お笑いタレントであり、実業家でもあるヒロミ氏が50歳の時に書いたもの。それまでの人生について赤裸々に語っている。まだみんながテレビに齧り付いて見ていた1980年代後半から2000年代中盤にかけて活躍していたヒロミ氏。今思えば私がテレビを面白く無くなってきたと感じ始めた時にヒロミ氏は芸能界から離れていた。単なる偶然だろうか。
50年という歳月を余すことなく語っている。人間上手くいってない時に何をするか、これが勝負の分かれ道だと思う。ヒロミ氏は芸能界から仕事が無くなった時にやったこと、それは「ひたすら遊ぶ事」。遊びで始めたトライアスロンがきっかけでトレーニングジムの起業に繋がったりと、人生何がどこであるかわからない。ただ、人生が良い意味で変わるきっかけは遊びで見つかる可能性が高そうだ。またテレビに奇跡的に復活したヒロミ氏、その要因には間違いなく遊び尽くした事が絡んでいるであろう。
ヒロミ氏はすごい真っ直ぐな人だと感じた。そして、あるがままを受け入れて、建設的に物事を考えて前に進んでいる。本書を読む事で日々を悶々と過ごしているものにとっては漢方薬的な効き目がありそうだ。
