自分が歩むべき生き方が見つからないでいる人。
モヤモヤから覚醒して、人生に夢中になりたい人。
そんなふうに思っている人に向けてこの本を書いたと著者は言う。
そして、そんな人々の役に立つのは、ストーリーを作る技術であるとも。
魅力的な構成を描く技術、魅力的なキャラクターを作る技術というものを学び、自分を主人公に見立てた物語を主体的に構築することは、真の自分を知り、本当に必要としていた目的に気づき、最適なゴールを見定め、辿り着く手段となるのだと言うのだ。
著者は、あの、Netflixで大ヒットしたドラマ『全裸監督』のプロデューサーである。
「なぁんだ、そんな人物なら、そりゃストーリー作りも出来るっしょ。普通の人にはムリムリ」
と、思っても致し方なし。
しかし、ご安心を。
そう考える貴方に対して、「ストーリー」、「CQ（セントラル・クエスチョン）」、「構成」、「キャラクター」、「共感と感動」、「世界観と自由」と、それぞれに章を設け、詳述してくれているから大丈夫だ。
例えば第1章。
ストーリーを描くのに特に重要な二つのこととは何か。
「常に「TRUE」であれ」
「全ては「期待」から始まる」
とかね。
そうやって、自分の人生を「夢中になれる物語」に変える方法を教えてくれるのだ。
「だからと言って、別にオレ、作家になりたいワケでもないし」
いやいや、冒頭に述べた通り、自分の生き方を見つける、ってのがこの本の趣旨だし、今や最も大事なことである「共感」を得る為の方法を学ぶだけでもかなりのバリューがあると思っても良いのではなかろうか。
ほら、例えば、SNSでいいね！ が増えたら嬉しい、みたいな。
人生を夢中になって生きる。
その姿に共感を抱いて、応援してくれる人も大勢得られるかもしれないよ。
「物語」の見つけ方 ー夢中になれる人生を描く思考法
作者:たちばな やすひと
発売日:2021年11月1日
メディア:単行本
