多くの整体師が目を背けているであろう事が記されている。そして、患者側にも目を覚ましてくれという著者の思いが綴られている。自分に合う合わないは別として整体師の良し悪しを判断するには本書は参考になる。思い当たる節がある者は読んで欲しい。
本書は3部構成であり、身体の構造の話、患者が騙されてしまう背景、そして現状の整体業界の話である。内容としては医学、哲学、歴史と多岐に渡る。そして、キーワードは「身体を忘れた」である。何故か治らない肩こりや腰痛などについて、向き合うきっかけを与えてくれる。どちらかと言うと整体師よりかは患者目線での内容になっている。
私自身も読んでいて耳が痛い内容であった。そして、向学心に刺激を与えてくれた。また真っ向から身体構造に挑んでいくと決心した。身体構造から逃げた整体師に明日は無い。