【書評】世界最高の人生戦略の書『孫子の兵法』

言わずと知れた兵法書。大昔の中国春秋時代に書かれたものであるにもかかわらず、今なお数々の人々に恩恵を与え続けている。その孫子という人物とは、当時の軍事思想家である孫武であろうとされているが、いまいちはっきりとはしていない。三国志の主要人物…

【書評】2巻目でたよ!『ザ・テクノロジー 2030 マンガでわかる すぐそこの未来に備える最新技術』

最新テクノロジーがマンガ学べる唯一無二の本書。2巻目出たよ!今回も前作に負けず、一章ごとに一巻にできるんじゃないかと言うほどの濃密な仕上がりになっています! 二作目の本作は『パワードスーツ』、『培養肉』、『天気予報&気候予測』、『テック2021…

【書評】百貨店は、メッセージを伝えるワクワクする美術館『不安を、ワクワクに変えよう。』

不安は、取り除いてもまた次の不安がやってくるそうだ。たとえ不安があったとしても、それ以上のワクワク感を持てばそこから物語が生まれ、それを共有することにより不安を乗り越えられるそうだ。 本書では、物語の一つとしてショーウィンドーを紹介している…

【書評】経営者の基本の条件は熱意。『経営秘伝―ある経営者から聞いた言葉』

書名に書かれている「ある経営者」というのは、経営の神様と呼ばれる松下幸之助のことを指す。著者は、22年間に亘って松下氏の側で仕事をしてきた。その間に得てきた松下氏からの教えをしたためたのが本書であるが、松下翁が滔々と述べる話を聞き書きしてい…

【書評】気づきとか学びとか、ほんとはどうでもいい。『本の読める場所を求めて』

「人の読書離れを憂うな」こんな言葉が本書にでてきた。ほんとそうだと思った。読書が好きな人にとって、読書とは何だろうか。楽しい、好き、趣味。それだけだ。ほんとは気づきや学びとかどうでもいい。楽しければいい。人の読書離れを憂う必要なんてないの…

【書評】 ロンドン在住、@May_Roma(めいろま)が140文字を超えて語る『日本人が知らない世界標準の働き方』

ロンドン在住、元国連職員の谷本真由美さんの著書。彼女の主戦場はTwitter。フォロワー100,000人強を誇り、May_Roma(めいろま)として、舌鋒鋭いツイートを展開する。そんな彼女が記した本書。 エビデンスのない情報や、フェイクニュースが飛び交う現代社会…

【書評】部下に教えないことが成長を促すはずがない『世界基準の上司』

タイトルに書いたがそんな経験はないだろうか、上司は知っているのに教えてくれない「それが成長になるんだよ」と言わんばかりに。そんな古臭い上司でなく、世界基準の上司はどんなものかが本書には書いてある。 本書の目次はこうだ。第1章 世界基準で活躍す…

【書評】未来が見える!未来は明るい!『THE TECHNOLOGY 2030 マンガでわかるすぐそこの未来に備える最新技術』

この本を書いている人は未来人なのかなと思った。いろんなジャンルの最新テクノロジーをマンガで親しみやすく伝えている。まるで成毛 眞さんの『2040年の未来予測』のアンサーブックである。 成毛さんの書籍で印象に残っているのは、「超高齢社会」「自然災…

【新着記事】新入社員の教科書?『「一緒に働きたい」と言われる人の仕事術』

著書はInstagram フォロワー25万人のayaさん、普段はOLの仕事をしながらSNSで仕事術などを発信している。 会社勤めをする様になって学校では教えてくれない会社の暗黙のルールがあることを知った。会社に入って誰かが教えてくれるでもなく、会社の雰囲気で、…

【書評】奇人変人の集まりなんだけど、それで片付けてしまってはもったいない。『東京藝大美術学部 究極の思考』

「なんだか七面倒くさそうで、取っ付きにくそうだなぁ」と、思いながら読み始めた本書。意に反して、というか、意外な展開を見せつけてくれて、結果的には甚だ面白く読めた。 著者は現在、ビジネスパーソンや一般の人々、または企業向けに、アートやデザイン…

【書評】彼の生きた証、今を生きるということ『「がんになって良かった」と言いたい』

著者は去る6月6日の朝、最後まで病と戦い亡くなった。痛みに耐え、携帯を持つことも辛いはずなのにTwitterやnoteに想いを綴り、大学のオンライン授業も病室で参加し、体が衰弱しても歩行訓練に挑み未来のために前向きだった。そんな著者が自分に残された可能…

【書評】笑ってビジネスに活かそう『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』

ビジネスエリートってそもそも何?と言うのは無粋なので横に置いておいて、今まで一度も落語に触れたことのない人でも落語の知識をざっと身につけられる本書。著者は大手アパレルメーカーで勤務後、立川談志18番目の弟子として入門した前座名は立川ワコール…

【書評】8ページで孤独を語る村上春樹の世界『スパゲティーの年に』

村上春樹ほど好き嫌いが分かれる作家はいないだろう。人間の心の中をこれでもかと抉る描写の数々によって、まるで自分の心の内を見透かされるような気がしてくる。この著書は人間の孤独をたった8ページで読者にたたきつけてくる名著である。 「一九七一年、…