HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】「運動は最強の脳トレ!」『BRAIN 一流の頭脳』

これを読んだら、あなたは運動せずにはいられない。 ノーベル生理学・医学賞を選定する期間「カロリンスカ研究所」でリサーチャーとして活動し、脳研究の最前線で活躍する精神科医である著者による、科学的根拠に基づいたわかりやすく解説された脳のパフォー…

【書評】 - 東野圭吾の『マスカレードホテル』 - 謎と人間ドラマの見事な融合

マスカレード・ホテル (集英社文庫) 作者:東野 圭吾 集英社 Amazon 皆さんこんにちは。東野圭吾の「マスカレードホテル」を読みました。この物語は、連続殺人事件の捜査のために、一人の刑事が高級ホテルのフロントスタッフに扮して潜入するところから始まり…

【書評】 - 『四神の旗』藤原家の運命を継ぐ四兄弟の物語

皆さんこんにちは。今日紹介する馳星周の「四神の旗」は、以前紹介した「比ぶ者無き」の続編として、日本の古代史を背景にした藤原家の物語を描きます。前作の主人公である藤原不比等の死後、彼の四人の息子たちが藤原家の運命を継ぎます。 四兄弟、異なる道…

【書評】「漫画というものの本質を、ズバリひと言でいうと、なんでしょう」「風刺ですよ」『マンガの描き方―似顔絵から長編まで』

本誌は1977年初出のものを文庫化したもので、何故今更読んでみたのかと言うと、手塚治虫自体がどういう具合に創作しているのかが知れるであろうと思ったからだ。漫画の神様の作品作りとは一体どんなものだろうか? そういう次第。まえがきで、「この本は、い…

【書評】人との出会いで考え方やその後の人生も大きく変われる『おあとがよろしいようで』

新年一冊目にして、最高の作品と出会いました。 本書は喜多川 泰さん著、落語をテーマにした小説。主人公の門田 暖平は、群馬から東京のとある大学に進学し、ひょんなことから落語研究会に入ることとなる。 そこでの出会いや出来事、様々な体験、主人公の両…

【書評】「野菜スープは最強!!」『野菜は「生」で食べてはいけない』

ノンフィクション作家・奥野修司氏の緻密な取材と深い知見に基づいており、これまでの常識を覆す新たな「野菜との付き合い方」を提案している。サラダや野菜ジュースなど、野菜を「生」で摂ることが健康や美容に良いと考える人は多いが、著者によれば、その…

【書評】「Z世代の部下のトリセツ」『新しい教え方の教科書』

中高一貫校の社会科の教員からキャリアをスタートし、事業会社に転身。海外事業を成長させ、その後人材育成コンサルタントとして独立し、現在はZ世代若手社員を中心に企業で数多くの研修や登壇実績を持つ筆者が教えるZ世代のトリセツ。Z世代の部下を持った方…

【書評】市場シェアを解き明かす - バイロン・シャープの『ブランディングの科学』に学ぶマーケティング戦略

皆さんこんにちは。マーケティングの世界は常に進化しており、新しい理論やアプローチが次々と登場しています。そんな中、バイロン・シャープの『ブランディングの科学』は、従来のマーケティング理論に一石を投じる内容となっています。本書は、ブランド構…

【書評】能登半島地震を経て見つめ直す - 『天災から日本史を読み直す』に学ぶ歴史と防災

先日の能登半島地震を経験し、防災への意識が高まる中、「天災から日本史を読み直す」という磯田道史氏の著書を読みました。この書籍は、歴史上の重大な天災が日本の歴史の流れにどのような影響を与えたかに焦点を当てています。 著者は、天正地震の際に倒壊…

【書評】能登半島地震を経て見つめ直す - 『天災から日本史を読み直す』に学ぶ歴史と防災

先日の能登半島地震を経験し、防災への意識が高まる中、「天災から日本史を読み直す」という磯田道史氏の著書を読みました。この書籍は、歴史上の重大な天災が日本の歴史の流れにどのような影響を与えたかに焦点を当てています。 著者は、天正地震の際に倒壊…

【書評】情熱とイノベーションが紡ぐ、イチゴ農業の新章 - 『ひと粒五万円!世界一のイチゴの秘密』

皆さんこんにちは。農業ベンチャーの世界に飛び込んだ私にとって、白石拓さんの「ひと粒五万円!世界一のイチゴの秘密」は、とても興味をそそられました。この本は、イチゴ農家である奥田さんが独力で開発した「美人姫」というイチゴ品種の旅を追いかけます…

【書評】上手な言い訳、上手な浮気のバイブル『浮気の言い訳を科学する「僕、心の浮気はしていません」』

本書は浮気のメカニズムを科学的に分析しつつ、男女の心理の違いに焦点を当て、適切な言い訳や対処法について解説しています。「言い訳で使える10のフレーズ」の他、逆に「やってはいけない行動や言い訳」、「バレない浮気の仕方」などが記されており、非常…

【書評】自作の初映画化となった『ブレードランナー』の原作。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

本作は、私が初めて読んだディックの小説だ。手にした動機は無論、映画『ブレードランナー』の原作だったからだ。その映画は、私に非常なショックを与えた。その頃のSF映画と言えば、ピュンピュンとレーザー光線が飛び交う様なスペースオペラ的なものが当た…

【書評】ジョン・スポールストラの視点で解き明かすビジネス戦略の革新 - 『エスキモーに氷を売る』

本書は、従来のマーケティング手法に新たな視点をもたらします。最下位から高収益のチームへと変貌を遂げたバスケットチームの実例を通じて、ビジネス戦略の重要性を説いています 。 自己認識の重要性本書の中核を成すのは、「等身大の自分を正確に見極める…

【書評】消費者心理に刻まれるブランド - 『ポジショニング戦略』に学ぶマーケティングの本質

「ポジショニング戦略」は、アル・ライズとジャック・トラウトによって共著されたマーケティングの古典です。この本では、製品やサービスが消費者の心理にどのように位置づけられるべきかについて詳細に論じています。 ポジショニングとは何かポジショニング…

【書評】マーケットの海を渡る羅針盤 - 『コトラー、アームストロング、恩藏のマーケティング原理』

マーケティングの世界におけるバイブルフィリップ・コトラーとゲイリー・アームストロングの共著、そして恩藏直人による翻訳によって生まれた「コトラー、アームストロング、恩藏のマーケティング原理」は、マーケティング学の教科書として広く認知されてい…

【書評】成長と冒険の旋律 - 室町の激動を生きる『室町無頼』

みなさんこんにちは。先日読んだ「一冊でわかる室町時代」と一緒に借りた、垣根涼介著の「室町無頼」を読みました。この作品は、応仁の乱の5年ほど前、混沌とした京都を舞台にした物語です。主人公は、没落した牢人の息子として、多くの人々との出会いを通じ…

【書評】夏の記憶 - 『しずかな日々』心に残る季節の魅力

仕事が夏休みに入った日、手に取った一冊の本が椰月美智子の『しずかな日々』でした。この小説は、小学5年生の少年がおじいさんの家で過ごした夏の日々を中心に描かれています。 物語の情景物語を読み進めるうち、主人公が過ごす縁側の情景が鮮明に浮かび上…

【書評】運命の糸を紡ぐ - 『ドラゴンズ・タン』に見る時代を超えた物語

みなさんこんにちは。図書館の面出し「文学の現在地」にあった、宇佐美まことの『ドラゴンズ・タン』を読みました。この小説は古代中国から現代までの2000年に渡る壮大な物語を描いています。この作品の中心には「竜舌」という神秘的な存在があり、それが各…

【書評】社会は僕らの思い通りにならない?『経営リーダーのための社会システム論』

話題に事欠かない稀代の社会学者である宮台 真司氏と、全人格リーダーシップ教育をミッションとしたユニークなビジネススクール、至善館のファウンダーである野田 智義氏が、講義録形式でお届けする社会学の教科書。 私たちが社会という荒野を生きる中で感じ…

【書評】教科の枠を越えた参考書?! 『ケミストリー世界史』

世界史に触れるのははじめは学校の教科として習う、という方が殆どではないだろうか。暗記やテスト、そんなイメージが、なかなか歴史にとっつきづらい原因ともなっているだろう。しかし実は、いま世の中に転がっている様々な事象は世界史、人類史から来てい…

【書評】地震と向き合う – 『生き抜くための地震学』から学んだこと

皆さんこんにちは。令和6年能登半島地震を経験し、地震に対する意識が一変した私は、鎌田浩毅著『生き抜くための地震学』を手に取りました。この本は、地震のメカニズム、日本の地球科学的立場、未来の地震予測、そしてマグニチュードや震度の概念を分かりや…

【書評】地震と向き合う – 『生き抜くための地震学』から学んだこと

皆さんこんにちは。令和6年能登半島地震を経験し、地震に対する意識が一変した私は、鎌田浩毅著『生き抜くための地震学』を手に取りました。この本は、地震のメカニズム、日本の地球科学的立場、未来の地震予測、そしてマグニチュードや震度の概念を分かりや…

【書評】「日本人の常識にとらわれてはいけない」『小さな会社のインバウンド売上倍増計画』

1つ1つは小さいことも地道に積み重ねることで着実に成果につながる。まずは取り組んでみよう。 一見関係なさそうなあらゆる業種や小さな企業でも実はインバウンドを狙える可能性がある。思い込みで関係ないと決めつけたり、ターゲットを絞ったりせず、先入…

【書評】「日本人の常識にとらわれてはいけない」『小さな会社のインバウンド売上倍増計画』

1つ1つは小さいことも地道に積み重ねることで着実に成果につながる。まずは取り組んでみよう。 一見関係なさそうなあらゆる業種や小さな企業でも実はインバウンドを狙える可能性がある。思い込みで関係ないと決めつけたり、ターゲットを絞ったりせず、先入…

【書評】予測不能な展開と痛快な「トリック返し」 - 井上真偽『探偵が早すぎる』

本作の主人公は、犯罪計画を事前に見抜くことで知られる?探偵です。その人並み外れた観察力と洞察力は、従来のミステリー作品とは異なる新たな視点を提示します。事件の予防というアプローチは、この作品のタイトルの意味がわかった瞬間、読者にとって一層…

【書評】科学と芸術の交差点:『寺田寅彦語録』にみる深遠な洞察

こんにちは、今回は私が最近読んだ本、『寺田寅彦語録』について書きたいと思います。寺田 寅彦と初めて出会ったのは、小説『帝都物語』の中でした。彼は幸田 露伴とともに活躍する登場人物として描かれており、その鮮やかなキャラクターに強く引きつけられ…

【書評】「次に人がよりどころにするフィクションは一体何か」『まんがでわかるサピエンス全史の読み方』

幸せは虚構(フィクション)の先にある。 人類の繁栄は、人がフィクションを信じることができた(認知革命)ことによると筆者は主張する。人が信じるフィクションとは、神話や宗教、法律、国家、貨幣などを指す。これら実体がないものを信じることで高度な分…

【書評】手塚治虫のライフワーク、その最後のエピソードは1000年の恋。『火の鳥 太陽編(上中下)』

1986年から1988年にかけて小説雑誌の『野性時代』に連載された第12部は、作品として発表されたものとしては最後のエピソードで、実質的なシリーズ最終話となっている。これまで各話毎に表現方法や作風、火の鳥の扱い方など様々な変化や工夫を凝らしてきてい…

【書評】SaaS起業成功の秘伝の極意!『クラウド誕生 セールスフォース・ドットコム物語』

本書はSaaS関連の中でもいわゆる「禁書」という位置付けになるだろう。というのも、最近45億円の資金調達で話題のSaaS企業ナレッジワークの代表である麻野耕司氏は、SaaS企業を成功に導く秘伝の極意が世間に知れ渡ることを恐れ、この書物の日本中の在庫を買…