自分でも気付いていない、未知の自分。それは時に夢として反映される事がある。無意識は身体的と心理的の2つある。身体的なものは心臓が脈を打ったり、脳が指令して体温を調整をしたり、不随意的なものである。これは想像しやすいと思うが、心理的な無意識の部分とは如何に・・・。
本の構成としてはユングの生涯からユングの心理学の解説、その中にはタイプ論やペルソナの解説もあり、心理学を齧っているものなら馴染みがある内容。最後はユングの心理学が現代において、どう活用されるか筆者の考察が書かれている。現代と言っても出版年が1980年代であるが、2022年の現在においても当てはまる内容だと私は思う。
本書を読んでいる時、就活で行った自己分析を思い出した。自分について内観することなんて意外と無いもので、当時は自分ってこんなところもあるんだ、と面白がっていた。また友達やバイト先の仲間などにも自分がどういう人間か聞いてまわったが、これも様々な感想があり面白かった。意外な感想もあり、これがユングの言う無意識の自分なのかもしれない。今もそのメモは大事をとってあり、時々眺めては自分を振り返る事はある。