HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】Great !  I am proud of you !『異文化理解の全テクニック』

本書は、著者が海外駐在や外資系企業勤務等で20カ国以上の人々と仕事をしてきた経験により感じた、外国語を学ぶことよりも大切な異文化コミュニケーションのヒントについてまとめられたものである。 人は誰でも得意なこともあれば、不得意なこともあるが、日…

【書評】『地面師たち』 - リアルな事件を元に描かれたスリリングな物語

皆さんこんにちは。今日は、2017年に実際に起きた、積水ハウスが55億円を騙し取られた土地詐欺事件を基に描かれた小説『地面師たち』についてご紹介します。この小説は、現実の事件をベースにしつつも、フィクションとして緻密に描かれた作品です。 物語の概…

【書評】ヤクザが”人情”でいざ世直し!『任侠シネマ』

暴力団の親分が文化を論じ世直しを公言し、小さな映画館をコンサルする。暴力団と言っても小さな暴力団でお金を持っていない。もちろん警察にも目をつけられている。だけど知恵とアイデアで潰れかけの映画座を立て直し。 暴力団でお金も持っていないけど、義…

【書評】キラキラした生活を見つめる中級国民の声を集めたような本『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』

共感するけどしたくない。心を抉る内容に読んでいる自分の顔を知りたくなる。 SNSで一流の人と自分を比較してしまう。そんな自分がすごく嫌になる。言語化したことはなかった気持ちを見事に言語化してます。爽快感なのか、劣等感なのか、いろんな感情を持っ…

【書評】宝探しがしたくなる小説『水曜の朝午前三時』

「有り得たかもしれないもう一つの人生、そのことを考えない日はなかった……」。叶わなかった恋を描く、究極の大人のラブストーリー。恋の痛みと人生の重み。 悪口ばかりだったヒロインが最後の最後にポジティブな言葉を残していた。人生を通して教訓は死に際…

【書評】デザインで、ブランドの魅力を引き出すことができる。『デザインを、経営のそばに。』

デザインはビジネスに役立つ力であるが、まだまだ十分に活用されていない。この解決の為には、デザイナーがデザインの必要性や使い方を論理的に説明し、理解いただける様にする必要がある。電通出身のアートディレクターである著者は、その様に考えて本書を…

【書評】『ハンニバル -地中海の覇権をかけて』 戦術の天才の軌跡

みなさんこんにちは。今日紹介するのは歴史の本、「ハンニバル 地中海の覇権をかけて」です。 古代の名将ハンニバルハンニバル・バルカは、カルタゴの名将として、ローマとの間で起きたポエニ戦争で特に有名です。彼の戦術と指揮能力は今日でも称賛されてい…

【書評】今がチャンス。今すぐ行動しないと失ってしまう『ネオ東京改造計画』

本書は、4年前の東京都知事選挙前に出版されたものであるが、いまだに東京都に大きな変化は見られない。そこで、今回は6つの新提言を加えアップデートされた。 評者は、秋葉原と両国で着物やリメイク品を販売するPOP UPストアを運営しているが、外国人観光客…

【書評】「自然の恵みを感じながら生きる心地よいライフスタイル」『フランスの田舎に心ひかれて』

フランスの田舎に移住した家族の生活の衣食住、医療、教育、文化など現地で体験したことや日本との違いなどが紹介されている。ページをめくる度に風景や料理、お子さんの写真などに心が和む。野菜や果物を近所でお裾割りし合ったり、野原で花を摘んだり、川…

【書評】『金沢競馬わくわくbook』- 地方競馬の魅力が詰まった一冊

皆さんこんにちは。『金沢競馬わくわくbook』は、競馬YouTuberのショコ壱番屋さんをナビゲーターに迎え、地方競馬場である金沢競馬の魅力を紹介する一冊です。この本は、地方競馬ならではのノスタルジックな魅力や中央競馬との違い、競馬場内のグルメスポッ…

【書評】『チームオベリベリ』明治時代のフロンティアスピリッツ

皆さんこんにちは。乃南アサの『チーム・オベリベリ』は、明治時代の日本の開拓者たちに焦点を当てた感動的なリアル・フィクションです。物語の中心には、先進的な教育を受けた鈴木カネという女性がいます。彼女は、新天地である帯広――もともとはアイヌ語で…

【書評】 人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか。現代の抱える問題•闇について考えさせられる1冊『黄色い家』

2020年春、総菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ーー。黄美子と、少女たち2人と擬似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持…

【書評】「生産性を爆上げしたいエンジニア必見!!」『世界一流エンジニアの思考法』

世界一流のエンジニアたちが、普段どのように思考し、行動しているのか。彼らのやり方をうまく取り入れ、仕事や人生を楽しもう! 本人曰く三流エンジニアの著者が、日本SIerで営業から始めて、試行錯誤する中で憧れのプログラマの職に就き、現在はMicrosoft…

【書評】入門にもピッタリ!日本のフェミニズム事情が解る『往復書簡 限界から始まる』

上野千鶴子については説明不要かと思うが、日本のフェミニズム学の権威というべき巨塔である。いや、壁というべきか。書評の筆者は氏の大きな壁をよじ登ろうとしている、アマチュア専業主婦作家です。その巨壁に、真っ向から挑んだ急先鋒女性が鈴木涼美氏で…

【書評】置いて行かれる前に一読したい『教養としての「半導体」』

著者は東大を卒業後、半導体デバイス・プロセス関連事業に携わってきたエンジニア。 情報化社会の進展とともに、パソコンやスマホはもちろん、家電、ICカード、医療、車、産業機器など、「半導体」が多くのものに使われるようになり需要は右肩上がりに増加し…

【書評】転ばぬ先の杖『エンジニア・コミュニケーション』

著者は「全国のエンジニアのうつ病をなくすため」に、コミュニケーション指導や転職相談に乗る会社を運営する現役エンジニア。大学卒業後に就職したIT企業で、上司の重大なミスを報告すると「お前が始末書を書け!」と𠮟責を受け、詰腹を切らされたことでう…

【書評】ゆるキャラリモにゃんの教えは、ゆるくはない!『作業が遅いで悩まなくなる 仕事術図解100』

恥ずかしながらリモにゃんの存在を本書で初めて知った。見た目かわいいが、言うことはナイフのようにするどい。オンライン会議の映り方なんて誰が教えてくれた?社会人1年目も社会人数十数年目にも役に立つヒントがいっぱい! とにかくわかりやすい。リモに…

【書評】 池井戸潤が描く銀行員、花咲舞の奮闘記『花咲舞が黙ってない』

正義感が強く、忖度など考えない花咲舞。舞と組織の上からの圧でいつも板挟みになる、舞の上司の相馬健。2人の名コンビの他にも、紀本など登場人物1人1人が魅力的なキャラクターで面白かった。 また、物語の途中とクライマックスで、産業中央銀行(花咲舞は…

【書評】『宝島』 - 混沌とした時代を駆け抜ける沖縄コザの少年たち

皆さんこんにちは。終戦直後の沖縄コザ地区、米軍基地から物資を盗み出す「戦果アギヤー」と呼ばれる少年たちがいました。彼らはある日、最大の基地である嘉手納基地に忍び込みます。そこでは米軍の反撃にあい、メンバーは命からがら、リーダーは生死不明で…

【書評】「美人すぎる才女」たちが言いたい放題!『不倫と正義』

先日離婚を発表した国際政治学者で作家の三浦 瑠麗さんと、脳科学者の中野 信子さんの不倫についての対談本。2022年に新潮社から出ている。平易な話口調でずばずば語るのが小気味良く読み易い、大衆向けの作りだ。今年から、Kindle unlimitedの対象となって…

【書評】梅が来たーー!!『今年からは手作り派 やさしい梅しごと』

梅と言えば何を思い浮かべるだろうか? この時期になるとスーパーやお店の店頭にガラスの蓋のついた瓶がやたら売られているのを見たことはあるだろう。そう、あの瓶。梅に使うんです。手作りって大変じゃない?と食わず嫌いせずに、ぜひ梅の世界へいらっしゃ…

【書評】女優がそこに立ち現れてくる『私が撮りたかった女優展2021』

長野県美ヶ原高原にある山小屋ホテルに置いてあるのを拝読しました。池田エライザさんのロケ撮影に、この高原が使われたとのこと。毎年開かれる写真展覧会の展示作品を掲載した写真集です。気鋭の写真家が、ずっと撮りたかった女優を指名して撮るという企画…

【書評】すぐ読めるけど深いことが書いてある『仕事の教科書』

Xでバズってたので買ってみたのがこの仕事の教科書だ。届いてがっかり。1時間もあれば読めそうで絵がたっぷり。しかし読んでみると、深いことが書いてある。勉強になった一冊だ。 例えば、仕事にはスピードが重要だ。クオリティよりスピードとかは大体の本に…

【書評】「これならあなたも始められる!」『スタンフォード式疲れない体』

スタンフォードのトレーナー直伝!驚異の超回復メソッド「IAP」とは。 日本ではあまり知られていないスタンフォードの別の顔、世界最強アスリート集団のアスレチックトレーナーを16年務める著者が、科学的な理論とデータに基づき、効果があると実証された方…

【書評】江戸時代に甦る現代の仕事人 - 『大江戸ブラックエンジェルズ』

皆さんこんにちは。今日は漫画を紹介します。かつて少年ジャンプで1981年から1985年まで連載された平松伸二の人気漫画「ブラックエンジェルズ」はご存知でしょうか。普段は冴えない大学生、雪籐が闇に紛れて悪人(ド外道)を始末する、痛快な作品です。その雪…

【書評】腹の底が見えない国民性『だからタイはおもしろい』

著者は、タイフリークが高じてバンコクで暮らす日本人ジャーナリスト。現地に就職して言語を身に付け、現地妻を迎え、子供をローカルスクールに通わせる、地元に溶け込んだ生活をしている。20年以上観察している著者だからこそ知り得た、外国人が理解できな…

【書評】金融エコシステムとは? VaRに、それを補完するストレステストとは?『資本市場とリスク管理』

本書では、金融・資本市場の成り立ち、金融仲介機能や、ドライバーであるデリバリティブ取引、証券化市場などを詳細に解説する。一方で、リスク管理にも注視し、リスク管理標準としてのVaR(バリュー・アット・リスク)、バーゼル規制、ストレステストといっ…

【書評】歴史の断片を繋げて真実を知る『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』

本書裏の内容紹介に「戦前の日本もスパイ天国だった……。ロシア革命が成功したあと、レーニンは世界革命を遂行すべく、「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」をつくる。それは恐るべき思想と悪魔的手法に裏打ちされた組織であった。そして大日本帝国…

【書評】心で読む一書『[現代語抄訳]言志四録』

「言志四録」は西郷隆盛や吉田松陰に影響を与えたとされるリーダーのバイブル本とされているそうだ。だがリーダーのみならず、人がより良く生きていく上で大切なことが凝縮している人生の指針本だと感じた。 総数1,133条の語録が記載されているが、特に心に…

【書評】『ホラー映画で殺されない方法』 - ユーモアたっぷりのホラー映画「あるある」ガイド

皆さんこんにちは。ホラー映画はお好きですか?今日はホラー映画の「あるある」シーンや設定をユーモラスに描いた『ホラー映画で殺されない方法』を読みました。この本は、ホラー映画ファンや軽いジョークを楽しみたい読者にとって、絶対に見逃せない一冊で…