HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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ライター:天川晃利

【書評】料理の基本はこの一冊『料理の四面体』

世界のあらゆる料理に共通する単純で明快な原理、そんなものが果たしてあるのだろうか?疑って開いた本書のページ。めくればめくるほど、料理の本質が見えてくる。 本書の特徴として説明が丁寧である。そのおかげで肝である、料理の四面体がすっと入ってくる…

【書評】親という既成概念『まずは親を超えなさい!』

タイトルでは「まずは」と謳っている、という事はこの先がある。この先に待ち構えているものはとても身近なものであり、ある意味厄介なものかもしれない。なんとなく想像ついてる方はいると思うが、それの乗り越え方とは? 著者である、苫米地氏は脳機能学者…

【書評】命ある時、すべきこと『メメント・モリ』

「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」本書を開くと、まず飛び込んでくる魂のメッセージ。この言葉はその時の自分の気持ちを測るバロメーターのように感じる。あなたにはどう感じましたか。その何とも言えない気持ちのまま、本書に飛び込んで下さい。 生…

【書評】あなたはあなたが思うがままに時間を過ごしていますか『モモ』

本書のテーマは「時間」。人それぞれ時間の使い方は違う、そして得られる物も。時間という有限なものを通して見られる人間模様が面白い。本書を読めば時間について改めて考えるきっかけになるかもしれない。 400ページあるが、物語自体のテンポは良く、サク…

【書評】ある書店が閉店するまでのノンフィクション『傷だらけの店長〜それでもやらねばならない〜』

書店数の推移、2000年には約21000だったのが2020年には約11000と約半分に減った。その中の1つに本書の書店も含まれている。時代の波に逆らえず、愚直に本を愛した店長が最後まで抗った物語。忙しかった時期もあったが、近くに大型書店が出来て徐々に客足が…

【書評】無意識の世界『ユングの心理学』

自分でも気付いていない、未知の自分。それは時に夢として反映される事がある。無意識は身体的と心理的の2つある。身体的なものは心臓が脈を打ったり、脳が指令して体温を調整をしたり、不随意的なものである。これは想像しやすいと思うが、心理的な無意識…

【書評】人それぞれの道『学校』

1970〜80年代、東京都江東区にある小松川第二中学校の夜間学校での話。そこは「内鮮結婚」「南米移民」などの国策の影響により日本語をまともに学べなかった者や、植民地政策や民族差別のために学校にまともに通えなかった在日朝鮮人などが勉学に励む。国の…

【書評】食すとは『いのちをいただく』

食べ物のありがたみと尊さがわかる絵本。人として生まれた以上、他の生物の命を奪い頂く行為、即ち食事は避けられない。それを放棄するということは自分で自分の命を奪うという行為である。本書は実際に屠畜場で働く者の葛藤が描かれている。ただ殺して、解…

【書評】自分の強みを見える化できるVIA!!『強みの育て方〜「24の性格」診断であなたの人生を取り戻す〜』

強みとは、「自然と流れるように出てくる」もの。「使うと活力が湧いてくる」もの。表紙をめくったカバー部分に書かれたこのフレーズ、強みの定義としてここまで腑に落ちたものは初めてだった。55人の科学者が実証した性格診断(VIA)。今まで知らなかった自…

【書評】遊びは人生に必要なもの『いい訳しない生き方。』

お笑いタレントであり、実業家でもあるヒロミ氏が50歳の時に書いたもの。それまでの人生について赤裸々に語っている。まだみんながテレビに齧り付いて見ていた1980年代後半から2000年代中盤にかけて活躍していたヒロミ氏。今思えば私がテレビを面白く無くな…

【書評】接客業の真髄『日本一のクレーマー地帯で働く日本一の支配人〜怒鳴られたら、やさしさを一つでも多く返すんです!』

著者である三輪康子氏は元東横INN新宿歌舞伎町店支配人。ホテルグループでMVP賞を受賞したり、地域に貢献したことで警察署などから感謝状を頂いたりと輝かしい功績を残している。著者のモットーである「おもてなしとは、命を張ること」。これを体現してるか…

【書評】心配性ほど成功する?『PARANOID SURVIVE〜パラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか〜』

【書評】心配性ほど成功する?『PARANOID SURVIVE〜パラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか〜』 正に今、コロナが大きな要因となり時代の転換点を通過してる最中と感じる。もしかすると若干過ぎているかもしれない。この波…

【書評】信頼できる整体師とは『身体構造力〜日本人のからだと思考の関係論〜』

多くの整体師が目を背けているであろう事が記されている。そして、患者側にも目を覚ましてくれという著者の思いが綴られている。自分に合う合わないは別として整体師の良し悪しを判断するには本書は参考になる。思い当たる節がある者は読んで欲しい。 本書は…

【書評】何かを教える立場の人、全員に読んで欲しい『てん〜the dot〜』

一人一人が持つ才能及び個性というものは何がきっかけで引き出されるかはわからない。そして、それが実際に形になって現れることもある。本書は絵本であり、絵本でないと伝わりづらい事が見事に表現されている。物語のキーワード「・(てん)」、これに隠さ…

【書評】あなたが使っているのは国語?それとも日本語?『主語を抹殺した男〜評伝三上章〜』

既成概念に囚われず合理的思考の持ち主である、日本語学者三上章の生涯を綴った本書。著者である金谷氏がカナダの大学で外国語として日本語を教えていた時、日本語に違和感を感じた。そしてそれは三上文法との出会いの始まりであった。 国際交流基金によると…

【書評】古人が残した心『原色小倉百人一首』

歌に込められた想いや作られた背景、そして解説が一首毎に書かれている。読めば読む程、昔の歌人達に対して親近感が湧いてくる。1000年前の人も今の人も思う事ってそんなに変わらないなぁと。ただ、和を重んじてきた日本人ならではの婉曲な表現、それを自然…

【書評】忘れることは永遠の死である、死んでも生きる者達『死にゆく者からの言葉』

死にゆく者からの最後のメッセージ。それは人生最後の仕事であった。言葉だったり、手紙だったり、行動だったり、感情だったり。体の中に収まっていたものを解放した瞬間、1番生きていると感じていたかもしれない。次の時代に何か爪痕を残すかのように。 著…

【書評】社会人一年目の教科書『働く君に贈る25の言葉』

著者である佐々木氏が社会人になったばかりの甥に向けた手紙という形で本書は構成されている。個人的には20代で読んでおくと、後々色々と収穫が得られると思う。著者の経験談も随所にあり、具体的な事例は面白い。私もサラリーマンを経験したことあるが、本…

【書評】今の日本を予知していた?『河童』

著者である芥川龍之介が自殺した1927年に発表された小説。芥川の晩年の代表作であり、命日である7月24日が「河童忌」と呼ばれるのもこの由縁らしい。世の評価では当時の社会を痛烈に批判した作品のようであるが、私はありのままの人間の姿を河童に見立てて、…

【書評】あなたの発信は意見ですか?それともただの反応ですか?『自分の意見で生きていこう〜「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ〜』

今まで「意見」だと思っていたものが、実はただの「反応」だったことには驚きを隠せなかった。確かに意見を言ってるつもりの人が実際多いであろう、私もその1人だった。では意見とはどういうことであろうか?そして自分の意見を持つ価値は?これからの時代…

【書評】本気の恋してましたか?『放課後の音符(キイノート)』

17歳女子高生の恋バナが短編8話収録されている本書。8人の多感な時期の女の子の繊細な恋心が綴られている。男からすると、「女の子って17歳から、こういうことまで考えているんだ・・・」と率直に感じた。男の私が読んでいると男女の思考回路の違いがまた面…

【書評】本気の恋してましたか?『放課後の音符(キイノート)』

17歳女子高生の恋バナが短編8話収録されている本書。8人の多感な時期の女の子の繊細な恋心が綴られている。男からすると、「女の子って17歳から、こういうことまで考えているんだ・・・」と率直に感じた。男の私が読んでいると男女の思考回路の違いがまた面…

【書評】やっぱり人を大事にする事だよなァ『日本でいちばん大切にしたい会社』

著者である坂本氏は様々な企業を訪問調査して、本書が初版された2008年の時点で、その数は6000社を超える。その中で日本で大切にしたい5社についてピックアップされており、2022年1月時点でもちゃんと5社は存在していた。坂本氏が言う、会社にとって1番大切…

【書評】Simple is loved『絵で見る英語』

ほぼ英語と絵で構成された本。本書のカバーとちょろっと日本語で書かれているところを抜かせば世界共通になる。本編に至っては英語と絵だけなので正にユニバーサルデザインだ。結構斬新な作りになっている。 文章を読むのが苦手な人には特にお勧めである。視…

【書評】普段の生活にちょっとした彩りを『暮らしのヒント集』

ちょっとした気付きや普段の心持ちが変わってくると生活に華やかさが生まれる。そんなヒントが短文で400以上ある。何気なく使っている物や習慣に対して少しでも向き合った事はあるだろうか?小さな事から見直して、変化していく楽しみを本書は教えてくれる。…

【書評】親子の勉強ツール『こども六法』

題名通りにこども向けと思って開いてみたら、あらびっくり!大人が読んでも十分に勉強になる。私は一回だけ六法全書を見たことあるが、1ページも理解できずに閉じた記憶がある。それをここまで噛み砕いて説明しているのは、著者の言葉選びの賜物だろう。法律…

【書評】日々の変化、楽しんでますか?『なずな』

赤ちゃんというのは求心力があり、周りの者を魅了して惹きつける。可愛いから?なずなを読むとそれだけではない何かを感じる。田舎が舞台のなずなと周りの人達との見えない縁の物語。都会のストレスに疲れた方に読んで欲しい。 主人公は40代半ばの新聞記者の…

【書評】ピンときた!となるための 『はじめて考えるときのように〜「わかる」ための哲学的道案内〜』

色々と考え事が多い現代人、そもそも考えるってなんだ?読んでいく内に考える事について深く知り、「体感的」に納得できる。非常に面白く言語化されている。考えすぎて煮詰まった方、これから新しい事を考えようとしている方に是非お勧めしたい。考えるとい…

【書評】ピンときた!となるための 『はじめて考えるときのように〜「わかる」ための哲学的道案内〜』

色々と考え事が多い現代人、そもそも考えるってなんだ?読んでいく内に考える事について深く知り、「体感的」に納得できる。非常に面白く言語化されている。考えすぎて煮詰まった方、これから新しい事を考えようとしている方に是非お勧めしたい。考えるとい…

【書評】過去が甦る『文房具56話』

文房具というものは大人の場合は事務作業、子供の場合は勉強に使われる事が多いだろう。そんな文房具に対しての著者の随想集。文房具の思い出話が多く、何か気持ちがほっこりする。文房具という無機質な物に生命が宿られる、そんな風に思わせる筆者の文章力…