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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】心配性ほど成功する?『PARANOID SURVIVE〜パラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか〜』

【書評】心配性ほど成功する?『PARANOID SURVIVE〜パラノイアだけが生き残る 時代の転換点をきみはどう見極め、乗り切るのか〜』

 正に今、コロナが大きな要因となり時代の転換点を通過してる最中と感じる。もしかすると若干過ぎているかもしれない。この波に乗れた企業はこれから先、どこまで成長しているか。成功するものは、みんなが混乱して騒いでいる間に裏で虎視眈々と事を進めているだろう。では如何にして、この波に乗れるのか?

 本書は1999年にアメリカで発行され、2017年に日本語翻訳されたものが出版された。著者は2016年に亡くなった元インテルの会長兼CEOアンドリュー・S・グローブ氏。いつの時代でも何が起こるかはわからない、それによって自分に被害が及ぶ恐れがある。しかし、そういった時代の転換点にはある兆候が見られる。そしてその兆候に気付き、いかに早く行動に移すかが肝であると著者は訴える。実際にインテルはメモリ事業が危機に陥り、マイクロプロセッサー事業に舵を切った。それが見事に功を奏した。事業の転換期についてのリアルな話を本書の半分に渡って記されており、見応え十分。現代を生き残る為のバイブルである。

 私もどちらかと言うと臆病で心配性な方だ。だから仕事で訪問マッサージをしていても完璧な施術が出来たと思った事はなく、いつも「大丈夫だったかな」と心配する。これが向上心に繋がっている事は幸いである。本書を読んで心配性はある意味才能と感じた。