SMAPの中居くんがジャニーズ事務所を退所され、その記者会見の姿が絶賛されました。
何が絶賛されたかというと真摯でユーモアに溢れた対応から滲み出る「人間力」です。
冠番組を単独で持つこと、お笑い芸人と堂々と絡むことなど、テレビでのその姿はジャニーズの中で異質に映ります。その唯一無二の司会業は芸能界デビューしてもすぐにはブレイクできず不安だった10代の中居くんが戦略的に作り出したものです。しかし、司会業やトークは決して得意な分野ではなく苦手な分野でした。自分が不得意な領域をタレント、SMAPの視点から必要と判断し克服してきたのです。
中居君くんを例にとりましたが、本書は他にも木村拓哉、国分太一、岡田准一も紹介されており、最後にはジャニー喜多川の育成論も書かれています。ジャニーズ顔という美男子を現す言葉がありますが、その顔ですら「努力しているとそういう顔になってくる」と本書にはあります。
何者でもなかった少年がいかに努力を重ねてきたのか、ジャニーズの中でサバイバルしてきたのか。ぜひ、本書で確認してください。メッセージは「できる/できない」ではなく「やるか/やらないか」です。