自分が事業をやるとして、どの事業を選ぶべきなのか。
これから伸びそうな事業?否。
本書では誰もが伸びないであろうと考えているいわゆる「衰退業界」で稼ぐためのヒントをいくつもの事例から学ぶことができる。
キーワードの一つは「ビギナーズ・マインド」である。
既成概念をもっていない経営者だからこそ、価値に気づくことができる。
衰退しかないと思っていた事業にも、外から中に入ることで価値を発見できる。
直接関連していない他業種をやっていたとしても、その経験が客観的に見ることに繋がる可能性がある。
また衰退事業の会社は非効率な部分も多くある。
社内の体制が整っていなかったり、システム等も全く入ってないことが多い。
本書内では一度外部企業に就職した息子が家業を継ぐことで、まず体制やシステムの改善から入る事例がいくつかある。
外部でのノウハウが活かせている良い例である。
衰退企業には今まで実績を出してきた「価値」がある。
その価値を活かし、今の時代の流れに合うようにテコ入れをすることで復活の兆しが見えてくる。
「代替わり」とはそのテコ入れのチャンスなのだ。
これからは事業継承が流行していくのかもしれない。
私たちは今何をすればいいのだろうか。
点と点が線になる とはよく言うが、今学んでいることがどこで役立つかなんて誰にもわからない。
今は今できることを、幅広く学んでいけば将来何かに繋がる可能性が広がっていくのではないだろうか。

衰退産業でも稼げます :「代替わりイノベーション」のセオリー
- 作者: 藻谷ゆかり
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2019/05/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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