著者である坂本氏は様々な企業を訪問調査して、本書が初版された2008年の時点で、その数は6000社を超える。その中で日本で大切にしたい5社についてピックアップされており、2022年1月時点でもちゃんと5社は存在していた。坂本氏が言う、会社にとって1番大切なことは会社を「継続」すること。その継続するため為にはどうすればいいか、実際の会社のケースを挙げて話は展開していく。
第一部で語られる、会社経営の為の５つのポイントは勉強になった。それは「三方良し」ならぬ「五方良し」である。ただ、こういったことが大手の企業でも出来てないところが多いと著者は憂いている。会社は何の為に存在しているか、改めて認識できる第一部。そのあと第二部で大切にしたい会社の紹介に入る流れである。
紹介されている会社は何処も人との繋がりというものを重視しており、人財が1番、これに尽きる。本当に人に求められている仕事が出来るって幸せだなと思う。ただこれもダイレクトに顧客からありがとうを言われるとモチベーションが維持出来るが、顧客の声が届きづらい仕事だとモチベーション維持するの大変だなと思った。
